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わざわざ訪れる価値アリ!スターバックスのスペシャル店舗7選【特集「コーヒー空間学」】

&GP / 2019年5月23日 22時0分

わざわざ訪れる価値アリ!スターバックスのスペシャル店舗7選【特集「コーヒー空間学」】

わざわざ訪れる価値アリ!スターバックスのスペシャル店舗7選【特集「コーヒー空間学」】

2019年2月にオープンし話題となった「スターバックス リザーブ ロースタリー」以外にも、スターバックスには特別な店舗がいくつも存在します。それが「リージョナル ランドマーク ストア」です。

スターバックスコーヒー ジャパンの店舗設計部 部長である高島真由さんによると、リージョナル ランドマーク ストアは「地域の象徴としてデザインされ、日本各地の文化を世界に発信する店舗の総称」だといいます。

その地域の歴史、伝統工芸、文化、産業の素晴らしさを再発見し、その発見を通じて地域へ絆を感じられるよう、さまざまなローカルのデザインエレメントを織り込んで店舗設計が行われているとのこと。

「日本の文化や歴史をベースとしたお店の場所性、地域ごとのライフスタイル、それらをしっかりと店舗デザインに投影し、地元に敬意を払いながらデザインをすることで、一人一人のお客様を大切にしていることを空間で伝え、地域の方からの信頼を得て永く愛されるお店になるように細心の注意を払いながらデザインしています」

高島さんが話すように、どの店舗も、その土地だからこそのデザインになっていることは、訪れればすぐに分かります。国内にも数多くあるリージョナル ランドマーク ストアから、&GP編集部が厳選した9店舗を、高島さんの解説と共にご紹介します。

 

1.鎌倉御成町店

「歴史の旧跡が数多く残っており、また作家や陶芸家など多くの文化人が住むことでも知られる鎌倉。そんな鎌倉の一等地にあり、『フクちゃん』で有名な画家、横山隆一氏の邸宅跡地に建てられました。漫画家たちが集まるコミュニティの中心でもあった邸宅が、氏が愛した桜の木、藤棚、プールなどをそのまま残しながら地元の方々が心地よく集う空間に生まれ変わりました」

建築は鎌倉山を背景として、周囲の景観に溶け込むようにデザインされています。インテリアは季節や時のうつろいを楽しめるように自然光を取り入れ、美しい庭と室内を連続的につなぐ広い縁側を設えました」

 

2.富山環水公園店

「2009年にオープンした公園店舗1号店です。運河の水面に向かって傾斜する芝生の上に浮かぶ、シンプルでモダンな建築で、外からも空間の温かみが感じられるように軒天井を木貼にしました。どの席に座っても、窓の向こうに雄大な運河や橋、公園の木々が眺められる開放的な室内空間になっています」

「2015年には地元の皆様の推薦で、富山県主催の“富山県景観づくりフォーラム”にて景観賞を受賞しました。この公園店舗の誕生が、その後の福岡大濠公園店や上野恩賜公園店など全国13の公園店舗をオープンするきっかけとなっています」

 

3.神戸北野異人館店

「異人館エリアの北野坂に位置する北野物語館(旧M.J.シェー邸)の建物をそのまま活かした店舗です。北野物語館は、1907年(明治40年)に建築された木造2階建ての住宅で、元々は北野町1丁目に建てられていましたが、阪神・淡路大震災の被害を受けた後、神戸市が建物を解体し部材を保管。その後、民間事業者に部材を譲渡して、この地に移築・復元された国登録有形文化財になります」

「既存の建築はそのままに、最初に建築された当時の歴史が感じられる建具やフローリングを活かしつつ、空間と親和するように同時代の調度品を配置しました。100年前に作られた楕円テーブルやショーケースを配し、実際にお客様に使っていただくことで体験価値を高めています。また、店舗看板に初めて木製のロゴサインを使用することにより、木造の建物との調和を図りながら、歴史ある洋館とスターバックスが融合した特別な空間を作り出しました」

 

4.太宰府天満宮表参道店

「隈研吾さんが建築と内装のデザインを手掛けられたお店です。九州産の2000本の杉を使った木組みで構成されたユニークな空間になっています」

「“自然素材による伝統と現代の融合”をコンセプトにデザインされた店舗は、うなぎの寝床のように間口が狭く奥行きがある参道特有の建築形状で、天窓や奥の庭から自然光を効果的に取り入れ、陰影のある心地よい店内空間となっています。地元の方や観光客の人気スポットで、多くの方が店前で記念写真を撮られていますよ」

 

5.京都二寧坂ヤサカ茶屋店

「昔の景観が残る京都東山地区の歴史的建築物への出店にあたっては、外観はそのままに、内装は既存の空間を活かしながら新しい要素を加えています。店舗の手前と奥に分けて配置したバーは、ほんのりと光り、まるで通り土間を照らす行灯のようにお客様を誘導。京町屋の散策気分を感じられるようになっています」

「細部の伝統的要素を残しつつも、3つの庭を新しい解釈で刷新し、お客様に座ってお寛ぎいただける3つの座敷スペースを設えました。清水寺の音羽の滝の澄んだ水とコーヒーを抽出する際の水の動きからインスパイアードされた掛軸アート、和紙で作られたオリジナルのサイレンアート、そして西陣織と同じ技法で織られたファブリックを店内に施し、京都と二寧坂の文化を私たちのコーヒーストーリーに融合させました。バリスタと地域のお客様、そして京都とスターバックスの文化の繋がりを祝福する、ここでしか味わえない体験をお届けしています」

 

6.道後温泉駅舎店

「伊予鉄道道後温泉駅の駅舎をスターバックスの店舗として改装しました。この建物は明治44年に施工された明治洋風建築の旧駅舎を昭和61年に新築復元したもので、3代目の駅舎として道後の街で地域の方や観光客に親しまれてきました。そんな、明治時代の面影と文明開化の香りを彷彿とさせる洋館の佇まいを残しながら、お客様を“コーヒージャーニー”と“鉄道の旅”へと連れ出す寛ぎの空間を作っています」

「1階のバーカウンターは枕木で仕上げ、バーの奥に設けた窓からは、バリスタ越しに電車が行き交う様子をご覧いただけるなど、旅の始まりのような心高まる演出を施しました。2階にはパスポートを想起させるアートや、枕木とレールで作ったテーブルを配置するなど、1階からの旅の続きを演出します。建物に寄り添うデザインの各所で、コーヒーと鉄道の旅のストーリーを語り、歴史ある道後の街の新たなコミュニティの拠点となることを目指しました」

 

7.奈良鴻ノ池運動公園店

「店舗の目の前には、公園の名前にも使用されている鴻ノ池が広がっています。この池は室町時代には灌漑用のため池として使用されていたと言われており、古くから地域の皆様の生活を支えてきた歴史ある場所です。現在も地域の皆様の憩いの場として使用されている公園に敬意を込めて、店舗デザインのテーマを“地域のつながりの場”にしました」

「建物には特長的な形状の大屋根を設け、また公園の豊かな自然になじむよう、天井や外壁部分にあたたかみのある木材を贅沢に使用しています。屋根の下の開放感のある空間にはベンチ席を多く配置し、ランニングの合間やお散歩の休憩など、さまざまなシーンでご利用いただけるように設計しています」

*  *  *

今後も公園や文化財建築への出店などを年間2~3店舗のペースで増やしていきたいと話す高島さん。旅行で訪れた際には、休憩にちょっと寄って、特別な空間を体験してみるのも楽しいかもしれませんよ。

>> スターバックス「リージョナル ランドマーク ストア」

 

(取材・文/上藤昇太 写真提供/スターバックス コーヒー ジャパン)

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