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コレは売れそう!マツダ「CX-30」は世界で最も美しく日本にジャストサイズなSUV

&GP / 2019年9月28日 19時0分

コレは売れそう!マツダ「CX-30」は世界で最も美しく日本にジャストサイズなSUV

コレは売れそう!マツダ「CX-30」は世界で最も美しく日本にジャストサイズなSUV

3月のジュネーブモーターショー2019での発表から約半年。「待ってました!」という方も多いことでしょう。マツダの新型クロスオーバーSUV「CX-30(シーエックス・サーティ)」の予約受注がいよいよスタートしました。

併せて、気になるボディサイズやグレード展開、価格といった詳細も明らかになりました。先にデビューした「マツダ3(スリー)」をベースとするマツダの新世代商品第2弾、CX-30とはどんなクルマなのでしょうか?

■取り回しや駐車スペースのことも考慮したCX-30の適度なボディサイズ

『&GP』でも既報のとおり、CX-30は「CX-3」と「CX-5」の間に位置するモデル。さらに、マツダの新世代車両構造技術“スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー”を採用する、マツダ3をベースとしています。

こうした情報から、マツダ3の車高をちょいと上げて、SUVらしい大径タイヤを装着したお手軽モデル、と思われる人も多いかもしれませんが、全長や全高はもちろんのこと、ホイールベースまでマツダ3とは異なっています。

CX-30のボディサイズは、全長4395×全幅1795×全高1540mm、ホイールベース2655mmで、マツダ3のファストバックと比較すると、全長で65mm短く、全幅は変わらず、全高で100mm高く、そしてホイールベースは60mm短い設定となります。また、CX-30のタイヤサイズは、全グレードとも215/55R18で、マツダ3比で直径が約40mm大きく、SUVらし、たくましい足回りを演出しています。

サイズ設定は、CX-3やCX-5といった兄弟車を意識しつつ、街中での取り回しや機械式立体駐車場のことを考慮。また、最小回転半径をマツダ3と同じ、5.3mと小さく抑えていることも美点といえるでしょう。さらに、移動時の荷物が多いヤングファミリーのユーザーも想定し、グローバルサイズのベビーカーや大型スーツケースふたつを積載可能としています。

搭載されるエンジンは、最高出力156馬力の2リッター直列4気筒ガソリン“スカイアクティブG 2.0”と、116馬力の1.8リッター直列4気筒ディーゼルターボ“スカイアクティブD 1.8”、そして、新開発の2リッター直4ガソリン“スカイアクティブX”の3本立て。つまり、1.5リッターのスカイアクティブGが用意されない以外は、マツダ3と基本的に同じラインナップであり、スカイアクティブX搭載車もマツダ3と同様、やや遅れてのデビューとなるようです。

駆動方式はクロスオーバーSUVらしく、ガソリン、ディーゼルの別なく、全グレードでFFと4WDから選択可能。そしてトランスミッションは、ガソリン仕様のスカイアクティブGとスカイアクティブXに6速MTと6速ATを用意。対するディーゼルのスカイアクティブDは、6速ATのみの設定となります。

ちなみにグレード展開は、スカイアクティブGにベースグレードとなる「20S」、中間グレードの「20Sプロアクティブ」、「20Sプロアクティブ・ツーリングセレクション」、上級グレードの「20S Lパッケージ」を用意。スカイアクティブDには、20Sプロアクティブに準じた装備の「XDプロアクティブ」、「XDプロアクティブ・ツーリングセレクション」、上級グレードの「XD Lパッケージ」を、スカイアクティブXには「Xプロアクティブ」、「Xプロアクティブ・ツーリングセレクション」、上級グレードの「X Lパッケージ」をラインナップしています。

気になる価格ですが、先行販売モデルで最もリーズナブルなのは、ベーシックな20SのFFモデルで239万2500円〜。最も高価なモデルは、ディーゼルターボ+4WDのXD Lパッケージで330万5500円〜となります。遅れてデビューするスカイアクティブX仕様は、XプロアクティブのFF車で329万4500円から、X Lパッケージの4WD車で371万3600円〜という設定となります。

マツダらしいなと感じるのは、先進安全装備や運転支援システムが充実していること。マツダ3と同様、自転車の検知も可能となった“スマート・ブレーキ・サポート(SBS)”や、追従走行機能とステアリングアシスト機能により高速道路での渋滞時に疲労を軽減する“クルージング&トラフィック・サポート(CTS)”を、プロアクティブ・ツーリングセレクション以上に標準装備。また、高速道路を使った長距離ドライブ時に便利な“マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)”は、全グレードに標準装備となっています。こうした装備リストを見ると、CX-30の価格設定はかなり買い得感のあるものだということが分かります。

■モダンな“ネイビーブルー内装”が新鮮なインテリア

マツダ車といえば、端正なエクステリア、シックで大人っぽいインテリアと、デザインに注目するファンも少なくありません。新しいCX-30も、もはやお馴染みとなった“魂動デザイン”の哲学を変わることなく受け継いでいます。

デザイナー氏いわく「世界で最も美しいクロスオーバーSUVを目指した」というCX-30ですが、例えば、リアウインドウ下端を後退させてDピラーを寝かせることで、美しいルーフラインと十分な居住性を兼備させるなど、ボディ形状にはかなりのこだわりが込められています。

もちろん、フロント回りの造形などには、ひと目でマツダ車と分かるアイデンティティを継承していますが、ディテールの処理はマツダ3とは大きく異なっていて、クロスオーバーSUVらしいたたずまいを実現しています。

また、ボディ下部に黒い樹脂パーツをあしらうことで、SUVにありがちな腰高なイメージを抑えていますし、リアゲート周辺をくびれのある形状とすることで、リア回りに軽快さを生み出すといった工夫も凝らされています。

インテリアは、ドライバーを中心に、表示機器やスイッチ類を左右対称に配置。さらに、ダッシュボードとドアインナーパネルの形状に連続感を持たせることで、心地良い“包まれ感”を演出するなど、最新マツダ車の流儀に沿った設計となっています。インパネやセンターコンソールなどの形状は、一見、マツダ3と同じに見えますが、よくよく見るとCX-30専用のデザインとなっています。

また注目すべきは、内装トリムの仕立てと色使い。上位グレードであるLパッケージでは、“リッチブラウン内装”を採用。落ち着いたブラウンをベースに、ブラックとホワイトの本革シートが組み合わせられ、シックで大人っぽい雰囲気を演出しています。

一方、プロアクティブ系モデルでは、モダンな“ネイビーブルー内装”を採用。深い青のダッシュボードやセンターコンソールをベースに、グレージュ(ベージュとグレーを混合したような色)とブラックのファブリックシートが組み合わされます。

ちなみに、販売開始日は10月24日(スカイアクティブX車は2020年1月下旬を予定)。それに先駆け、9月27〜29日の東京ミッドタウン日比谷を皮切りに、埼玉や名古屋など全国の主要都市で展示イベントも予定されています。

<SPECIFICATIONS>
☆20Sプロアクティブ ツーリング・セレクション
ボディサイズ:L4395×W1795×H1540mm
車重:1400kg
駆動方式:FF
エンジン:1997cc 直列4気筒 DOHC
トランスミッション:6速AT
最高出力:156馬力/6000回転
最大トルク:20.3kgf-m/4000回転
価格:273万3500円

<SPECIFICATIONS>
☆XD Lパッケージ
ボディサイズ:L4395×W1795×H1540mm
車重:1530kg
駆動方式:4WD
エンジン:1756cc 直列4気筒 DOHC ディーゼル+ターボ
トランスミッション:6速AT
最高出力:116馬力/4000回転
最大トルク:27.5kgf-m/1600~2600回転
価格:303万500円

(文&写真/村田尚之)

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