iPhoneユーザーは要チェック!「iOS 13」で変わる20のトピックス
&GP / 2019年6月5日 19時0分
iPhoneユーザーは要チェック!「iOS 13」で変わる20のトピックス
Appleが毎年開催するディベロッパー向けのカンファレンス「WWDC19」に参加してきました。秋以降に登場する新OS関連の新機能など、発表された内容はまさに盛りだくさん! そこで、iPhoneユーザーなら絶対に覚えておきたいiOS 13に関連する注目トピックを抜粋してご紹介します。
アプリの圧縮方法が新しくなる
iOS 13では、新しいパッケージング方法によって、アプリをダウンロードする際のデータサイズが50%に圧縮され、アップデートではデータサイズが60%以上小さくなります。また、アプリ起動速度も2倍になります。全体のパフォーマンスも改良されており、例えばFace IDでのアンロックも30%高速化。
ダークモードが追加される
macOS Mojaveでお馴染みになった「ダークモード」が、iOSにも搭載されます。これを有効にすると、全体が暗い色調に変わり、従来とは異なった外観を楽しめます。時刻によって自動的に変化する設定も可能です。
撮りためた写真からベストショットを見つけやすく
写真アプリの下部に「Years/Months/Days/All Photos」というボタンが現れます。All Photos以外を選択すると、機械学習によって、ベストショット以外の写真が非表示になり、年・月・日単位で整理された状態で写真が表示されるように。例えば、Yearsを選び、当日が家族の誕生日などだったら、それに関連した写真が出てくるといった具合。
動画の編集機能がリッチになる
写真の編集画面がリデザインされ、「ノイズリダクション」など、調整できる項目も増えます。また、動画編集機能がリッチになり、トリミングやフィルターをかけるなど、従来はサードパーティ製アプリに頼らざるを得なかった編集が標準の写真アプリの中で行えるようになります。
ポートレートモードで光の距離を調整できる
ポートレートモードでは、照明効果における照明の距離感を調整できるようになります。近くして瞳の輝きを表現したり、あえて遠くするなどの操作が行えます。また、新たなエフェクトとして「High-Key Mono」も追加されるとのこと。
個人認証に普段のメアドを入力しなくてOKに
「Sign In with Apple」という機能が新たに追加されます。これはアカウントとパスワードを入力するような場面で、Apple IDを使って認証することができるというもの。実際には、個人認証用に生成されたランダムなメールアドレスを提供することになるので、普段使用しているメールアドレスをサービス提供側に知られずに済みます。
マップに「Look Around」機能が登場
マップアプリの新機能もいくつか発表されましたが、一番の目玉は「Look Around」です。要するにGoogleマップでいうところの「ストリートビュー」のような機能が、iOSのマップでも使えるようになります。高解像度の3D写真でポイントの周囲の景色をシームレスに表示でき、店舗の情報などもその画面に表示されます。
ちなみに、地図データ自体も情報密度の高いものに生まれ変わり、2019年末までに米国全体で、2020年にはほかの国でも利用可能になるとのこと。
ミー文字がキーボードの絵文字で使える
ユーザーがカスタマイズした「ミー文字」の活用範囲が広がります。例えば、iOSキーボードの絵文字一覧に作成したミー文字が表示されるので、メールなどのアプリでも活用できるようになります。
ちなみに、ミー文字のカスタマイズ項目も拡充し、「ヘアスタイル」「帽子」「ピアス」「アクセサリー」などを柔軟に選択できるようになりました。
女性向けに月経周期の管理アプリが登場
新登場の「Cycle Tracking」アプリは、月経周期を管理できる女性向けのアプリ。日々の記録を取ることで、月経時期や妊娠可能期間を予測できます。一応Apple Watch向けに発表されたのですが、iOS 13を搭載したiPhoneでも使えるらしい。
AirPodsを使って2人で楽曲を共有できる
AirPodsに関するアップデートも魅力的です。2台目の端末をiPhoneに近づけるだけで、映画や曲を友人や恋人などと共有して楽しめるようになります。
新しいキーボードの入力方法に対応
「QuickPath」では、画面に指をつけたままスワイプしていき連続で文字を入力します。「SwiftKey Keyboard」などのサードパーティ製キーボードではすでに存在した方法で、英語圏ではすでに馴染みのあるスタイルです。フリック入力に馴染めなかった人には、朗報かもしれませんね。
Safariのアドレスバーがちょっと変わる
SafariでURLが表示されるアドレスバーから、複数の操作を行えるようになります。従来は「リーダー表示」の切り替えなどしかできなかったのですが、文字のサイズ調整やウェブサイトの設定なども行えます。
メールでフォーマットを操作できるように
キーノートではさらっと流されてしまいましたが、メールではフォーマットをコントロールする機能が追加されます。フォントや色、サイズなどをボタンから微調整できそうです。
メモがアイコン表示に対応して見やすく
従来リスト表示だけだったメモアプリがアイコン表示に対応。画像を伴うようなメモも一覧で把握しやすくなりそうです。
リマインダーが使いやすくなる
根本的に再設計されたのが「リマインダー」アプリ。(1)入力した日時を自動で認識する、(2)頻繁に使用するタスク内容をアイコンで選択できる、(3)写真などのファイル添付に対応、(4)アイコンでタスクの達成状況などを視覚的に管理できる——といった機能が追加されます。また、人をタグ付けすることで、メッセージのやりとりの際にリマインダーが表示される機能もあるとか。
CarPlayはSiriで他社製アプリのオーディオ操作にも対応
対応する車で使える「CarPlay」は、ダッシュボード画面やカレンダーアプリが刷新されます。他社製のナビゲーションアプリとオーディオアプリがSiriでサポートされることもポイント。
位置情報のコントロールが細かくなる
位置情報サービスの利用について、アプリにどのように共有するかが選択肢として表示されるようになります。新たに1回だけの利用を許可できるたり、バックグラウンドでの利用について知らせてくれたりするとのこと。
防犯カメラの映像は暗号化されてiCloudに送られるように
「HomeKit Secure Video」というシステムによって、防犯カメラで撮影した映像などが暗号化された状態でiCloudへ送信されるようになります。また、ネットワーク全体の安全を保障するために、HomeKit対応のWi-Fiルーターも一新する方針です。
Siriが滑らかかつパワフルに
SiriのTTS(Text To Speech)機能が改良され、合成音声がより滑らかで自然なものになります。キーノートのデモでは、音節が途切れない印象を受けました。
また、iOS13では「Siri ショートカット」アプリが標準搭載されることもトピック。日々ルーティーンで行う行動がマルチステップのショートカットとして提案されるようになることも覚えておきましょう。
iPad向けに「iPadOS」が独立する
iOS 13とは別立てで「iPadOS」が誕生しました。「ファイル」アプリで、共有フォルダや、Zip圧縮操作、外部ストレージの操作などが行えるようになっています。また、テキスト編集では、ジェスチャーでコピー&ペースとなどの操作が行えるようになっているなど、まさに痒いところに手が届く改良が施されています。
iOS 13のプレビューでも、「ファイル」アプリやテキスト編集機能について小さく言及されています。全ての機能が共通というわけではないでしょうが、「画面タップ>スワイプ>テキストを範囲選択する」といった新しい操作方法の一部はiPhoneでも共通して使える可能性が高そうです。
* * *
iPhoneを通じて一番よく使うからこそ、iOS 13でのアップデートについては、よく理解しておきたいですね。何から試すのかは迷いますが、とにかく秋の提供が待ち遠しい!!
なお、iPadOSについてはここで触れた以外にも便利な機能がたくさんあるので、詳細について別途記事にて改めてまとめようと思います。
>> Apple、iOS 13をプレビュー(ニュースルーム)
(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。
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