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ゆらめく炎を眺めながら簡単料理。お一人様用焚き火台がソロキャン料理を変える!?

&GP / 2019年5月26日 20時0分

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ゆらめく炎を眺めながら簡単料理。お一人様用焚き火台がソロキャン料理を変える!?

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

いよいよ本格的なキャンプシーズン。嫌な虫が少なく、暑すぎず、緑が濃くなってきた時期だけに、フラッと1人でアウトドアに出かけたくなります。

もともとツーリングキャンプ派なので、ソロ用のキャンプグッズは揃っているのですが、シーズンインするとつい新しいギアを欲しくなります。今回ポチッとしたのは、YOKAの「クッキングファイヤーピット・ソロ」(1万2000円/税別)。まだ夜は涼しいし、1人ボーッと焚き火を楽しむのにぴったりの焚き火台です。

購入の決め手となったのはデザインと設営のしやすさ、そして鉄製ということ。とはいえすでに1台持っているのになぜ購入したかといえば、「ゆくゆくは焚き火台だけで料理ができるようになりたい!」という思いから。薪の太さと配置、置き方の距離だけで火加減を調整できるようになれば料理の幅が広がります。ソロキャンプでどれだけ料理するかははなはだ疑問ですが、焚き火料理の定番・ダッチオーブン料理やアルミホイル料理以外も作れればかっこいいんじゃないかと思ったわけです。

では、持っている焚き火台でやればいいのでは? という意見もあるのですが、手持ちのものは、バックパックでも持ち運べるほど小さく、薪を入れるにもクッカーを置くにも小さすぎてちょっと使いにくいという点が1つ。焚き火台と名は付いているものの、どちらかとウッドストーブに近く、焚き火の醍醐味である火のゆらめきが見られないという点が1つ。この2つにより、新しいモデルの購入を決意しました。

■3パーツ構成でセッティングのしやすさは抜群

今やキャンプ道具の花形アイテムともいえる焚き火台は、メーカーも、サイズも、形状もさまざま。どのメーカーも簡単設営にこだわっているため、通常サイズのモデルはセッティングに困ることはありません。ただソロ用の焚き火台の場合はコンパクト化を求めるあまり、複雑な工程を要するものもチラホラ。

その点これは、たった3つのパーツで構成されているため取説がなくても、わずか1分ほどで簡単に組み立てられます。またパーツを重ねられるので、収納時は薄くなります。

サイズは組み立て時がW320xH228xD173mm、収納時がW380xH40xD173mm。収納用に麻袋が付属します。

まず側面のパーツに、底板をはめ込みます。その後もう1枚の側面パーツをはめ込みH型になれば完成。底に炭床はなく、側面はYOKAのロゴが残されたまま抜かれているので、これが灰止めを兼ねるとともに通風性を高めています。

素材は鋼鉄製で、本体の板厚は2mm(グリルは3.2mm)。重量は3kgと軽いわけではありませんが、バイクやクルマに積んでいく分には問題ありません。

「クッキングファイヤービット」という名の通り、焚き火と料理を両方楽しむための焚き火台で、専用グリルも付属。高さ調整が可能で、下段は差し込み式、上段は置くだけです。上から見ると、グリルにもYOKAの文字が…ちょっとしたことですが、細部にまで気を使っているなという感じが好感度大です。

ただ、この下段の使いこなしは何度も使わないとなかなか難しいというのが実感。

下段は強火料理、上段は弱火や保温というのを想定しているのだと思いますが、下段にグリルをはめて普通の太さの薪を入れるといっぱいいっぱいで、しかも入れるにも窮屈。ちょうど入るくらいの細い枝だとすぐ燃えてしまうため、今回、下段は焚き火グリルとしてはあまり活用の機会はありませんでした。

もしかすると、オガ炭やチャコールブリケットを使ってBBQをする時はいいのかもしれません。もちろん焚き火ではないので、若干趣旨からずれるかもしれません。

■小さい焚き火のメリットとデメリット

小さい焚き火台のメリットは何といってもそのサイズ感。小さすぎず、大きすぎず、ちょうどいい大きさ! ソロ用といえども若干重いですが、ドッシリとしてこれが逆に安心感につながります。

逆に小さいことのデメリットは、何といっても薪。薪を置く台が20cmなので、一般的な薪だとどうしても長くて焚き火台に入りません。うまく収めるためには薪を切る必要があり、切断用のノコギリを別途用意する必要があります。

縦に割る薪割りと、横に切断する薪切りは、似て非なる行為です。1本あたりの作業時間も違いますし、薪割りの場合は、焚き火の前に着火用として数種類の太さに割ったものを用意しておけばいいのですが、薪を切るのはなくなってきたら随時。もちろん最初に1晩で使う量を想定して切っておけばいいのですが、薪が数束になるとちょっと挫折しかかりますので、心してかかった方がいいです。

完成したら、台に枯葉、杉の葉などを使った焚き付けをふんわりと盛っていきます。ファイヤーステックを使って着火する場合はこちらの記事を参照してください。

ライターで着火したら、細い枝、細い木、中ぐらいの木とくべていきます。小さく、細かく切った木々を入れていくので、最初のうちはなんとなくママゴトをしているような気にもなりますが、薪をくべ始め火が煌めき始めたら立派な焚き火台です。

切った薪をくべていきますが、薪が長いままだと上にグリルを置けないので注意が必要です。調理のことを考えず、焚き火台オンリーとして使うなら問題はありません。

前述しましたが、サイズが小さい分、薪が最大の難点。通常の薪は入りませんし、小さい焚き火用の薪も最近は出ているようですが、一晩中燃やす分を持っていくというのは現実的ではありません。そこで、ノコギリで買った薪を切って使用。「薪を切るのも焚き火の醍醐味!」と、最初の束は切っていましたが、燃焼スピードが速く、調理をしながら切っていくのは至難の技でした。

電動ノコギリがあるとベストかもしれません。荷物を減らす目的で小さい焚き火台を選択した場合は、本末転倒ですが…。

■安定感のあるグリルは使いやすい

グリルは幅が32cm奥行きが17cmあるので、そこそこの大きさのクッカーを2つ載せられ、サイズ的に調理台としてはバッチリ。ご飯とメイン料理を一度に作れます。写真のように同社のYOKA GRIDDLEなら、横に置いてちょうどぴったり。鉄板焼きも簡単です。

今回はチリコンカンを煮詰めたのと、缶詰の温めに使用したくらいですが、調理はしやすそう!

チリコンカンもキャンプでは定番料理。作り方も簡単で、火力調整をさほど頻繁にやらなくてもいいので、焚き火台料理に向いてそうです。1つポイントは、レッドキドニービーンズ。個人的に持っていくものは決まっていますが、意外と味が違うので缶詰、パックなど、さまざまなタイプを試してみてください。

料理とはいえませんが、手軽でお酒のつまみにぴったりなのは、何といっても缶詰。台に載せておけば温められるので、深い時間帯に火を見ながらダラダラつまむのに最高です。

* * *

世の中にソロ用の焚き火台はたくさんありますが、軽量化と加工のしやすさからかステンレス製が多く、意外と鉄製のものがありません。このYOKAのクッキングファイヤーピット・ソロは、サイズが小さくて重いのですが、鉄好きにはたまりません。1晩しか使ってないのですが、今年の相棒はこれに決まり!

ソロキャンプだと、荷物や分量の関係で焚き火の定番・ダッチオーブン料理をすることもないですが、普段と違うソロキャン料理に挑戦したくなりました!

>> YOKA「クッキングファイヤーピット・ソロ」

 

(取材・文/&GP編集部 澤村尚徳)

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