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富士登山装備の選び方<防寒小物&UV対策ギア編>【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

&GP / 2019年6月19日 19時0分

富士登山装備の選び方<防寒小物&UV対策ギア編>【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

富士登山装備の選び方<防寒小物&UV対策ギア編>【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

銀座好日山荘の石坂修さんの解説(>> 標高別!ご来光ねらいの富士登山“必携装備”【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】 )により、富士登山にはどんな装備類が必要か、お分かりいただけたはず。<ザック編>までで基本となる3層ウエアと靴、ザックの選び方、そして、各カテゴリーの注目アイテムを紹介してきた。

しかし、富士山をより快適に、より安全に登るためには、3層ウエアや靴、ザックといった基本装備に加えて、足下を明るく照らすヘッドランプや、山小屋で快眠を得るためのアイデアグッズ、さらに疲れを和らげるサポーター類やサプリメントなどにも注目したい。今回は登山のときには1台は持っておきたい<防寒小物&UV対策ギア>を紹介する。

 

<富士登山装備の選び方>
(1)ベースレイヤー+シャツ&パンツ編
(2)ミドルレイヤー編
(3)アウターレイヤー編
(4)トレッキングシューズ編
(5)ザック編
(6)ヘッドランプ編
(7)防寒小物&UV対策ギア編
(8)山小屋安眠グッズ編
(9)便利道具編

【防寒小物選びのポイント】

(1)風雨をしのぐ帽子と手袋は必須
(2)ネックゲイターは砂ボコリにも有効

「朝日が昇る前後の山頂は、夏の風がない状態であっても、0~2℃くらいまで冷え込みます。かなり寒いので、これまで紹介した登山用ウエアのほかに、耳の隠れるニット帽やグローブを携行しておくようにしましょう。特に、日の出を待っている時間というのは、運動することなくじっとしているので、より寒く感じます。そんな状態が1時間ほど続きますので、我慢せず、持参したウエアや小物をすべて身に着けましょう。

その上で、さらに使い捨てカイロなどを用意しておくと安心です。ちなみに、首元に装着するネックゲイターは、防寒対策用としても使えますが、下山時は砂ボコリがすごいので、口元を覆うマスク代わりとしても重宝します。富士登山の際には、必ず用意しておきたいアイテムのひとつですね」(銀座好日山荘 ストアマネージャー石坂修さん)

 

■防寒小物で耳・首・手首のカバーを万全に

<耳周りをカバー>

▼防風性を高めたウォッチキャップ

モンベル
「ウールイヤーウォーマーキャップ」(2808円)

良質なウール生地をフェルト化させ、防風性を向上させた暖かなキャップ。耳まですっぽりと覆えるデザインで、ウール特有の優れた保温性と吸湿性により、暖かさとドライ感をキープしてくれる。全4色をラインナップ。

 

<首回りをカバー>

▼ストレッチ素材が首元にフィット?

モンベル
「シャミースネックゲイター」(1404円)

人間の毛髪の10分の1という、極細のマイクロファイバーを密に編んだ素材 “ストレッチシャミース” を使ったネックゲイター。保温性と通気性のバランスに優れ、汗による蒸気も効果的に排出する。全8色を展開。

 

<手首・手をカバー>

▼スマホ操作もできる防水グローブ

マウンテンハードウェア
「プラズミック ゴアテックスグローブ」(9180円)

雨天時でも活躍する、薄手のライナーがついた防水グローブ。タッチスクリーン対応なので、グローブを着けたままでもスマホを操作できる。さっと写真を撮りたい時などに便利だ。カラーはブラックのみ。

▲丈夫で滑らない合成繊維の指先と手のひら部分に “スティミュラス技術” を採用。どの部分でもタッチスクリーンを操作できる

▲バランスのとれた温度調節と透湿管理が行える“ゴアテックスファブリックス”を採 用。 防水性や防風性が長持ちし、耐久性にも優れる

 

<手首・手をカバー>

▼防風性に優れたレザーグローブ

ヘストラ
「ウインドストッパーアクティブ」(1万260円)

使い込むほどに馴染んでくる、牛皮革を使用した防風性に優れるグローブ。指先が細く、細かい作業もしやすいと評判だ。別売りのインナーを併用することで、使用範囲が広がるカスタマイズ性を備えるのも魅力。全3色

【UV対策ギア選びのポイント】

(1)帽子は防寒用とは別のものを用意
(2)サングラスはUV対策を万全に

「富士登山の最中というのは、気温が低いこともあって思わず忘れてしまいがちなのですが、実は富士山は日本で最も標高が高い分、太陽に近い場所であり、相応に紫外線も強いんです。特に晴れた日の昼間は、UPFの高い日焼け止めを塗っておくのはもちろんですが、肌の露出は極力避け、 UVカット加工が施されたアイテムを身に着けるべきですね。

帽子は、防寒用のものとは別に、紫外線対策用を持参した方がいいでしょう。またサングラスは、登山専用のものというのはありませんが、UVカットがしっかり施されているものがベスト。いわゆるファッションサングラスはおすすめできません。あと、暑い時に半袖になられる方には、アームカバーの装着をおすすめしています」(銀座好日山荘 ストアマネージャー石坂修さん)

 

■山頂は日本で一番太陽に近い場所!UV対策ギアで肌・目のダメージを防ぐ

<目をカバー>

▼曇らずズレない最高峰モデル

オークリー
「レーダーEVアドバンサー」(2万8000円~3万7000円)

大型レンズが上や横方向からの紫外線を遮ってくれるオークリーの最新モデル。独自の “アドバンサーテクノロジー ” は、タフな環境でもレンズの曇りを抑制。激しい上下動でもズレない優れたフィット感を実現している。

▲アドバンサーはプリズムスポーツ、プリズムエブリデイ、スタンダードの3シリ ーズで構成。基本機能はすべて同様だが、フロントとレンズのカラーは用途に合わせて選べる

 

<顔・首をカバー>

▼晴れにも雨にもマルチに対応

マーモット
「ゴアテックスハット」(8100円)

“ゴアテックス パックライト” 素材を使用した、防水透湿性に優れたハット。UPF50+の高いUVカット機能を備えているので、雨天時のみならず、晴れた紫外線の強い日にも活躍する全天候型アイテムだ。全5色を展開

 

<顔・首をカバー>

▼収納しやすい折り畳み式

アウトドアリサーチ
「レイダーポケットキャップ」(4212円)

スタイリッシュな見た目ながら、UPF50+の日焼け防止効果を備えたキャップ。表面素材には、通気性と速乾性に優れた “サプレックスナイロン” を使用。ヘ ッドバンド部分は吸水性に優れ、頭部をドライに保つ。全6色を展開。

▲折り畳み式のブリムを採用しているので、使わない時はコンパクトに。パンツのポケットなどにも気軽に収められる

 

<腕をカバー>

▼汗を利用して腕を冷やす!

コロンビア
「フリーザースリーブ」(3132円)

汗を利用し、生地自体の温度を下げる “オムニフリーズゼロ” により、腕を素早く冷却してくれるアームスリーブ。 吸水速乾効果に加え、UVカット加工も施されているので、常に快適な着け心地を実現。全5色をラインナップ。

▲小さな青いサークルが冷却材。「紫外線対策で腕を隠したいけれど、暑いので長袖は着たくない」という時などに重宝する

 

>> 特集「富士山とフェスと旅の便利道具」

本記事の内容はGoodsPress7月号48-49ページに掲載されています

(文/まついただゆき 写真/下城英悟)

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