タフでふわっふわ、濡れにも強い！ランプル「オリジナルパフィーブランケット」【アウトドア銘品図鑑】

秋冬のキャンプから旅、車中泊に欠かせないブランケット。いろいろなブランドからカラフルなブランケットが販売されていますが、後発ながら、手入れが簡単で軽くて暖かいと話題なのがランプル（Rumpl）の「オリジナルパフィーブランケット」です。

バンで旅をしていた創業者たちがウィスキーを飲み、寒さに震えながら寝袋にくるまった経験から「今までにない機能性・デザイン性を兼ね備えたブランケットを作ろう」と決意し、2013年に立ち上げたサンフランシスコ生まれのブランド、ランプル。2014年1月にはKickstarterで「オリジナルパフィーブランケット」の出資を募り、瞬く間に目標額の4倍以上となる大反響を得たという、今どきな歴史を持っています。

アウトドアのブランケットというと、ウールのイメージがあります。焚き火のそばでも使えるのが魅力ですが、とにかく重い！　それに単独では暖かく感じません。ランプル創業者たちが目指したのは、寝袋並みの暖かさを持ち、自宅でもアウトドアでも使える軽いブランケット。その実力は本物なのでしょうか？

■アウトドア向きでもなかなかの大判

サイズは1パーソン（132×190cm）、2パーソン（203×213cm）などがあります。
今回はキャンプ向きの1パーソン（1万4000円／税別）を手に入れました。

収納サイズは16.5×40cm、重量約950g。夏用寝袋と同等のサイズ感です。

2パーソンのサイズ表記と比べるとずいぶん小さく思えますが、広げてみるとこのとおり。身長168cmだと肩からかかとまですっぽり隠れました。

寝袋のように潜り込む必要がないので、ハンモックで眠るときや車中泊に重宝しそう！

このサイズだと、そのままひとりで椅子に座って膝掛けとして使うには少々持て余します。半分に折るか、腰に巻き付けるといい感じ。あったかです。

ブランケットを広げたら、ベンチに座ってふたりでくるまるのにもちょうどいいですね。

大判かつ幅広だから、寝袋全身をくるんで保温性アップ。

寝袋を2つ並べると、さすがにくるむことはできませんが、1枚のブランケットを上からふわっとかけられます。

マットの上に敷いて地面からの冷えを遮断するのも効果あり！

 

■派手柄もナチュラル柄も！選ぶ楽しみがある

カラーブロックやカモ柄、マーブル柄、グラデーション、チェック、ネイティブ柄…、いろんなパターンがそろっているのもランプルの特徴です。

そしてうれしいことに、ランプルのブランケットはリバーシブル！　カラフルなグラフィックを施していても、片面はソリッドなので、時にはカラフルなキャンプサイト、時にはモダンなリビングにも、1枚で馴染んじゃうんだからオトクです。

中綿を抑えるステッチは、まるで波紋のよう。ソリッドを表にしても十分華やかです。また、端をぐるりと取り囲むパイピングもいいアクセントになっていますね。

■ジャケットと変わらぬぜいたく素材

ランプルの最大の特徴は、アウトドアウエアや寝袋で使われる生地をぜいたくに使用しているということ。

30デニールのリップストップポリエステルを用い、表面に耐久性撥水加工を施しています。薄いけれども引き裂きに強いのが安心だし、さらに汚れや濡れに強い！　ただし、火の粉など熱には弱いので、焚き火まわりでは注意が必要です。中綿は化繊で、洗濯機も乾燥機も使用OK。いつでもどこでも持って行けて、自宅で洗えるのは大歓迎。

エコフレンドリーにも余念がなく、定番のブランケットにはリサイクル資源を100％使用しています。ブランケット1枚には、少なくとも60個の廃棄されたプラスチックボトルが高品質のポリエステル糸に再生されているそう。

実際にくるまってみて感じたのは、夏用寝袋と似た感じの保温力。寒さの感じ方は人それぞれですが、夏ならこれ1枚でいいし、無積雪の冬キャンプなら5〜10℃程度の寝袋と組み合わせて暖かく過ごせそうです。

 

■細部までこだわりがギッチリ

高機能素材を使うだけで高機能なブランケットは作れますが、ランプルのブランケットはそれだけではありません。旅人のアイデアから生まれた作り込みが見事です。

小型のバックルが付いていて、肩からブランケットをかけたときにちょうど首もとで固定されるんです。これならブランケットにくるまったまま移動するようなときでも、両手がフリー。片手にシェラカップ、反対の手にウイスキーのボトルを持ってうろうろできますよ。

四隅にもループが備えてあります。洗濯したあとにフックに吊して乾燥させるなんてときに重宝します。芝生に敷くようなときはここにペグを通して風に飛ばされないよう固定してもいいですね。

収納袋には、カラビナが付いています。このカラビナを使ってブランケットを吊るすにしても、収納袋をなくさないようどこかに引っかけておくのにも都合良し。

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タフで軽くて暖かい。「オリジナルパフィーブランケット」は、旅好き、キャンプ好きにうれしい仕様が詰まっていました。肌触りも良好です。火には弱いですが、同等サイズのウールブランケットよりも暖かく、安価であることも人気の理由だとわかりました。夏用寝袋代わりになるし、ついつい手が伸びるブランケットです。

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（取材・文／大森弘恵）