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ギミックに注目の新鋭焚き火台!muraco「SATELLITE FIRE BASE」【アウトドア銘品図鑑】

&GP / 2019年9月21日 11時0分

ギミックに注目の新鋭焚き火台!muraco「SATELLITE FIRE BASE」【アウトドア銘品図鑑】

ギミックに注目の新鋭焚き火台!muraco「SATELLITE FIRE BASE」【アウトドア銘品図鑑】

2019年春、muracoより待望の焚き火台が発売されました。

muracoは金属加工会社から生まれたアウトドアブランドで、真っ黒なテントやストレートヘッドのペグハンマーなど、洗練されたデザインのギアが大評判となっています。

そんなmuracoが作った焚き火台だから、当然、今までにないギミックが満載。

“説明書不要” “携帯しやすい” “重い薪でもぶれないタフさ”、そんな3つの要素を満たした焚き火台「SATELLITE FIRE BASE(サテライトファイヤーベース)」(1万7000円/税別)は、多くのキャンパーに刺さり、初回発売分は即完売!

長らく「ほしいのに買えない…」という飢餓状態が続いましたが、ようやく秋に追加発売されるそう。カウントダウン状態の今、改めて「SATELLITE FIRE BASE」の魅力に迫ってみます。

 

■組み立て

収納サイズはφ7×41cm、総重量は1790g。スリムな形状に収まっていて、バックパックにスッと差し込めます。ただ、コンパクトではありますが、結構ズシリ。自転車や徒歩よりも、バイクやクルマで移動するキャンパー向きです。

両側にステンレスのボルトがあるので、片方を緩めます。

ボルト部分を下に向けると、アームと脚が飛び出します。この角度でピタッと止まるのがスゴイ!

アームと脚を固定するためにボルトを閉めます。

反対側も同様に脚とアームを引き出し、固定すればこの通り、ベースが完成しました。名前の通り、ちょっと人工衛星(=サテライト)っぽいデザインですね。

薪を置く火床はメッシュシートで、四隅にカラビナが付いています。これをアームの切れ込みにセット。

完成です。製品の完成画像を見たことがありますが、説明書なしでも3分とかかりませんでした。これはスゴイ!

当然ですが、後片付けも網の上の灰を捨て、ボルトを緩めてたたむだけという簡単さです。

■機能

使用時のサイズは43×46×H24cm。長さ39cmの薪を載せてみました。わずかに中央がくぼみ、脇から落ちることもなくしっかり支えてくれます。耐荷重は公表されていませんが、6〜7本の薪を載せてもアームと脚がぐらつくことはないし、メッシュに取り付けられたハトメが変型することもありませんでした。

高さは24cmですので、ローチェアとの相性がいいですね。ただ、火床の中心部がたるむので、中心部の高さは20cmほどになってしまいます。長時間、たき火をしていると草地に影響が出そう。オプションの「ANTI SPARK RUG」(2000円/税別)など耐熱シートがあると安心です。

火床はステンレスのメッシュシート。とてもしなやかで、フチもていねいに処理されていて、指をひっかけてもケガの不安はありません。また、メッシュの火床は空気が通り過ぎるきらいがありますが、「SATELLITE FIRE BASE」の火床は目が細かく空気がほどよく通ります。ただし、時間がたつと灰がたまってしまうので、適宜、灰を吹き飛ばす必要があります。

 

■料理

「SATELLITE FIRE BASE」にはゴトクが付いていません。手持ちのトライポッドを利用してもいいですが、オプションの焼き網がロストルとして調理に使えます。

オプションもあります。「GRILL MESH」(3200円/税別)は焼き網ですが、これもタフなので、食材を直置きしてBBQを楽しむほか、クッカーを載せて焚き火料理をしても問題なし。重量感のあるダッチオーブンやスキレットにも対応します。

5mmのステンレス線を使っており、隙間は1cm程度。市販ソーセージが落ちることはありませんが、薄めに切ったニンジンやピーマンは隙間から落ちちゃいます。豪快な焚き火料理向きの網と言えます。

ちなみに、グリルメッシュを載せたままでも薪をいじれます。火力調節ほか火の世話をする際にいちいち「GRILL MESH」を移動させる必要がないのがいいですね。

ただし、「GRILL MESH」は畳んで収納ができないので、クルマ利用でないと持ち運びはちょっと厳しいかもしれません。キャリアが小さなバイクユーザーなら、木でトライポッドを組み、クッカーを吊すほうが現実的と言えるでしょう。

後発ブランドはいかにオリジナリティを出すかで苦心していますが、muracoの焚き火台はこれまでにない機能で、すっきり収納・ぐらつかない安定感を実現しました。換えメッシュはカラビナ付きで1700円+税。見た目も美しく、ずっと使いたい焚き火台に仕上がっています。

>> muraco「SATELLITE FIRE BASE」

 

>> [連載]アウトドア銘品図鑑

(取材・文/大森弘恵)

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