仕事もエンタメもこれ1台で!第7世代新型iPadはコスパ最高!【秋の新製品NEXTヒット】
&GP / 2019年10月19日 15時0分
仕事もエンタメもこれ1台で!第7世代新型iPadはコスパ最高!【秋の新製品NEXTヒット】
9月30日に第7世代のiPadが発売された。同機は、従来通り第一世代の「Apple Pencil」に対応するほか、新たに「Smart Keyboard」もサポート。エントリーモデルでありながらも、よりPCライクな運用が期待できる。性能はエントリー仕様だが、手頃な価格で狙い目だ。
■フルサイズのキーボードに対応
9月11日に開催されたアップルスペシャルイベントでは、iPhone 11シリーズとともに新型iPadが発表された。アップデートの目玉は、「Smart Keyboard」への対応。フルサイズのキーボードに対応するため、薄さ以外の筐体サイズは拡大し、現行の「iPad Air」に近くなった。ただし、ディスプレイサイズは9.7型から10.2型への変化に留まり、iPadAirの10.5型よりは僅かに小さい。
同機は、iPadシリーズのなかではエントリーモデルに相当し、プロセッサーは「A10Fusion」を搭載。2016年発売の「iPhone 7」や、現行の第7世代「iPod touch」と同様だ。一方、最小構成で4万円弱という価格は魅力的で、周辺機器を含めても7万円程度に収まるため、性能にこだわらなければ満足度は高い。
▼新型iPadの仕様をイッキ見せ
●重量
Wi-Fi + Cellularモデルが493gで、Wi-Fiモデルが483g。iPad Airの464gおよび456gと比べると、それぞれ30g程度重い。
●10.2インチのRetinaディスプレイ
従来iPadの9.7型と比べて0.5インチ拡大。ゲームを楽しんだり、電子版漫画を読んだりする程度なら十分満足できるだろう。「True Tone」は非対応。
●容量は32GB or 128GB
従来iPadと同じ構成で、32GBと128GBの2容量を選択できる。コストを抑える場合には、クラウドストレージをうまく活用したい。
●カラーは3色
カラーバリエーションは、従来モデルと同様だ。「シルバー」「ゴールド」「スペースグレイ」の3色を選択できる。
●駆動時間
バッテリー持ちは従来iPadと同じ。公称値で、Wi-Fi経由のインターネ ット利用時に最大10時間、モバイル回線利用時に最大9時間。
●Touch ID
iPad Proシリーズとは異なり、ホームボタンを搭載する。第一世代の「Touch ID」にて、画面ロック解除やアプリ購入時の認証が可能。
●カメラ機能
カメラは従来モデルと同じく800万画素・f/2.4の背面カメラと、120万画素・f/2.2の前面カメラを搭載。動画は1080p、30fpsで撮影可能。
●通信機能
Wi-Fi + Cellularモデルは、新たにeSIMをサポートし、設定アプリから通信プランを購入できる。LTEの対応バンド数も最大27バンドに増加。
<価格早見表>
「iPad Wi-Fiモデル」
32GB : 3万8280円
128GB : 4万9280円
「iPad Wi-Fi+Cellularモデル」
32GB : 5万4780円
128GB : 5万9800円
「Apple Pencil」1万1800円
「Smartキーボード」1万9580円
■最新OSで劇的変化ビフォーアフター!
iPad向けのOSは今季から「iPadOS 13」という独立したブランディングで提供されている。iOS 13と共通する機能もある一方で、iPadならではのユーザビリティを実現するものは多い。バージョンアップで実現する便利さを、改めてその概要を紹介しよう。
■「Safari」でダウンロードマネージャーが使えるように
WWDC19で予告されていた「iPadOS 13」の正式版が9月25日にリリースされた。前のページで紹介した10.2インチiPadでも同OSが標準搭載されており、数々の新機能を利用可能だ。同バージョンへのアップデートの対象には、2014年に発売の「iPad Air2」や2015年発売の「iPad mini 4」なども含まれるように、多くの機種で恩恵を受けられる。
「iPadOS 13」の新機能としては、画面が暗い色味で統一される「ダークモード」など、iOSと共通するものもある。一方、アプリウィンドウを複数表示する「Slide Over(スライドオーバー)」や「Split View(スプリットビュー)」などiPadならではのものも目立つ。特に「ファイル」がカラム表示に対応したり、「Safari」でダウンロードマネージャーが使えるようになったりと、よりPCライクな運用を意識させているのは明白だ。
Macのような操作感は期待できず、Appleも推奨していないものの、マウスで操作が行えるようになったことも興味深い。また、「macOS Catalina」の機能である「Sidecar」を使えば、iPadをサブモニターとして使える。
従来からサードパーティ製アプリを活用すれば可能だったが、標準機能で簡単に連携できるようになるのは歓迎したい。MacBookを持つ人にとっても、iPadを携帯するメリットが高まったと言えるだろう。
■最新OSでここが変わった!
(1)トップ画面にウィジェット追加できる
ホーム画面に配置できるアプリアイコンの数は、横6つ×縦5つに増加。従来は隙間が目立った大画面モデルでの違和感が減った。また、左端にはウィジェットを表示できるようになり、必要な情報に素早くアクセス可能に。
(2)「ダークモード」に対応
iOSと同様、黒を基調にした画面になる「ダークモード」を選択できる。同モードを有効にすると、就寝時や航空機内など、周囲の光量が少ない場所でも余白やウィンドウのフレームなどが白く輝かず、眩しくない。
(3)Slide Overで作業性アップ
縦に細長いウィンドウで、対応アプリを表示できるSlide Over機能が進化。従来は1つのアプリしか表示できなかったが、新OSでは複数表示に対応した。Slide Over下部のバーを右スワイプすることで素早く切り替えられる。
(4)テキスト編集機能が向上
3本指操作によって、テキスト編集を容易に行えるように。例えば、ピンチインが「コピー」、3ピンチアウトして「ペースト」、左スワイプが「取り消し」に相当。また、カーソル操作や、テキスト選択も行いやすくなった。
(5)同じアプリをふたつ開けるようになった
画面上にふたつのアプリを分割して開ける「Split View」機能が進化。同じアプリを左右に配置できるようになった。例えば「メール」を2ウィンドウ起動すれば、左で受信メールを確認しながら、右で新規メールを編集できる。
(6) Apple Pencilのパレットが自由自在に
Apple Pencilで描く際の筆先や色を選択できるパレットのUIが変わった。形状が長細くなり、画面上の4辺に自由に配置可能に。また、4隅に配置すればパレットは円形に最小化されるため、描画作業の邪魔になりづらい。
(7)マウスをペアリングして操作可能に
「設定」>「アクセシビリティ」>「タッチ」>「AssistiveTouch」>「ポインティングデバイス」から、Bluetoothマウスを登録すれば、カーソルをマウスでコントロールできるように。ただし、PCの操作感とは異なる。
(8)ファイルを階層で表示可
「ファイル」アプリがカラムビューに対応したことで階層構造を把握しやすくなった。同アプリ「ブラウズ」タブから、ファイルが表示されるエリアを下にスワイプし、右上に表示されるアイコンでカラムビューを選べばよい。
(9)ダウンロードマネージャーが使える
「Safari」にダウンロードマネージャーが追加された。Webサイトからファイルをダウンロードしたときに、ダウンロードの進行具合が確認できたり、タップすることで「ファイル」アプリに切り替わるようになった。
(10)外部ストレージに対応
従来、iPadではSDカードのような外部ストレージを接続すると写真の取り込み操作しか行えなかった。しかし、新OSでは「ファイル」アプリと外部ストレージが連携。USBメモリーやHDDなどへの出力も行えるように。
>> 秋の新製品NEXTヒット
本記事の内容はGoodsPress11月号48-41ページに掲載されています
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(取材・文/井上晃)
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