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富士登山装備の選び方<トレッキングシューズ編>【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

&GP / 2019年6月14日 19時0分

富士登山装備の選び方<トレッキングシューズ編>【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

富士登山装備の選び方<トレッキングシューズ編>【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

銀座好日山荘の石坂修さんの解説(>> 標高別!ご来光ねらいの富士登山“必携装備”【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】 )により、富士登山にはどんな装備類が必要か、お分かりいただけたはず。では実際にどんなギアを身に着ければいいか、まずは基本となる3層ウエアと靴、ザックの選び方、そして、各カテゴリーの注目アイテムを紹介する。今回は<トレッキングシューズ>だ。

 

<富士登山装備の選び方>
ベースレイヤー+シャツ&パンツ編
ミドルレイヤー編
アウターレイヤー編
トレッキングシューズ編
⑤ザック編
⑥ヘッドランプ編
⑦防寒小物編
⑧山小屋安眠グッズ編
⑨便利道具編

【トレッキングシューズ選びのポイント】

(1)ケガを考慮して迷わずハイカット
(2)ソールの固さは登頂後の使い方次第
(3)靴下やインソールも同時購入を

「富士山の登山ルートは、ゴツゴツした岩や砂利が多いため、トレッキングシューズはくるぶし部までカバーするハイカット仕様がベストです。ハイカット仕様のシューズは、ねんざのリスクを軽減できる上、帰路の長い下り坂でも足が前後にブレにくいので、つま先が痛くなりにくいのが特徴。ソールは固い方が富士登山には向いていますが、富士山に登った後、ハイキングなどにも使いたいならば、柔らかめのライトトレッキングシューズをおすすめしています。

購入時は、必ずフィッティングをすること。また、靴下やインソールも同時に購入しておけば、さらに歩きやすく、疲れにくくなるので、富士登山がより楽しい思い出になるはずです」(銀座好日山荘 ストアマネージャー石坂修さん)

 

■トレッキングシューズは足首まで覆うハイカット仕様を

▼軽快な履き心地で走れるトレッキングシューズ

スポルティバ
「ブレードGTX」(2万4300円)

マウンテンランニングとトレッキングの技術を融合したマルチスポーツシューズ。スニーカーのように柔らかい軽快な履き心地が特徴で、アッパーには耐久性の高い防水のメッシュ生地を採用。片足約425g。

▲ソールの接地部分を斜めにすることで、衝撃吸収性とグリップ力をアップした “インパクトブレーキシステム”を搭載

▲ミッドソールに衝撃吸収EVAを搭載することで、ランニングシューズのようなソフトなクッション性を実現している

 

▼65年の歴史を誇る同社のエントリーモデル

キャラバン
「C1_02S」(1万6740円)

誕生65周年を迎えたキャラバンを代表する1足は、入門者でも使いやすいように設計されたエントリーモデル。悪路でもグリップ力を発揮する“キャラバントレックソール”で履きやすさと歩きやすさを追求。片足約590g。

 

▼さまざまなアウトドアスポーツに対応する1足

ローバー
「イノックスGT MID」(2万7000円)

ナイロン素材の柔らかいアッパーを覆う “TPU(サーモプラスチック)サポート”が、ブーツ全体のフィッティング性と剛性を高めた。ソールも比較的柔らかく、ウォーキングやMTBにも最適。片足約460g。

 

▼どんな山でも最高のパフォーマンスを発揮

バスク
「サーガGTX」(3万1320円)

あらゆる環境や地形に対応できるよう設計されたオールマウンテンブーツ。長距離、長時間の行動に適したモデルで、耐久性と耐水性に優れたアッパーには、ヌバックレザ ーとメッシュ生地を採用。片足約652g。

▲ミッドソールにはふたつの異なる密度を有するデュアルデンシティATCとTPUシャンクを搭載し、より快適で安定感のある歩行をサポート

▲アウトソールには、VIBRAM社の“メガグリップ”を採用。濡れた路面でも抜群のグリップ力を発揮してくれる

 

▼快適な履き心地を徹底追求した1足

メレル
「フェイザーバウンド 2 トール ウォータープルーフ」(2万8080円)

トレイルランニング用シューズの構造を採り入れ、履き心地の良さを追求したフルグレインレザー仕様のハイキングシューズ。ヒールカウンターの搭載で着地の際の安定性が高く、足下をサポートしてくれる。片足約666g。

▲アウトソールは、濡れた路面でも優れたグリップ力を発揮するVIBRAM社の“メガグリップ”。悪路でも安全だ

▲耐久性に優れたフルグレインレザー製のアッパーは、レザーならではの風合いの変化を楽しむことができる

▲アッパーの外側からカカトを包み込むヒールカウンターの搭載により、歩行のサポート力がアップしている

 

▼トレッキングに特化した3シーズンモデル

スカルパ
「ZGトレックGTX」(2万7000円)

ラストの形を細部まで丹念に設計し、フィット感を追求。ソフトなフィット感ながら足との一体感を実現しており、ストレスフリーな登山をサポートしてくれる。アッパーには耐水スエ ードを採用。片足約625g

 

▼従来モデルから40%もの軽量化を実現

バスク
「ブリーズLT-GTX」(2万5920円)

バスクのベストセラーモデルをさらに進化させた1足。最先端テクノロジーを採用し、しっかりしたサポート感、包み込むような足入れ感、耐久性などを損なうことなく軽量化に成功している。片足約377g

▲アッパーには、軽量で丈夫なシンセティックマイクロファイバーと、耐摩耗性と高い通気性を実現したメッシュパネルを採用している

▲アウトソールには、VIBRAM社と共同開発した“ビブラムライトベース”を採用。従来のソールより25%の軽量化に成功している

 

■軽やかな歩行の“アシスト役”にも注目

トレッキングシューズを購入する際、同時に選んでおきたいのがこれらのアイテム。あるとないのとでは快適さが雲泥の差となるので、シューズをフィッティングする際は、プロショップのスタッフなどに併せて相談したい。

▼インソール

スーパーフィート
「グリーン」(5184円)

足病医学に基づく理論をベースとした、足を包み込む深くて丈夫なヒールカップ構造が特徴のインソール。アーチを持ち上げるのではなく、カカト周りを機能的にサポートし、足本来の動きを作り出してくれる。

 

▼5本指ソックス

インジンジ
「アウトドアオリジナルウェイトクルー2160円」

常に快適な状態を保てるよう、ヌーウールを採用した5本指ソックス。天然素材ならではの湿度調整機能で、肌触りをドライに保つ上、防臭効果も期待できる。アッパー部はメッシュ素材を用いて通気性を担保。全2色

 

▼中厚ソックス

キャラバン
「RLメリノ・トレック」(2376円)

シーズンを問わず、1年を通して使いやすい中厚ソックス。メリノウール特有のソフトな履き心地で、クッション性も抜群。速乾性にも優れているため、シューズ内を常に快適な状態に保ってくれる。全4色を展開する。

 

▼ゲイター

アウトドアリサーチ
「フレックステック2ゲイター」(8316円)

下山時に必須のゲイターは、砂利や雨がシューズ内に入るのを防ぐ。摩耗に強い“ナイロンスパンデックス”素材で、体の動きに即した伸縮性が特徴。ワンアクションで足元にフィットする “Xシェイプ” により、さまざまなシューズと合わせやすい。

 

>> 特集「富士山とフェスと旅の便利道具」

本記事の内容はGoodsPress7月号42-43ページに掲載されています

 

(文/まついただゆき 写真/下城英悟)

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