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話題のルーフテントで「車上泊生活」を始めよう!

&GP / 2019年8月23日 19時0分

話題のルーフテントで「車上泊生活」を始めよう!

話題のルーフテントで「車上泊生活」を始めよう!

ホテルや宿のチェックイン時間を気にせず、気ままなクルマ旅を満喫できることで近年人気の車中泊。その車中泊の快適性をさらに進化させたのがルーフテントを利用した車上泊だ!

 

■クルマを買い換えても継続して使える

ここ数年、かつてないほどのキャンプブームが到来。人気の高規格キャンプ場では週末の予約が3カ月以上埋まっているところも多いという。そんなキャンプシーンで最近注目を集めているのがルーフテントだ。

愛車の屋根に装着し、一般的なテントのように手間をかけることなく設営ができるアイテム。キャンプ場ではもちろん、RVパークなどでも見かけることが増えてきた。

ルーフテントは屋根に就寝スペースがあるため、荷室にテントなどを積む必要がなく、アウトドアギアや遊び道具など、多くの荷物を積載できる。車中プラス車上でファミリー利用にも対応できる。

また、キャンピングカーと比べて導入費用がリーズナブルなのも特徴。クルマを買い替えてもルーフに取り付けられれば、そのまま載せ替えて長く使える。実際、20年以上同じルーフテントを利用している強者もいるほど。車上からの景色は同じキャンプ場でも違って見えるほど新鮮。ルーフテントで新しいキャンプライフを楽しんでみては?

【エレベーター型(ハードシェルタイプ)】

素材や構造はポップアップ型とほとんど同じだが、天井部分が均一にアップするのがエレベーター型の特徴。ルーフテント内のどこにいても室内高が同じなので、テント内でのくつろぎ方も自由度が高い。

■周囲を360度見渡せるメッシュの壁で開放感抜群!

ジェームス・バロウド
「エヴァション」(37万8000円)

【SPEC DATE】
●就寝定員:大人2人+子ども1人
●収納時サイズ:全長198×全幅140×全高33.5cm
●重量:約60kg

ポルトガルを拠点に、20年以上に渡りルーフテントを製造するジェームス・バロウド。2018年に日本での展開を開始し、優れたデザイン性や使いやすさ、バリエーションの豊富さで注目を集めている。

「エヴァション」はルーフが均一に展開するエレベーター型で、室内高は98cm。最大の魅力はテント部分の壁のほとんどを網戸にできること。夏場の車上泊が快適になるのはもちろん、周囲360度が見渡せて開放感は抜群だ。

2サイズ展開で装着車両や就寝人数で選択が可能。また正規輸入元のコイズミでは、ラダー(はしご)を使わず車内からサンルーフを利用してルーフテントに出入りできる「ツー・イン・ワン」システムの施工も行っている。

▲ルーフ面積のあるSUVやミニバン、1BOXに最適。撮影車は大人2人+子ども1人サイズで、大人2人+子ども2人のXXLも用意

▲ソーラーファンによりテント内に籠もった空気もすぐに排出可能。電池が必要ないのもいい

▲寝具や着替え入れに最適な収納ネットは容量もたっぷりで、どこからでも取り出しやすい

▲左右から出入りが可能で、ハシゴとラダーフックも装備。後方からも出入りできるがフックは未搭載

▲スマホなどを入れておくのに便利な小物入れと着脱式LED照明は標準装備

▲ヒンジを外すと屋根が浮き上がり、最後はテント内にあるダンパーを押してロックすれば展開完了

▲収納する際は前→後ろの順に付属のヒモを引き下げ、テント部分を内側に軽く押し込む。最後にヒンジをロ ックすればOK!

▲6カ所ある窓すべてが網戸にできるため、通気性がよく、夏でも気持ちいいのが最大の魅力!見晴らしのよさも◎

【ポップアップ型(ハードシェルタイプ)】

ボディにFRPシェルを使用。強度があり、開閉もしやすいのが特徴。サイドは一般的なテントと同様の生地を使い、網戸も搭載する。ヒンジや開閉方法はメーカーごとで異なる。片側が大きく開くので、中腰や立って着替えもできるのが魅力。

■子どもであれば立ったまま着替えられる室内高を確保

ジェームス・バロウド
「スペースXXL」(41万8000円)

【SPEC DATE】
●就寝定員:大人2人+子ども2人
●収納時サイズ:全長224×全幅160×全高33.5cm
●重量:約65kg

片側が大きく開くのが特徴のポップアップ型の中でも、狭くなっている足下部分が若干立ち上がり、この部分でも48cmの室内高を確保。一番広い部分では室内高143cmもあり、子どもであれば立ったまま着替えができる。

左右と後方に出入口があり、愛車の形状に合わせた出入りができるほか、網戸は面積が広く採光性や開放感も抜群だ。足下部分には小物入れがあるほか、天井に収納ネットを装備。車内の空気循環に最適なソーラーファンや脱着式LED照明も標準装備となっている。

注目はオプションのサイドオーニングで、天幕部分にアタッチメントを装着すればルーフテントへそのままアクセスでき、雨天時などはとくに便利。XXL以外にも長さ1980×幅1400mmタイプも用意する。

▲足下には幅一杯のメッシュ小物入れを用意。左右のダンパーは金具が布地で覆われており、怪我をしにくいように配慮

▲足下部分にもダンパーがあり、持ち上がるので窮屈さは皆無。クッションも適度な硬さで寝心地も快適。通気性も抜群だ!

▲開閉用のヒンジは前後各2カ所に搭載。ヒンジを外すと四隅のダンパーが立ち上がる

▲天井にはシュラフや着替えなどを入れておくのに便利な収納ネットのほか、着脱式LED照明、ソーラーファンが標準装備

オプションのサイドオーニング(6万6960円)はサイドウォール(6万3720円)3面にメュシュウインドウもあり、風通しもよくプライバシー効果も高い。また、テントからのトンネル(3万8880円)を使えば、直接オーニングからテントへ移動できる。

【テント型(ソフトシェルタイプ)】

ハードシェルタイプでは装着できないようなルーフ面積の車種でも、フロアパネル部分が分割されているテント型は収納時の面積が小さくなる。そのため多くの車両に装着が可能だ。見た目や素材は一般的なテントと同じだが展開はしやすい。

■クルマの上でテント泊!?広々とした就寝スペースが◎

ARB
「SIMPSONⅢ ROOF TOP TENTS(シンプソンⅢ ルーフ トップ テント)」(24万6240円)

【SPEC DATE】
● 就寝定員:大人2人+子ども3人
● 収納時サイズ:全長120×全幅140×全高40cm
● 重量:約81kg

ARBはオーストラリアに拠点を置く本格4×4パーツブランド。エクスプローラーズ・ハイウェイなど、未舗装の荒野を走るための走行パーツやアウトドアギアをリリースし、タフでヘビーデューティな作りは世界中の四駆乗りを魅了する。

シンプソンⅢはフロアパネル部分とアルミフレーム、テント生地という構造で、パネルに装着されたハシゴを引っぱるだけで展開できる。取り付けも折り畳み式のため、ルーフ面積が狭いクルマでも装着できる。また、縦方向以外に横方向の取り付けもOK。車種によってアレンジが可能だ。

室内はまさにテントそのもの。展開時は幅140cm×長さ240cm×高さ130cmと広く、大人2人と子ども3人で就寝が可能。また、テント下には着脱式カーテンを標準装備し、着替えや荷物の出し入れなどもスムーズに行える。

▲室内の広さは圧倒的。クッションの厚みもたっぷりで驚くほど快適だ。4面の窓は通気性も◎

▲重量は約81kgだが、成人男性ならそれほど重さを感じることなく簡単に引き出せる

▲テント内にはコの字型をした3本のアルミフレームを装備し、ハシゴを引っぱると扇状に展開する仕組み。強度もあり安心

▲ハシゴの両脇には大型のシューズポケットも備わり、靴をしっかりしまえる。こうした細かい配慮もうれしいポイント

▲出入り口の前室があるおかげで雨天でもリヤゲートから荷物を濡らさずに上げられる

▲ルーフからはみ出たフロアパネル部分に装着できるアネックスは標準装備。網戸付きのウインドウもあり、もう一部屋のような使い方が可能

■購入前に知りたい!ルーフテントQ&A

Q1:どんなクルマにも取り付けられる?

取り付けにはルーフテントのサイズにもよるがベースキャリアや専用のルーフラックが必要で、それらが搭載できれば可能。取り付け後は全高が高くなるので注意しよう。モデルによっては50cm近くも全高が変わるので立体駐車場に入れない場合も。

Q2:重量制限はどれくらい?

重量が約80kgのものもある。ベースキャリア1本の耐荷重を事前に調べ、必要な本数を用意する必要がある。また、乗用車には最大積載量の表記がないものの、ルーフテントの重量が増加した分、ほかの荷物の容量は抑えたい。

Q3:走行に影響はない?

ルーフ部分に装着するため全体の重心が高くなり、コーナー時のロール量も若干増す。空力を考慮した作りだが、高速道路では特に横風に注意が必要。さらに、風切り音がどうしても増える傾向。本体重量が増加している分、燃費については悪化傾向だ。

Q4 天気や季節に関係なく使える?

雪や雨でも自己責任において使用は可能。実際に雪中での利用者もよく見かける。設営時は風向きを考慮して設営を行うのがコツ。基本的にはテントなので「夏場は暑く、冬場は寒い」。扇風機や毛布、アイス枕などで環境を整える必要がある。

Q5:取り付けは自分でできる?

本体重量が重いので、取り付け・取り外しは2人以上で作業するのがおすすめ。とくにミニバンや1BOXなど、全高のあるクルマでは注意が必要だ。作業用の踏み台もしっかりとしたものを用意したい。

Q6:メンテナンスは大変?

メンテナンスはほとんどテントと同じで、天気のよい日に生地部分やマット部分を干したり、はっ水性が落ちたらスプレーを塗布したりすればOK。メーカーによっては網戸やダンパーなど、補修パーツを用意し、サポートしているところもある。

 

■『カーグッズプレス』厳選!就寝お役立ちグッズ3選

ルーフ上はもちろん、車内やキャンプシーンでも活躍する、この夏にぴったりの就寝グッズをピックアップしてお届け!

1. 春・夏・秋・冬すべてに対応する寝袋

コールマン
「マルチレイヤー スリーピングバッグ」(1万2960円)

▲使用時サイズは約90×200cm、収納時サイズは約52×29×38cm。重さ4.9kg

季節や朝晩の寒暖差、標高による気温変化など、寝袋選びは難しいもの。しかし、こちらは3層構造となっているため気温に応じた使い分けができ、季節を問わず使えるのが魅力。また、洗濯機で丸洗いでき衛生面でも安心だ。

▲使用下限温度:6℃、快適温度:12℃

▲使用下限温度:0℃、快適温度:5℃

▲使用下限温度:-11℃、快適温度:-5℃

▲一番外側のアウトレイヤーはファスナーによる連結が可能。横幅が180cmとなり、家族で広々と使える

 

2. 高反発マットレスの美点をコンパクトサイズに凝縮

エアウィーヴ
「エアウィーヴ ストレッチパッド」(3万240円)

トップアスリートが使用していることでも有名なエアウィーブ。中材に三次元構造体の「エアファイバー」を採用し、耐久性や耐熱性、体分圧などに優れ快適な寝心地を実現。カバーは防汚性に強く、アウトドア・車中泊での使用にも最適。

▲厚さ約2cmのエアファイバーを使用。肌触りのいいカバーも特徴

▲長さ170×幅50cm、重さ2.5kg。付属のキャリーバッグ(幅約53×直径約27cm)にコンパクトに収まる。収納時のサイズは幅約53×直径φ約27cm

 

3. 最大400ルーメン点灯&音楽の同時再生ができる

コールマン
「360°サウンド&ライト」(8640円)

▲本体サイズは約φ13.0×25.1cm、重さ約1.0kg。明るさは400ルーメン(High)、175ルーメン(Medium)、80 ルーメン(Low)

リチウムイオン電池搭載のLEDランタンは数多いが、こちらはスピーカーも内蔵し、「明かり」と「音楽」が同時に楽しめる。ランタンは最大400ルーメンの光量で、3段階調整が可能。音楽はスマホなどからBluetooth接続で再生できる。

▲音楽再生、ボリューム、明るさ調整などのスイッチ類は上部に集約。コンパクトで持ち運びがしやすく、IPX4対応の防水性能も搭載

▲360度全方位に音が拡散するスピーカーを内蔵。卓上ランタンから音楽が流れ、夜を満喫できる

 

(レポート/伴隆之 撮影/澤田和久 モデル/堀尾実咲 小嶋みやび)

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