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いよいよ日本上陸!Appleのスマートスピーカー「HomePod」の使い方

&GP / 2019年8月13日 11時0分

いよいよ日本上陸!Appleのスマートスピーカー「HomePod」の使い方

いよいよ日本上陸!Appleのスマートスピーカー「HomePod」の使い方

Appleの「HomePod」がついにこの夏、日本でも発売を迎えます。同製品はWWDC2017で発表され、2018年から一部の国で先行的に販売されてきました。今回、発売前の実機に触れる機会を得たので、実際に使用した様子をお届けします。

HomePodは、高さ172mm、幅142mmの室内向けスピーカーです。円形の底面は、成人の手のひらに収まるくらいのサイズ感。質量は2.5kgあるので、持ち上げるとずっしりと感じます。カラーはスペースグレイとホワイトの2色が用意され、今回はスペースグレイを試してみました。

▲HomePod(スペースグレイ)、3万2800円(税別)

本体から伸びる電源コードをコンセントに接続すると、音とともに上部が光ります。この状態になったらiPhoneを近づけて初期設定を進めていきます。

■まずはiPhoneをHomePodに近づけて接続

HomePodの上部が光ったら、iPhoneを近づけると画面に設定の案内が表示されます。あとは画面指示通りに初期設定を進めればOK。

対応デバイスは、iOS 12以降を搭載したiPhone 5s以降、iPad Pro、iPad(第5世代以降)、iPad Air以降、iPad mini 2以降、iPod touch(第6世代以降)。初期設定を行う前に、iOSのバージョンを確認し、最新版にアップデートしておいた方が安心です。

なお、今回はiOS 12.4のiPhone XSで検証しました。

▲HomePodの電源をつけてiPhoneを近づけると画面に設定画面が表示される。「設定」をタップして手順を進めよう

▲「設定」>「続ける」をタップし、使用する部屋を選んで「続ける」をタップ

Apple Musicをすでに利用中なので、このように表示されたが、未利用の場合には、Apple Musicの利用を促す画面も表示されます。

▲「続ける」をタップし、ここでは「パーソナルリクエストを使用」をタップ。「このiPhoneを使用」をタップした

最初の選択画面ではSiriの対応音声に日本語が表示されていませんでしたが、このまま進めてOKでした。後で「ホーム」アプリからソフトウェア・アップデートや細かい調整を行えるので、この時点ではあまり気にしなくても大丈夫です。

▲「利用規約を見る」をタップし、内容を確認して問題なければ「同意する」をタップ。「設定を転送」をタップする

アカウントに紐づく設定の転送が完了すると、HomePodから音楽を再生できるようになります。ただし、先に細かい部分をカスタマイズした方が使いやすくなるので、そのまま「ホーム」アプリでのソフトウェア・アップデートや設定を済ませてしまいましょう。

 

■ホームアプリで更新と設定をしよう

iPhoneなどで「ホーム」アプリを起動して、登録したHomePodの設定画面を開きます。ここでソフトウェア・アップデートを実行し、Siriの日本語を選択しました。

▲「ホーム」アプリを起動。先ほど登録したHomePodのアイコンを3D Touchで押し込み、「設定」をタップ

▲iOS 12.4のアップデートが用意されていたので、「ダウンロードとインストール」を実行。その後、Siri欄にある「言語」から「日本語」を選択した

同じく、「“Hey Siri”を聞き取る」や「タッチして押さえてSiriを起動」なども、こちらの画面でオンにしておきましょう。なお、「タッチして押さえてSiriを起動」を有効にしておくと、HomePod上面の光る部分をロングタップでSiriを起動できるようになります。

■2台目を接続してステレオ再生する方法

HomePodを2台購入する場合、それぞれを別のスピーカーとして登録してもいいのですが、2台を1セットとして登録してステレオ再生させることも可能です。その手順を紹介します。

▲2台目の設定も、1台目のときと同様にiOSデバイスを近づけて行っていくが少し手順が異なる

といっても何も難しいことはなく、2台目の設定画面で「ステレオのペアとして使用」という選択肢が表示されるので、これを選べば良いだけ。とても簡単です。

▲1台目と同じ設置場所を選択したあとに、「ステレオのペアとして使用」をタップ。左右を選択する

▲「設定を転送」をタップし、転送が完了したら「完了」をタップ。ホームアプリ内でのアイコンが2台に変わった

この設定が終わったら、先ほどと同様の手順でアップデートを実行していきます。あるいは上の画面で「ホーム」アプリ上部に「HomePodのソフトウェア・アップデートがあります」と表示されていますが、「詳細>」から実行しても同じです。

▲HomePodのペアの設定画面。「オーディオ設定」からは左右のスピーカーを入れ替えられ、「アクセサリのグループを解除」も行える

ちなみに、HomePodのペアの設定画面では、「オーディオ設定」という欄から、左右のHomePodを設定しなおせます。「左」「右」と書かれたそれぞれのイラストをタップするとスピーカーから音が出るので、スピーカーの識別がしやすくなっています。またペア設定を解除し、単体で利用したい場合には、ペアの設定画面にある「アクセサリのグループを解除」から実行できます。

▲2台以上のHomePodを別々に登録している場合には、「ステレオペアを作成…」をタップし、ペアとして登録するHomePodを選べばよい

すでに2台HomePodを別々に登録してある場合には、HomePodの設定画面からステレオペアとして登録もできます。一度解除した組み合わせを再度ペアとして登録しなおす際などに、使用する手順として覚えておくと便利です。

 

■使ってみた印象は…

実際にHomePodを使ってみた感想としては、「音質が良い」ことや、ウェイクワードの「ヘイSiri」をちゃんと認識してくれることが好印象でした。

HomePodはスピーカー上部に配置された高偏位ウーファーによって重低音を出せるのですが、音量が低い状態でもしっかりと重低音を含むサウンドを実現できるのが特徴です。ベッドサイドに置いて就寝時にBGMを再生する場合などでも、満足できるのではないでしょうか。

また、HomePodは自身が出した音の反響をエコーのように認識して、部屋に最適な音を再現します。これにより、リビングやキッチンなどに移動させても、すぐに適切な音の出し方に変わります(「ダイレクトエナジー」と「アンビエントエナジー」を区別し、例えばリードボーカルの声は前側から、伴奏は壁側から反射させるように音を出してくれます)。

デバイス本体のデザインもミニマムなので、どんな部屋にもマッチするのではないでしょうか。

▲声で操作が基本

Siriに関しては、楽曲を大音量で再生している最中でも、「ヘイSiri」というコマンドをしっかりと拾ってくれます。音楽を再生していると自身が出す音でコマンド音声を聞き取れなくなってしまう製品も見かけますが、HomePodではそれはありません。離れた場所からでも「ヘイSiri、音量を40%まであげて」のような操作がちゃんと行えるので、広い家で音楽をかけながら家事をするような場面でも重宝するのでは。

▲ヘイSiriによる操作以外に、上面の「-/+」をタップしての音量調整もできる。なお、中心部のタップで「再生/一時停止」、ダブルタップで「次のトラック」、トリプルタップで「前のトラック」、ロングタップで「Siriの起動」といった操作もできる

もちろん、音楽のコントロール以外にもSiriを活用したさまざまな操作が行えます。こちらの詳細はAppleの公式サイトにて確認してみてください。

>> Apple「HomePod」

 

(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。

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