ファーウェイがトリプルカメラ搭載のSIMフリースマホを発表!
&GP / 2019年5月22日 7時30分
ファーウェイがトリプルカメラ搭載のSIMフリースマホを発表!
【5/22追記】
ワイモバイル「HUAWEI P30 lite」は発売延期および予約受付停止、NTTドコモ「HUAWEI P30 Pro HW-02L」は事前予約受付停止、au「HUAWEI P30 lite Premium」は発売時期未定、UQモバイル「HUAWEI P30 lite」は発売延期となりました(編集部)
アメリカ政府が米企業にファーウェイへの禁輸を命じるなど、米中貿易摩擦が深刻化する中、ファーウェイ・ジャパンが新製品の発表会を開催しました。
今夏日本で発売されるのは、3月26日にフランス・パリで発表された「HUAWEI P30」シリーズ。ライカ監修の4眼カメラを搭載する上位モデル「HUAWEI P30 Pro」がドコモから発売されることは発表済みですが、スタンダードモデルの「HUAWEI P30」はSIMロックフリーで、5月24日に発売されます。また、すでにワイモバイル、UQモバイルが発表済みの「HUAWEI P30 lite」もSIMフリーモデルとして、多くのMVNO・量販店などで5月24日に発売されます。
▲左からHUAWEI P30 Pro、HUAWEI P30、HUAWEI P30 lite
■ライカのトリプルカメラを搭載する「HUAWEI P30」
HUAWEI P30は、P30 Proの下位モデルですが、それでもなおかつ “超ハイエンド” と呼びたくなるほどの機能と性能を備えています。
約6.1インチの有機ELディスプレイの解像度は、P30 Proと同じ2340×1080ピクセル。CPUに7nmプロセスで作られたKirin 980(最大2.6GHz/オクタコア)を搭載し、メモリ(RAM)が6GB、ストレージ(ROM)が128GBというスペックもP30 Proと共通しています。
▲しずく型ノッチを採用し、フロントパネルのほとんどの部分が画面。ディスプレイ内に指紋センサーを搭載している
▲カラバリはブリージングクリスタルとオーロラの2色
上位モデルとの最大の差分はカメラ。P30 Proは広角(約4000万画素)+超広角(約2000万画素)+望遠(約800万画素)+ToFカメラという4眼構成。一方、P30は、広角(約4000万画素)+超広角(約1600万画素)+望遠(約800万画素)という3眼です。ちなみにメインの約4000万画素センサーの大きさは、どちらも1/1.7インチで、光を取り込む効率を向上させたRYYBセンサーを採用しています。画質は、ほぼ同等と考えていいでしょう。インカメラは約3200万画素です。
▲上がP30、下がP30 Pro。P30 Proは、被写界深度や3Dデータを取得するToFカメラを搭載し、より精度の高いボケ演出を楽しめるほか、ARコンテンツを楽しむ上でも有利
いち早くHUAWEI P30を借りて試すことができたので、実際に写真を撮ってみました。
▲晴れた日に超広角で撮影。AIをオンにして撮ったが、空が過剰に青くなることもなく、自然に近い色調で撮れた
▲自然光が入らないレストランで撮影。AIが「フード」と認識し、美味しそうに撮れた
▲花にぐっと近づくと、超広角カメラで2.5cmまで近づいて撮れる「スーパーマクロ」が有効に
▲「夜景」モードに設定して撮影。建物や植物は肉眼で見える以上に明るく撮れるが、空は暗く写った
上位モデルのHUAWEI P30 Proは光学5倍で撮影でき、画質劣化が気にならないハイブリッドで10倍のズーム撮影を楽しめます。スタンダードモデルのP30はレンズの焦点距離が異なるため、光学3倍、ハイブリッド5倍というスペックになっています。さらにズーム倍率は30倍まで上げられ、30倍で撮っても画質がさほど粗くならないことも利点。遠くにある看板の文字が見えないといったときに、望遠鏡代わりにも活用できそうです。
▲超広角で撮影
▲広角(1×)で撮影
▲光学3倍(3×)で撮影
▲ハイブリッド5倍(5×)で撮影
▲50倍ズームで撮影。さすがにピント合わせが難しくなるが、手持ちでもここまで撮れる
バッテリーは約3650mAhで急速充電に対応。nanoSIMを2枚セットでき、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応しています。HUAWEI P30の市場想定価格は7万7880円(税込)。パリでの発表会では799ユーロ(約9万8500円)と案内されたので、日本では海外よりも安い価格設定になっているようです。
■3万円台でトリプルカメラを実現した「HUAWEI P30 lite」
例年、SIMフリー市場で大ヒットを記録している「P lite」シリーズの新モデルも登場します。5月24日に発売される「HUAWEI P30 lite」で、市場想定価格は3万2880円(税込)。
▲約6.1インチの液晶ディスプレイを搭載。解像度は2312×1080ピクセル
▲カラバリは、ピーコックブルー、ミッドナイトブラック、パールホワイトの3色。グラデーション加工は施されたピーコックブルーは3万円台とは思えないリッチ感
最大の特徴は、広角(約2400万画素)+超広角(約800万画素)+被写界深度測定用(約200万画素)のトリプルカメラ。3万円台のモデルながら、120度相当のワイドな画角で撮影でき、AIによって22種類のシーン・被写体を認識する機能も備えています。インカメラは約2400万画素で、AIによる8種類のシーン認識に対応しているので、自分の顔と背景を両方を生かすセルフィーを撮ったり、あるいは背景をナチュラルにぼかして撮影することもできます。
▲簡単に超広角カメラに切り替えて撮影できる。右上の「AI」をタップすると、AIによるシーン認識も有効に
CPUにはミドルクラスのKirin 710(最大2.2GHz/オクタコア)を採用し、メモリ(RAM)は4GB、ストレージ(ROM)は64GB。DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応し、microSDを装着できるなど、使い勝手においても、これといった欠点が見つからない充実仕様。コスパの高いSIMフリースマホを求める人にとっては “大本命” となりそうです、
■トップが断言! アフターサポートには心配無用
米国による制裁が報じされていることもあり、ファーウェイのスマホはこれからも日本で買えるのか? 購入後のサポートを受けられるのか? と不安を感じている人もいるでしょう。
発表会の最後に、ファーウェイ・ジャパンのトップである呉波氏は「ファーウェイは米国商務省、安全保障局の決定に反対する。これは誰の利益にもならず、アメリカ国内の雇用にも影響を及ぼす。できるだけ早く解決策を見いだして、影響を減らしていく」と話しました。また、「Androidはオープンソースとして提供されており、ファーウェイはこれまでAndoidの成長に重要な貢献を果たしてきた。これからもユーザーによって、産業にとって、有益なエコシステムを発展させていく」と強調。日本で販売済み・販売中の製品については「今後のセキュリティアップデートやアフターサービスについて影響を受けることはありません。安心してご購入、お使いください」とアピールしていました。
▲日本・韓国リージョン プレジデントの呉波氏。6月以降にユーザー向けのアフターサービスを強化する施策も発表された
日本のモバイル業界を長く取材している筆者にとっても、今回のような状況は初めて。事態がどう進むのかは展望しにくいのですが、今夏発売されるスマホについては大きな影響はなさそうです。スマホをデジカメ代わりに使いたい人、インスタ映えする写真を撮りたい人は、ぜひお店に行って実際にシャッターを押してみてくださいね。
>> ファーウェイ
(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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