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富士登山装備の選び方<便利道具編>【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

&GP / 2019年6月21日 19時0分

富士登山装備の選び方<便利道具編>【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

富士登山装備の選び方<便利道具編>【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】

銀座好日山荘の石坂修さんの解説(>> 標高別!ご来光ねらいの富士登山“必携装備”【特集「富士山とフェスと旅の便利道具」】 )により、富士登山にはどんな装備類が必要か、お分かりいただけたはず。<ザック編>までで基本となる3層ウエアと靴、ザックの選び方、そして、各カテゴリーの注目アイテムを紹介してきた。

しかし、富士山をより快適に、より安全に登るためには、3層ウエアや靴、ザックといった基本装備に加えて、足下を明るく照らすヘッドランプや、山小屋で快眠を得るためのアイデアグッズ、さらに疲れを和らげるサポーター類やサプリメントなどにも注目したい。今回は登山のときに持っておきたい<便利道具編>を紹介する。

 

<富士登山装備の選び方>
(1)ベースレイヤー+シャツ&パンツ編
(2)ミドルレイヤー編
(3)アウターレイヤー編
(4)トレッキングシューズ編
(5)ザック編
(6)ヘッドランプ編
(7)防寒小物編
(8)山小屋安眠グッズ編
(9)便利道具編

【高山病防止&体力消耗を抑える必携モノ選びのポイント】

(1)水分補給のための水筒は必須
(2)行動食には糖分とアミノ酸を
(3)ポールやサポーターも効果的

「富士登山の悩みのひとつが高山病です。標高2500m以上で発症するとされ、新鮮な空気が肺に入らなくなり、酸素が頭に行かない状態で発症しますが、こまめな水分補給と腹式呼吸を意識すると予防できるといいます。また栄養補給には、糖分とアミノ酸がおすすめ。糖分はチョコレートやキャンディなど、好物を持参しましょう。

アミノ酸は集中力を高める効果を期待でき、ロイシンという成分が入ったものなら翌日の疲労も軽減されるといいます。体力消耗を抑えるために携行するといいでしょう。さらに、疲労を抑えるという点では、歩行をサポートしてくれるトレッキングポールや、ケガの予防にもなるサポーター類にも注目するといいでしょう」(銀座好日山荘 ストアマネージャー石坂修さん)

 

■高山病を予防し、体力消耗を抑えるための心構えと便利モノ

【心構え1:しっかりとした水分補給】

高山病の予防には約2リットルの水が必要とされる。水分補給には、立ち止まらずに吸水できるハイドレーションシステムが便利。また、寒さ対策のためにも有効な温かい飲み物は、保温ボトルで携行を。

▼ザックを下ろさず歩きながら吸水

ソース
「リザーバー ワイドパック2.0L」(4860円)

ザック内部にウォーターリザーバーを収納し、接続したチューブ経由で吸水できるのがハイドレーションシステムの魅力。ノドが渇く前に飲むことが高山病予防には肝心だが、このワイドパックがあれば対応可能だ。

▲スライドクロージャー部分を外すと大きく開口するので、飲み物や氷が入れやすく、洗浄や乾燥もしやすい

 

▼6時間後でも80℃をキープ

サーモス
「山専用ステンレスボトル FFX-900」(7020円) 

高い保温性を誇り、グローブをはめた手でもつかみやすいデザインや、荷物への負担が少ない軽量設計と、まさに登山のためのステンレスボトル。寒さをしのぐために温かい飲み物を携行する際の必須アイテムだ。0.9リットル。

▲ダブルのスクリュー栓を採用。手入れがしやすいシンプル構造なので、蜂蜜や砂糖が入ったベタつきやすいドリンクでも安心して入れられる

 

【心構え2】定期的な栄養補給

糖分や塩分を摂取するための行動食は、手軽に口にできて消化の負担が少なく、高エネルギーのものが理想。また、リカバリー効果を期待できるアミノ酸は、水なしでも飲めるゼリータイプをおすすめ。

▼登山の疲れをリカバリー

味の素
「アミノバイタル GOLD ゼリードリンク」(想定価格:238円)

最先端のスポーツ栄養科学に基づくアミノ酸を配合し、ハードな運動後のリカバリーをサポート。水なしでも飲めるゼリータイプ(必須アミノ酸3600mg)と、顆粒タイプ(必須アミノ酸4000mg)があり、どちらも携行に便利。

▲「GOLD 14本入」(想定売価:3124円)も

 

▼登山用に適した溶けにくいチョコ

大東カカオ
「やまチョコ 塩レモン味」(実勢価格:540円前後)

体温でも溶けにくく、ポケットに入れて行動してもベタベタしない、登山に最適なチョコレート。ほのかな塩味と酸味を感じるスッキリした風味で、甘ったるくない味覚が特徴。食べやすいひと口サイズ。内容量は50g

 

【心構え3】こまめな酸素摂取

高山病の予防には、腹式呼吸を心掛け、新鮮な酸素をたっぷり肺へ取り込むのが大切。でも、そうならないためのお守りとして、1週間ほど前からサプリメントを摂取するもの予防手段のひとつだ。

▼88種類のミネラルを手軽に

ゴールド興産
「O2食べる酸素顆粒タイプ(10袋)」(2592円)
「ペレットタイプスタンダード(95粒)」(864円)
「ペレットタイプゴールド(95粒)」(1404円)

 

▲「O2食べる酸素顆粒タイプ(10袋)」

毎日の食生活の中で不足しがちな微量栄養系(88種のミネラル)を、酸素とともに摂取できるサプリメント。顆粒とペレットタイプの2タイプがあり、「ゴールド」はバナジウムとゲルマニウムが強化されている。

▲(左)「ペレットタイプスタンダード(95粒)」(右)「ペレットタイプゴールド(95粒)」

 

【心構え4】歩行サポートギアの準備

山を登る時には体を押し上げ、下山の際にはバランスを取るのに有効なトレッキングポールは、用意しておくとラクに登れる。選ぶ時は、軽さ、収納時のコンパクトさ、堅牢性の3点を吟味するようにしたい。

▼軽さと堅牢性に秀でたポール

モンベル
「アルパイン カーボンポール アンチショック」(8424円)

驚異的な軽さと強度を両立したI型グリップタイプのポール。ポール内に内蔵したスプリングが衝撃を吸収してくれる。重量は210gで、収納時のサイズは63cmとコンパクト。1本単位での販売となる。全2色

 

▼コスパ抜群の入門ポール

LEKI
「ジャーニーライトAS」(1万2960円)

長さ調節をスピーディに行えるスピードロックシステムを採用。衝撃を吸収する “アンチショックシステム” も搭載したコスパ抜群の2本セット。グリップは下山時に握りやすいラウンドトップ形状。重量は約259g(1本)で、収納時の長さは68cm。

 

【心構え5】足の疲労ケア

荷物を背負っての長時間の登山は、下半身への負担が想像以上に大きく、事前のトレーニングや道中のストレッチは不可欠。さらにタイツやサポーターを履けば、疲労の抑制も期待できる。

▼足、ヒザ、腰をしっかりとサポート

C3fit
「インパクトエアー ロングタイツ」(1万4580円)

ヒザ、腰、もも、ふくらはぎを守り抜く軽量サポートタイツ。特に腰をしっかりと守り、体幹をサポートしてくれるのが特徴。独自の3D設計によってアクティブな動きに追従し、軽快性も実現。

 

▼ヒザ全体を優しくサポート

マクダビッド
「M4191 ショート ニーラップ」(1620円)

ヒザの動きを妨げない軽量コンパクト設計が特徴。 1.5mmの薄型素材で快適な装着感を実現した。いつでも装着できる巻き付けタイプで、収納時はコンパクト。万一に備えての携行も気にならないサイズだ。

 

▼正しい足首の動きを導く

マクダビッド
「M437L(左足用)/M437R(右足用) ストラップ アンクルラップ」(各2484円)

つま先を入れ、足首に巻きつけるように装着するリアエントリー仕様の足首サポーター。足首の前後左右へのぐらつきを抑制してくれる。骨格に合わせて左右別に設計された独自のストラップが、自然なフィット感を約束。

 

>> 特集「富士山とフェスと旅の便利道具」

本記事の内容はGoodsPress7月号52-53ページに掲載されています

(文/まついただゆき)

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