トヨタワークス“TRD”の「スープラ」は新発想ダンパーで走りの質が激変!

&GP / 2019年10月12日 19時0分

写真

トヨタワークス“TRD”の「スープラ」は新発想ダンパーで走りの質が激変!

NISMO(日産自動車)、TRD(トヨタ)、無限(ホンダ)、STI(スバル)といった、いわゆる自動車メーカー直系のチューニング&カスタマイズ会社が、自慢の作品を持ち寄って披露する「ワークスチューニンググループ合同試乗会」。

栃木・茂木町のツインリンクもてぎ内クローズドスペースで開催された今回の試乗会に、トヨタ直系のTRDが持ち込んだのは、話題のスポーツカー「GRスープラ」。

全国のディーラーでも「なかなか入荷しない」とウワサされる新型スープラを、TRDは3リッター直6ターボを搭載する「RZ」と、2リッター直4ターボを積む「SZ-R」の2グレードを用意。図らずも、メーカーとの強いつながりを証明するカタチとなりました。

■ヤマハと試作中のダンパーがスポーツカー好き垂涎の的に!?

TRDの手になる2台のスープラは、GRパーツ(TRD)を装着することで、さらにアグレッシブな姿となっていました。

エアロパーツは、前後とサイドに加え、リアゲートに装着する「GRスポイラー」をラインナップ。

いずれも、リアルカーボンにクリア塗装を施した、美しい仕上がりを見せます。各パーツの垂直面を大型化することで、直進安定性の向上を図った設計で、「航空機の垂直尾翼と同じ発想です」とは、TRDのスタッフの方。

そのほか、サイドビューを引き締め、整流効果も期待できる「GRサイドドアガーニッシュ」や、「GRカーボンナンバーフレーム」といったワンポイントアイテムも見逃せません。

足下に光るのは、「GR 19インチ鍛造アルミホイール」。大径コーンケープ形状を採用したメッシュスポークタイプです。

当日は、まだ試作段階ながら、前後に「パフォーマンスダンパー」を装着し、ショックアブソーバーに“TRAS”と呼ばれる特殊なタイプを使用したGRスープラのRZをドライブすることができました。

パフォーマンスダンパー、TRASともに、ヤマハが開発しているもので、これらを組み込んだスープラは“上質でしなやかなハンドリング”を目指しています。

パフォーマンスダンパーは、クルマいじりが好きな人にとっては、お馴染みのパーツかもしれません。いわば強力なダンパーで、ボディの主要構造部を結ぶことで車体の変形を抑え、不快な振動を減らすチューニングパーツです。

今回の注目は、新発想のショックアブソーバーというべきTRAS。通常のショックアブソーバーは、伸び側に力を発揮する、つまり、縮めて装着するものですが、TRASは縮む側に力を出すため、伸ばした状態でサスペンションに組み込まれます。

「路面に吸い付くようなフィーリングですよ」という開発者の言葉を受けて走り出してみると、なるほど、思いのほかしっとりとした、上品な乗り心地。路面への当たりがソフトで、荒れた路面でも接地感を失わない。舗装の継ぎ目や小さな突起も“スルリ”と越えていく感じ。これはイイですね。

もっとも、TRASの装着車が6気筒モデルのRZ、比較試乗したノーマルサス装着車が4気筒のSZ-Rだったので、ドコまでがスープラ本来の持ち味なのか、TRDサスペンションキットの効用なのかは定かでありません。4気筒モデルのキビキビとした走りにも、「分かりやすくて楽しい」と好感を抱きました。両車のドライブフィールの違いは、サスペンションの仕様違いは元より、車重の差も大きく影響していると思われます。

TRAS装着のメリットについて、開発者の方は、「コーナリング時の、特にリア内輪のリフトを抑制します」といいます。ライドフィールのみならず、FRスポーツカーのパフォーマンス向上も期待できるのではないでしょうか。

ただし、TRASのダンパーは内部構造から特殊な作りになっているため、素人目にもコストがかかりそう。量産効果でどれだけ低価格化を実現できるのか。TRAS装着車が、スポーツカー好き垂涎の仕様となる日が来るかもしれませんね。

(文&写真/ダン・アオキ)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング