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インスタントラーメンのセルフ調理器がある~世界の家電【シンガポール編】

&GP / 2019年11月16日 18時0分

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インスタントラーメンのセルフ調理器がある~世界の家電【シンガポール編】

これまで家電女優として、さまざまな国の家電をリサーチしてきました。海外の家電を見つめていると、現地の人々の暮らしぶりが観光以上に伝わってくることがあって面白いです。

今回の対象国は、先日「世界競争力報告」という強そうな名前のランキングで初の1位に輝いたシンガポールにしました。勢いの増すシンガポールの家電事情とは一体どのようなものなのか。体感すべく、同国の窓口・チャンギ国際空港へと向かったわけであります。

■独自の存在感がある“シンガポール家電”

到着後、まずは景気付けにインフィニティプールへと直行。地上57階から展望する金融街のビル群はザワザワとそびえ立ち、生命力に溢れていました。そして水着から着替えた足で、多くの家電が集まる「Funan(フナン)モール」へ。

▲羽田空港からチャンギ国際空港へは片道約7時間半

▲最寄り駅のシティホールから歩いてスグの立地にある「フナンモール」

今年6月にオープンしたばかりの同施設は、地下2階から地上4階までの巨大なショッピングモールです。かつてはディープな電化製品を中心に集めていましたが、リノベーション工事を経て、現在ではガジェットだけでなく、ボルタリング施設や映画館、飲食店なども併設するようになったそう。

▲吹き抜け空間が印象的な造りで約180ブランド入っているそうだ

雰囲気は二子玉の蔦屋家電に近く、数あるガジェットの中で一際目をひいたのは、カラオケ用のマイク。声の音量を上げるだけでなく、ボタンを押すと本体から曲も流せるようになっていました。

▲なぜカラオケマイクが…? いくつかの店舗で売られており、どれも日本円で約3000円ぐらいだった

売っている理由は、販売店によると「カラオケ文化が根付いているからだ」とのこと。日本ではまだあまり浸透していない、ひとりカラオケ用のBOXや、チェーン店のカラオケ屋なども多いそうで、日本のアニソンや懐メロなども現地で親しまれているらしいです。「僕もたまにAKBの曲を歌うんだ」と微笑まれ、私自身も同じ48グループに在籍していたことは、何となく言えず終い…。

白物家電では、日本市場への参入が話題になっている「Xiaomi(シャオミ)」のフロアが混雑していました。

▲日本円で約3万2000円ぐらいのロボット掃除機。薄型で使いやすそうだ

▲約4700円のドライヤー。電源が入っているため、しっかり試せるのが嬉しい所

ミニマルなデザインの本体とシンプルなパッケージ、手の出しやすい価格帯は日本の「無印良品」を彷佛とさせます。客層は20~30代の客層が多かった印象。

一方、高価な価格帯では「SMEG(スメッグ)」の調理家電と「DEVIALET(デビアレ)」のオーディオがオブジェのようにディスプレイされ独自の存在感を放っていました。販売員によると、デビアレのオーディオは人間が聞き取れる周波数よりも広い周波数を出すため、音を体で感じられるのが特徴だそう。

▲約30万~50万円のSMEGのレトロな調理家電。ビビットな色味はシンガポールの植物たちの鮮やかさにも負けていない

▲フランス発のオーディオブランド・DEVIALET。中央の「PHANTOM」は日本円で20万円ぐらいのお値段。フォルムと質感が美しい

またシンガポールでは、ITスキルを磨くための「STEM教育」への取り組みも政府が非常に力をいれていることから、子供達がプログラミングを学べるようなコミュニケーション型のロボットも多く見られました。

■ディープなアイテムに出会うならココ

続いて秋葉原に近い印象の「Sim Lim Square(シムリムスクエア)」は、よりディープな世界観でしたよ。

▲ローチョー駅からすぐの所に位置。施設内のフリーWi-Fiの安定性が良く、調べ物時にとても助かった

6階建てのビルには、スマホやPC、ケーブルやオーディオなどの黒物系のテナントが軒を連ねます。90年代に発売されていたiMacとの再会を不意打ちで果たした時には、エモ過ぎて思わず叫びだしそうになりました。

▲き、君…! 随分と久しぶりだな

手頃な価格のスマートウォッチやノイキャン付きイヤホンなども豊作で、あとはとひたすらゲーミングPCやコントローラーなど、ゲーマーにはたまらないであろうグッズも多数。日本メーカーの製品では、EPSONやRICOHのプロジェクターが際立っていたのが印象深いです。

▲ガチ感のあるコントローラーたち

尚、近くのコンビニでは、日本ではまだ一度も目にしたことがない「インスタントラーメンのセルフ調理器」が設置されており、思わず二度見してしまいました。これは日本のコンビニでも是非浸透して欲しい。

▲セルフクックラーメンステーション。若い女性が普通に利用していた

▲IHヒーターが二口搭載していて普通のインスタントラーメンよりも少し凝ったラーメンが作れる

ちなみにシンガポールでは共働き世帯の割合が半数以上を占め、女性の社会進出も進んでいるとのこと。外食文化が盛んで自炊率が低く、メイド制度もあることが関係しているからか、調理家電の種類は日本ほどは遭遇しなかったように思います。

同国の面積は、約720平方キロメートルと東京23区と同程度であるものの、経済発展に伴い埋立事業が加速し、毎年少しずつ拡大しているそう。移民が多く、民族の構成が多様なため観光者にとても親切な印象でした。

▲王道のマーライオン

現地での移動は、日本よりも低価格のタクシーが便利でした。通常のタクシーだけでなく、「Grab」というウーバーのようなアプリも併用すると快適なので、オススメします。地下鉄の券売機ではカードが使えないものがいくつかあったので、シンガポールドルは多少用意しておくのが吉。

現地で飲むタイガービールの豊潤さは筆舌にしがたい、おいしさでした(笑)。そんな勢いの増していくシンガポールの家電に、あなたも実際に触れてみてはいかがでしょうか。

 

(取材・文/奈津子)

 

natsuko_profile なつこ/女優・タレント

ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」

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