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東京2020オリンピックと同じコース!今年の「エボルタNEOチャレンジ」はトライアスロンだ!

&GP / 2019年7月12日 22時0分

東京2020オリンピックと同じコース!今年の「エボルタNEOチャレンジ」はトライアスロンだ!

東京2020オリンピックと同じコース!今年の「エボルタNEOチャレンジ」はトライアスロンだ!

今年もアイツが帰ってくる! これまでも数々の限界にチャレンジしてきた小さなロボット、エボルタNEOくん。今年はトライアスロンにチャレンジだ!

ちなみにトライアスロンは、エボルタNEOくんの先代となるエボルタくんが2011年にチャレンジし、人間と同じコース、総距離約230kmを166時間56分で踏破しています。また同じこと? と思う人がいるかもしれませんが、いえいえ違います。来年、2020年は五輪イヤー。トライアスロンもオリンピック競技です。ということで、今年のチャレンジは、東京2020オリンピック・パラリンピックでトライアスロンが行われるお台場を舞台に時間への挑戦を行うんです。

▲舞台は東京2020のトライアスロンと同じ、お台場

目指すは完走だけじゃなく、オリンピックのトライアスロン最速記録、1時間45分01秒を切ること。これだけ聞くと、エボルタチャンレンジ4回目に行われたトライアスロンより簡単そうに思えますが、実はかなり過酷なチャレンジになりそうな予感…。どういう点が過酷なのかは、エボルタNEOくん生みの親であるロボットクリエーターの高橋智隆さんの話から見えてきました。

――今回の見どころは。

高橋氏 タイムレースなので、記録に対しての挑戦、時計との戦いになります。これって実際の競技に近い緊張感があると思うんですね。そこを感じていただければ。

▲エボルタNEOくんを手掛けるロボットクリエーター、高橋智隆氏

――チャレンジはスイム150m、バイク4km、ラン1kmの総距離5.15kmになるとのことですが、この距離はどういう意味があるんでしょうか。

高橋氏 エボルタNEOくんの体長は約17cmです。これは人間の1/10のサイズになります。なので、人間の1/10の距離ということです。それを人間の最速タイムを超えようというのが今回のチャレンジになります。

昨年、広島・宮島で行った世界最長遠泳チャレンジは、ゴールするために電池がもつ限りがんばって少しずつゲインしていくカタチでしたが、今年は刻々と迫ってくるタイムリミット以内にゴールするということです。そこに面白さがあるのではないでしょうか。我々としたら大変ですが(笑)。

――今回は、スイム、バイク、ランそれぞれにチャレンジする3体のロボットを用意し、単3形乾電池「エボルタNEO」2本だけは乗せ換えて行うと伺いました。どのロボットに苦労されていますか。

高橋氏 スイム用エボルタNEOくんに関しては、新しいことにチャレンジしているんです。昨年は人間が誘導する方式にしましたが、今回はGPSを内蔵し自律的に泳いでもらいます。近年、自動運転が話題になっていますし、エボルタNEOくんもそうなってもらおうかと。

▲スイム用エボルタNEOくん

――となると、やはり最初のスイムが気になりますよね、タイムに対して。

高橋氏 もちろん新たにGPS用パーツを積んだので、電池の消耗が懸念点ではありますが、海ということで自然との戦いでもあり、天候などのリスクはあります。ちなみに昨年からなんですが、釣具のリールに使われている磁性流体の防水ベアリングというものを可動部に使っているんですよ。ある釣具メーカーさん独自の技術なんですが、おそらく釣りバカはみんな知っているモノです、私も含め(笑)。ロボットに流用できる技術はたくさんあるので、それらを応用しながら毎回ロボットを製作しています。

ただ、バイクも気になるんですよね。距離が一番長いので、タイムという面で影響は大きいと思います。

▲バイク用エボルタNEOくん

――ラン用ロボットはこれまでもいくつか作ってこられたと思いますが、今回使用するロボットの特徴はどのようなところでしょうか。

高橋氏 やはりタイム勝負なので、スムーズに誘導できるようにソフトウェアをアップデートしています。

▲ラン用エボルタNEOくん

――2本の電池をリレーしていくということですが、電池の消耗への対応はされているのでしょうか。

高橋氏 電池は一番最初が最も電圧が高く、そこから少し落ちて、いったん落ち着きます。落ち着く時間が長くて、最後にキレイに落ちるというのが理想なんです。ただし、もちろん電圧はその間も徐々に下がっていくので、下がってもあまりロボットの性能に影響がないように、ロボット側で電圧をある程度保てるようにしています。もちろん失速はしますが、それを最小限に留めるようなカタチですね。

今回もそうですが、エボルタチャレンジでは、ギリギリまで電池を使ってしまうのは危険だと思っています。状況によっては最初のスイムでかなり電池を消耗してしまう可能性もあります。それにバイクやランでスピードを上げすぎると転んでしまうこともあるので、電池やモーターのバランスを取るべくチューニングしています。

――使用する乾電池「エボルタNEO」についてはどう感じていますか。

▲乾電池「エボルタNEO 東京2020 オリンピック・パラリンピック 特別パック」。単3形と単4形、各6本パックと10本パックをラインナップ

高橋氏 ぶっちゃけると、普段自分で乾電池を買う時も「エボルタNEO」を選んでいます。とにかく液漏れで機器を壊してしまうのがイヤなんですよね。だから、その心配のない「エボルタNEO」になるんです。

それに自己放電が少ないので、保管中に空っぽになることがかなり抑えられている。例えば防災用品として用意した懐中電灯が、いざ使う時に電池が空っぽになっているということがありますよね。でも「エボルタNEO」を入れておくと、ちゃんと点く。長期間の保管に適しているというのも選んでいる理由です。

――今回は来た方が応援できるブースが用意されたり、もちろんこれまで同様、ニコニコ動画でも生中継されたりしますが、どのようなところを見てもらいたいですか。

高橋氏 レースの緊張感を一緒に楽しんでいただければ。電池の乗せ換えなどであたふたしているところを楽しむという見方もあるとは思います(笑)。これから本番までの短い間にもチューニングして調整していきます。エボルタNEOくんには、成功するまで機嫌よくがんばってほしいですね。練習でもロボットは消耗していくので、本番にピークを合わせるようにあと少しがんばります。応援よろしくお願いします!

*  *  *

東京2020オリンピック・パラリンピックまであと約1年。チケットの販売も開始され、オリンピック・パラリンピックが近づいて来ていることをひしひしと感じられる中、「エボルタNEO トライアスロンチャレンジ」は2019年8月7日(水)12時スタートで、東京都港区のお台場海浜公園にて行われます。

エボルタNEOくんを応援して、オリパラへの気持ちを盛り上げていくというのも楽しいのではないでしょうか。もしチケットを逃して、もういいや、と諦めた人も、これを見て、再チャレンジしたくなるかもしれませんよ。

>> パナソニック「エボルタNEO トライアスロン チャレンジ」

 

(取材・文/&GP編集部 円道秀和)

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