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【知識】初めての焚き火① 着火剤を使わない焚き火の方法を覚えよう!

&GP / 2019年5月15日 21時0分

【知識】初めての焚き火① 着火剤を使わない焚き火の方法を覚えよう!

【知識】初めての焚き火① 着火剤を使わない焚き火の方法を覚えよう!

キャンプの醍醐味はなんといっても焚き火。焚き火をしたいからキャンプに行くという人もいるほどです。

けれど、日頃はマッチやライターに触れる機会の少ない現代社会だけに、初めての焚き火はかなり不安…。着火剤があればそれほど苦労せずに火をおこせますが、油を含ませた着火剤は開封したまま日数がたつと油分が揮発し、着火しづらくなっていることもあるんです。こうなるとお手上げです。

この際、着火剤を使わない焚き火の仕方を覚えておきましょう!

ポイントは
・乾燥した薪をたっぷり用意する
・薪をくべる順番を知る
・炎の特性を知って薪と空気で火力調整 の3点。

今回は「薪の準備」についての説明です。

 

【知識】初めての焚き火

①着火剤を使わない焚き火の方法
②着火後はじっとガマン
③炎を知って火力を操る

 

■薪の保管

購入した薪はしっかり乾燥されていますが、それでも地面に直接置いたままにしていると湿気を帯びてしまいます。とくに草地は要注意。台に載せるか、安定感のあるファニチャーに立てかける、または2本の薪を台にしておくと薪の下側にも空気が通るので湿気を帯びにくくなります。井桁に組んでおいてもいいですね。

 

■焚き付けを集める

マッチやライターの小さな炎で、いきなり薪を燃やすことはできません。マッチの炎で燃えやすい“焚き付け”を用意しましょう。

焚き付けとして適しているのは、「軟らかくて乾燥しているもの」「油分を含んでいる」ものです。代表的なのは松葉や松ぼっくり、樹皮、枯れ草・枯れ葉など。キャンプ場を歩いていると、思いのほかたくさん見つかります。

ただし、樹皮がほしいからと言って、立木から無理矢理はがすのではなく、倒木や伐採された木からはがすようにしましょう。

ちなみに、枯れ葉や枯れ草もよく燃えます。ただし、ふわふわと上昇気流にのって燃えながら舞い上がることもあるので、最小限にとどめた方が安心です。

そして、当然ですが燃えやすい落ち葉や枯れ草は、焚き火の火の粉が飛んで知らないうちに燃え広がる危険があります。落ち葉が多い場所・季節は十分注意してください。

 

■薪を3〜4種類の太さに分類

一束の薪の中には、細い薪もあれば、太い薪もあるので、まずは細い薪(割り箸の2倍くらいの太さ。乾燥した小枝を拾ってきてもOK)、幅10cmほどの太い薪、そしてその中間くらいの太さの薪に分けます。

焚き火初心者なら、細い薪ほど多く用意しておくと安心なので、ナタがあれば太い薪を細く割っておきましょう。

 

▼ナタで薪割り

手を保護するために、レザーグローブか軍手を着用します。軍手をはめた手でナタを持つと滑ることがあるので、ナタを持つ利き手は素手にしておきます。

また、ナタで薪割りをするときに、柔らかな地面では穴があくばかりで力がうまく伝わりません。板の上など、硬い場所で行うといいですね。

ファミリーキャンプの場合は、子どもに「ナタの近くに手を出さない、薪割りをしている人に触れない、近くで走らない」ことを伝えることも忘れずに。

薪の木目を見て、木目と平行になるようナタの刃を当てます。ナタを薪に当てた状態で、薪といっしょにナタをトンと落とすと、少し薪に刃が入ります。

ナタを振り回すのではなく、ナタの背を別の薪で叩きます。こうすることで、手や足にナタの刃が当たる危険を軽減できます。子どもとの薪割りも、この方法が安心です。

 

▼ささくれをつくって着火率アップ

ブッシュクラフトの技に“フェザースティック”というものがあります。細めの木の表面をナイフで薄く長く削り、羽根をまとったようにすることでスピーディーに着火する技です。

必ずしもここまですることはないのですが、薪の表面をナタで軽く削ってささくれを作っておけば、ささくれから着火しやすくなります。

 

>> 【知識】初めての焚き火

(取材・文/大森弘恵 写真/田中一矢)

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