ビックカメラ池袋本店で聞いたこの秋買うべき最強アイテム13選【秋の新製品NEXTヒット】
&GP / 2019年10月14日 12時0分
ビックカメラ池袋本店で聞いたこの秋買うべき最強アイテム13選【秋の新製品NEXTヒット】
消費税は10%を迎えたものの、秋は新製品てんこ盛りで魅力だらけ! しかし焦りは禁物。数多ある新製品の中からNEXTヒットを探るべく、家電やデジタルなど、GoodsPressの人気ジャンルを信頼できるプロ達に取材。じっくり吟味して “物欲の秋”を楽しんでください!
まずは、次なるヒット商品を探るべく、GoodsPress編集部はビックカメラの池袋本店へ向かった。いま最も売れている製品を教えてもらいつつ、同店スタッフが考える、今後ヒットするだろう注目すべき製品を聞いてきた!
■2019年注目の製品は
増税前の商戦も一段落し、大手家電量販店では次なるヒット商品候補が続々入荷中だ。そんななか、増税後の消費者のモノ選びに変化が起こり始めている。そこで、ビックカメラ池袋本店スタッフの田中純平さんに、昨今の売れ筋商品とこれからの傾向について聞いた。
今回いろんな質問に答えてくれた株式会社ビックカメラ池袋本店スタッフの田中さん
「TVは、カメラが撮った世界を、どれだけ臨場感たっぷりに映せるかが重要です。その臨場感や迫力を感じさせる要素の代表が画質と画面サイズです。高画質化においては有機ELが台頭しはじめています。売り場で液晶TVと比較すると、有機ELの特に色鮮やかさが明確です。画面サイズについては、これまでは夢で終わっていた75インチの超大画面TVも、今や手が届く価格帯です」
▲テレビは有機ELモデルが売れている。今後は大画面化が急伸すると予測される。冷蔵庫は食材を凍らせずに長期保存させる技術が秀逸な “あの”2社が売れ筋だ!
来年の東京五輪を控え、今後はさらなる大画面化が進みそうだ。そして次に向かったのが冷蔵庫フロア。冷蔵庫は特にチルド室と野菜室に注目だという。
「各社が、食材を冷凍せず、いかに美味しさを維持できるようにするかで、凌ぎを削っています。この分野で注目なのが日立と三菱の冷蔵庫です。前者は “真空チルド”と、野菜の鮮度を保つ“新鮮スリープ野菜室”がポイントです。一方の三菱は、太陽光の1日の変化を冷蔵庫内で再現し、野菜の栄養素がアップする“クリーン朝どれ野菜室”がポイントです」
さらに、これからの季節に向けて備えておきたい空調家電。
▲乾燥する冬に向け菌やウイルスへの対策を急ぎたいところ。そんな今、空調家電売り場では空調専門メーカーのスリムタワー型モデルがガチ売れ中。さらに話題性No.1のあのモデルも!
「乾燥する冬はホコリが舞いやすく、菌やウイルスなどが活発化する季節です。そうした課題を1台で解決しようというのが、ダイキンのストリーマ加湿空気清浄機です」
それに対して、空気清浄機能と温風または送風機能を備えた、ダイソンの「PureHotCool」もじわじわと売れているという。
次の調理家電やスティック掃除機、ロボット掃除機は、少子高齢化や共働き世帯の増加などの社会トレンドが、そのまま売れ筋に反映されている。
▲調理家電売り場では、食材さえ入れておけば、あとはほぼ自動で料理を作っておいてくれる放置系家電が、 共働き世帯を中心にヒット中! 健康志向派には「甘酒メーカー」はいかが?
「まず調理家電で成長が著しいのが、自動調理機能に優れた製品です。特に共働き世帯に人気なのが、シャープの「ヘルシオ ホットクック」のような自動調理器です。また、外出中でも自動で掃除してくれる、お掃除ロボットも売れ続けています。これまでと変わらず、ルンバの人気が突出していますね。こうしたロボット掃除機の普及で、人が掃除するエリアは狭まっています。そこで掃除機は、従来のキャニスター型から、一気にスティック掃除機へとトレンドがシフトしてきました」
▲掃除機売り場では、スティック掃除機はダイソン、ロボット掃除機はルンバと、近年の同ジャンルではこの2社が不動の人気。だが、果たして売れているのはどのモデル!?
次ページから、ここで挙げた製品の詳細を見ていこう。
【TV】
■映像・音質共にトップクラスのSONY4Kテレビの大本命です!
「開催中のラグビーのW杯や来年の五輪などを、迫力の大画面で観たいという方が多いですね」というビックカメラの田中さん。特に東京五輪では4K放送が増える予定。いま買い換えるなら、4Kの大画面テレビで決まりだという。「その中でも、画質と機能、価格のバランスの良いブラビアが人気です」(田中さん)
1. 鮮やかな発色と大画面倒で別次元の美画質に圧される!
SONY
「BRAVIA KJ-55A9G」(36万2800円)
BS 4Kチューナーを搭載した有機ELテレビの最上位機。Android TV機能を搭載し、Googleアシスタントにも対応。本体サイズはW1226×H714×D255mm。
「有機ELの発色の良さに感動して購入される方が多いですね」(田中さん)
▲画面を振動させて音を出すアコースティックサーフェイスを採用。映像と音の一体感を高めている。サブウーファを2基備えて迫力満点。「従来の下からや横からではなく、正面から音が聴こえるので、リアルさが違います」
▲Android TVとGoogleアシスタントを搭載。「ねえグーグル」とTVに話しかければ、チャンネル切り替えや音量調節などが可能。「専用ボタンが配置され、NetflixやYouTubeなどを視聴しやすい点も人気です」
2. 75インチの大画面で五輪観戦に備えよう!
SONY
「BRAVIA 75X9500G」(43万180円)
画面サイズを大きくすればそれだけ臨場感や迫力が増す。「数年前と違って、今は75インチの液晶TVも購入しやすい価格になりました。ひとり暮らしの方も買われますよ」(田中さん)
▲直下型LED部分駆動搭載で、高コントラストを実現
【冷蔵庫】
■冷蔵庫選びのポイントはどれだけ鮮度を持続できるかにアリ
「各メーカー、野菜や肉などを長持ちさせる機能を強化しているのが、最近の特徴です」(田中さん) 中でも日立の“新鮮スリープ野菜室”や三菱の“朝どれ野菜室”は、単に長持ちするだけでなく美味しさが持続するという。
「設置面積が省スペース化され、容量500リットルなのに置きやすい点も注目です」
3. 真空チルドと新鮮スリープで肉や魚や野菜も鮮度を保つ!
日立
「Sシリーズ R-S5000H」(20万3040円)
肉や野菜の保存に向く真空チルドルームに加え「眠らせるように保存して、野菜の栄養素を長持ちさせる新鮮スリープ野菜室を備えています。食材を美味しく長持ちさせる技術が詰まっています」(田中さん) サイズはW620×H1818×D733mm、容量501リットル
▲真空チルドは約-1℃で保存し、食材の酸化を抑制。「冷気が食材に当たらない構造で、ラップを使わずに、食材を入れられます。とってもラクですよ」
▲冷凍室は製氷室を含め3室に分けられ、総容量は140リットル。「メインの冷凍室は、高さの異なる引き出しが3段あり、整理して入れやすいです」
4. 野菜にLEDを照射して糖量やビタミンCを増量!
三菱
「MR-MX50E-ZT」(28万9800円)
氷点下なのに凍らせない“氷点下ストッカー D”や、解凍せずに食材をサクッと切れる“切れちゃう瞬冷凍AI”が好評。サイズは650×1826×699mm/ 503リットル
「野菜室には陽光を再現するLEDがあります。野菜の光合成を促し、ビタミンなどを増量するんです」(田中さん)
▲肉や魚の “氷点下ストッカー D” と、乳製品や使いかけの食品などにむく“ワイドチルド” を搭載。「チルド系が2段に分けられているのは三菱だけです」
【空気清浄機】
5. 設置場所の自由度が高いダイキンのスリムタワー型が人気No.1
単にフィルターでホコリやPM2.5を捕らえるだけでなく、独自のプラズマ放電で
菌やウイルスを無力化するモデルが人気。
「中でもスリムタワー型で、設置場所の自由度が高いダイキンのモデルが売れています」(田中さん)
▼ストリーマ技術でニオイを撃退置く場所の自由度も高い
ダイキン
「加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55V」(3万9300円)
空気清浄機能と加湿機能を備えたスリムタワー型。8畳を約11分で清浄しつつ、毎時500mlの加湿量を誇る。W270×H700×D270mm
「プラズマ放電の一種、ストリーマ技術により有毒ガスやニオイを分解してくれます」(田中さん)
▲背面ではなく左右側面から空気を吸い込むため、壁際にも設置可能。「さらに設置面積が狭いスリムタワー型なので、置く場所の自由度が高いです」
6. 温風や涼風も送れて1台3役オールシーズンに活躍する!
ダイソン
「Pure Hot+Cool 空気清浄ファンヒーター」(7万2940円)
温風か送風かを切り替え可能なファンヒーター。本体下部の360度から空気を吸い込み、清浄する “360°グラスHEPAフィルター” も搭載。サイズ/重量はW248×H764mm/5.7kg 「四季を通じて使えますし、独特のデザインに惹かれる方が多いです」(田中さん)
▲空気の汚れ具合を前面のディスプレイにグラフで表示。「空気の状況を視覚的に把握でき、空気が清浄されていく様子も分かります」
▲直接、風に当たりたくない時は、ディフューズドモードが便利。「本体後方から風を送り出すモードで、空気清浄機能だけが使えるんです」
【調理家電】
■ほったらかしで料理が完成!「ヘルシオホットクック」がまだまだ熱い!
ひとり、ふたりの少人数世帯や、共働き世帯が急増している。そんな世相を反映して、材料を入れておけば自動で料理が完成する「ほったらかし家電」に注目が集まりつつある。
「特に共働き世帯の関心は高いです。ただし、まだまだ認知度は低いので、存在が知られてくればもっと売れるでしょうね」(田中さん)
7. タイマー設定で帰宅時間に合わせてホカホカ料理が完成!
シャープ
「ヘルシオ ホットクック KN-HW16D」(3万1680円)
食材をセットしておくだけで、食材本来の味を凝縮させる、無水調理が可能な自動調理鍋。W364×H232×D283mm/約5.5kg
「食材を入れて出来上がり希望時間をセットすれば、その時間に料理を完成させてくれますよ」(田中さん)
▲調理中に食材を混ぜる「まぜ技ユニット」を搭載。「カレールーなどもダマになることなくしっかり混ざります」。さらに絶妙な火加減で、手作りの味が再現される
8. 難しい温度調節は一切不要。自宅で気軽に甘酒が仕込める!
マルコメ
「プラス糀 甘酒メーカー糀美人 MP201」(6250円)
保温・タイマー機能を搭載し、甘酒のほかヨ ーグルトなどを自宅で気軽に作れる。約W173×H218×D173mm/0.95kg
「甘酒は健康や美容に良いと言われていて、最近の健康志向の高まりに合わせて、ジワジワと注目されています」(田中さん)
【洗濯機】
9. 超微細な泡が頑固な皮脂汚れもかき出してくれる!
東芝
「ZABOON TW127X8」(34万4160円)
繊維の隙間より小さいナノサイズの超微細な泡「ウルトラファインバブル」で洗う縦型洗濯機。洗剤や柔軟剤の自動投入機能も搭載。スマホ連携に対応し、遠隔操作も行える。W645×H1060×D750mm
「皮脂汚れを除去しやすく、シャツなどの黄ばみを軽減させます」(田中さん)
【スティック掃除機】
■日本人に合わせてダウンサイジングしたダイソン「V8 Slim」が一人勝ち!
ビックカメラ池袋本店のスティック掃除機フロアでは、9月上旬に発売されたばかりのダイソン「V8 Slim」が、いきなりガチ売れ中!
「日本人の体形や住宅に合わせて開発したモデルです。パワフルさと扱いやすさのバランスが良く、男性にもオススメですよ」(田中さん)
10. 鮮やかな発色と大画面倒で別次元の美画質に圧される!
ダイソン
「V8 Slim」(6万1480円)
強力な遠心力で微細なゴミまで分離するサイクロン方式を採用。従来機よりも本体・パイプ・クリーナーヘッドを小型化。サイズ/重量はW250×H1123×D210mm/約2.15kg 「持ってみると明らかに軽くて扱いやすく、無理なく使えます」(田中さん)
▲シリーズの上位機「V8 Slim Fluffy+」に付属するLED隙間ノズル。「先端が光るので、暗い隙間の掃除がしやすいです。かっこいいですしね」
11. 本体の軽さ1.5kgであちこちを自在に掃除できる!
SHARP
「RACTIVE Air(ラクティブ エア)EC-AR3SX」(5万5000円)
大風量高圧3Dファンモーターを搭載し、パワフルな吸引力を実現。本体パイプ部には、炭素繊維強化樹脂「ドライカーボン」を採用するなど軽量化を追求している。サイズはW223×H980×D220mm 「全体で1.5kgと非常に軽い点が人気です」(田中さん)
▲バッテリー部が着脱可能なうえ、ふたつ同梱している。「バッテリーひとつを使い切っても、もうひとつに換装できるんです。結果的に駆動時間が長く、広い家でもくまなく掃除できますよ」
【ロボット掃除機】
■コストパフォーマンスの高さでルンバの「e5」が他モデルを圧倒!
ロボット掃除機は、元祖的存在のルンバシリーズの人気が続いている。その中でも、
昨年後半に発売された「ルンバe5」は、信頼性と機能性の高さに加え、従来機と比較してリーズナブルなモデル。
「コストパフォーマンスに加えブランドイメージも良く、他の追随を許さない状況ですね」(田中さん)
12. ダスト容器を水洗いでき清潔な日本人にフィット
iRobot
「ルンバ e5」(5万4860円)
床にピッタリと密着した本体と強力モーターで、ゴミを一気に吸引。数十のセンサーと40以上の行動パターンから、最適な清掃を可能に。W351×H92mm/約3.9kg
「ダスト容器が水洗い可能なほか無線LAN内蔵と、高機能なのにリーズナブル」(田中さん)
▲ダスト容器を取り外せば、丸ごと水洗いできる。「従来のルンバの弱点ともいえる点が解消され、清潔好きの多い日本人にフィットしたと言えるでしょうね」
13. 壁や家具にぶつからずに部屋の隅々まで掃除してくれる!
エレクトロラックス
「PURE i9」(14万800円)
部屋をマッピングしつつ、家具や床の上の障害物を回避しながら、効率的に掃除する。連続稼働時間は最長120分。W315×H85×D275mm/ 2.5kg。
「無線LANにも対応し、スマホで外出先から掃除をスタートできます」(田中さん)
▲前方に配置されたレーザーとカメラで、障害物を立体的に検知。「家具や壁などに当たることなく、コード類も上手に避けながら掃除してくれますよ」
本記事の内容はGoodsPress11月号22-29ページに掲載されています
>> 秋の新製品NEXTヒット
(取材・文/河原塚英信 写真/髙橋敬大)
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