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[Gear Maniax #140] 携帯しやすく雑に使えるチタン製パワーツール

&GP / 2019年7月27日 21時0分

[Gear Maniax #140] 携帯しやすく雑に使えるチタン製パワーツール

[Gear Maniax #140] 携帯しやすく雑に使えるチタン製パワーツール

今回はTEC ACCESSORIESのちょっと面白いアイテム2種類をご紹介します。

「PRY BAR」は、日本語で該当する名称がないようですね。一般的にはくぎぬきと紹介されることが多いようですが、もっと小さなアイテムを指すように思われます。PRYには「覗く」「こじ開ける」という意味があり、固く閉ざされたものに隙間を作る、というニュアンスの単語のようです。

TEC ACCESSORIES メーカーサイトから借りてきた画像ですが、こうしたシチュエーションがプライバーの真骨頂。携帯しやすくて雑に使えるパワーツールです。

バージョン違いで2種類あります。

【ポケットタイプ】
・ポケットクリップ&ガラスブレーカー装備

【キーチェーンタイプ】
・キーリング&栓抜き装備

まずはプライバーポケットタイプ。小型のクリップを装備していて、ポケットなどの縁にさしてキャリーする仕様です。全体的にキーチェーンタイプよりも切削が少なく、質実剛健な印象を受けます。全長104mm、厚さ6mm、チタンならではの程よい重さ。

先端部にはガラスブレーカー。タングステン合金でかなり尖っています。自動車などによく乗る方は、閉じ込め事故対策には良いかもしれません。

また、この部分は摩擦というかとっかかりが良く、梱包に多用されているOPPテープを難なく切るというか破るというか、押し切ることができます。正直、「くぎぬきの先端部分」を使うよりはこちらのガラスブレーカーを使う方が楽です。

プライバーキーチェーンタイプは、本体がやや短く、80mmほど。ベースとなる材の厚みは同じ6mmですが切削された部分が相対的に多いので、薄く軽量に感じます。

またポケットクリップの代わりにキーリングホールが末端にあり、その手前には栓抜きが装備されていています。ポケットタイプが重厚でパワー感溢れる印象なのに対し、キーチェーンタイプは軽量コンパクトで小器用な印象です。

性格の違いは先端部にも表れています。ツールの裏側ですが、キーチェーンタイプはホローグラインドされていて、先端がより掛かりやすい仕様です。一方ポケットタイプはフラットで、引っ掛けにくいものの先端部の耐荷重はキーチェーンタイプよりも上でしょう。

単純なデザインバリエーションではなく、機能というか性格を考慮してデザインされています。こういう商品は好感が持てますね。

プライバーキーチェーンタイプにはキーリングとクリップが付属しますが、栓抜きの使用時にはちょっと邪魔臭く感じます。ここはNITEIZE「S-BINNER」シリーズの出番かな。

[関連記事] 超小型カラビナだからこそ利用シーンが広がります

キーリングホールにはS-BINNER CLEAR(樹脂、#0)がなんとか通りますので、S BINNER SS #0.5ならもっと余裕があるかとは思います。

また、素直にキーリングを使用して、こっちの方がスマートですね。キーチェーンタイプは家庭用の鍵よりも多少長い程度なので、一緒にキーホルダーに装着しても違和感がありません。

建物の扉やエレベーターのこじ開けにも使えるかな? いずれも防災的な意味合いになりますが。このツールだけでどうにかなるものではありませんが、一助にはなりそう。また、穴を掘る機会が多い登山やキャンプなどのアウトドア、園芸にも使えそうです。地面をちょっと掘るのに指ではきつい、しかし専用のシャベルを持ち出すのも…というシーンでは活躍できるかと思います。

6mm厚のソリッドチタン、流石に迫力がありますね。手でへし折ろうと試みても、歪む気配もありません(笑)。こうした金属のパワーに憧れを感じる方にはオススメのアイテムです。(アカリセンター価格:ポケットタイプ、キーチェーンタイプともに6116円)

 

>> 連載[Gear Maniax]

(文・写真/アカリセンター

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