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近未来の“足”になる?個性派パーソナルモビリティ5選

&GP / 2019年11月21日 19時0分

近未来の“足”になる?個性派パーソナルモビリティ5選

近未来の“足”になる?個性派パーソナルモビリティ5選

クルマやバイクの祭典である東京モーターショーですが、近年はそのどちらにも属さない乗り物(モビリティ)の出展が増えています。

特に、エリアを拡大しての開催となった2019年は、「OPEN ROAD」と名付けられた屋外エリアで、通常は公道走行ができない電動キックボードなどさまざまなモビリティに試乗できるコースが設けられていました。普段、あまり乗る機会のないものだけに、その乗り味が気になるところ。実際に試乗してきたので、その所感をお伝えします。

1. トヨタ「歩行領域EV(立乗りタイプ)」

まず、乗ってみたのが、トヨタの「歩行領域EV(立乗りタイプ)」。その名の通り、歩行に近い速度で走るパーソナルモビリティです。見た目は電動キックボードに近いのですが、3輪なので転倒の心配がなく、最高速度が6km/hと速すぎないので安心感は高そうです。

試乗したのは、お台場のビッグサイトからトヨタのショールームがあるMEGA WEBをつなぐシンボルプロムナード上に設けられた試乗コース。2つの展示エリアをつなぐコース設定になっているので、エリア間の移動にも使える設定です。

操作は右手の親指でレバーを押すと加速する仕組み。ブレーキは自転車やバイクと同じです。少し警戒しながらスタートしましたが、歩くのと大差ないスピードなので安心できるレベル。それでいて、坂道でも減速することなく登って行ける。パワーにはだいぶ余裕があるようです。

風を切る爽快感を味わうような乗り物ではありませんが、景色を見ながら移動するのにはちょうどいい速度域。スピードが出過ぎないので、歩行者と同じエリアを走っても安心感があります。

 

2. Wind Mobility Japan「WIND 3.0」

続いて乗ってみたのはWind Mobility Japanの「WIND 3.0」という電動キックボード。こちらは18km/hまでスピードが出るとのことでしたが、今回のコースでは10km/hまでという制限が設けられていました。

アクセル操作は「歩行領域EV(立乗りタイプ)」と同じく右手の親指でレバーを押すタイプですが、停止状態からアクセルのみで走り出すことはできず、片足で何度か地面を蹴って加速させてからアクセルを操作する必要があります。

それでも、実際に走り出すと風を切る気持ち良さが味わえます。電動キックボードの中では車体もタイヤ径もやや大きめなので、安定感が高く、スピードが出てもフラつくことはありませんでした。フロントにはストロークの短いサスペンションが装備されていましたが、これによる恩恵もありそうです。

ただ、これくらい速度が出ると、歩行者と同じエリアを走るのはちょっと危なそう。今回は柵で仕切られたエリア内でしたが、公道を走れるようにするには法整備などが必要そうです。でも、乗っていてとても楽しかったので、限定されたエリアでもいいので、走れるようになってくれたらと期待せずにいられません。

 

3. ヤマハ「TRITOWN」

残念ながら、タイミングが合わず試乗できませんでしたが、ヤマハの「TRITOWN」というモビリティも気になったモデル。前輪が2つある3輪構造で、車体を傾けて曲がれる作りになっています。ヤマハでは、このように3輪以上で車体を傾けて曲がる乗り物を「LMW(Leaning Multi Wheel)」と呼んでおり、スクーターの「TRICITY」やスポーツタイプの「NIKEN」というバイクもリリースされていますが、この「TRITOWN」もそのファミリーの一員。すでに公道での実証実験が開始されているので、実際の乗り味がどんなものなのか試してみたいところです。

フロントのタイヤを支える仕組みは「TRICITY」や「NIKEN」の構造と似ています。この2車種は乗ったことがありますが、どちらも、傾けて曲がっていく気持ち良さは2輪のバイクとほとんど変わらなかったので、この「TRITOWN」の乗り心地にも期待が高まるところです。

 

4. ヤマハ「MW-VISION」

同じく、ヤマハブースに展示されていて“乗ってみたい”と思わされたのがLMWのコンセプトモデル「MW-VISION」。こちらは屋根の付いたコクーン(繭型)ボディの3輪モビリティですが、プレスカンファレンスの際は実際に走っているところが見られました。電動で静かなうえ、モーターの力でバックもできるので狭い路地などでも快適に走れそうです。

フロントの2輪を支える構造は、「NIKEN」などとはちょっと違って4輪の自動車に近い様子。それでも車体を傾けて曲がる点は同様なので、どんなハンドリングなのか味わってみたいところです。

屋根が付いているので雨の日にも重宝しそうですが、ハンドルなどについては自動車ではなくバイクに近いところにもヤマハらしさが感じられます。また、母体である楽器メーカーのViRealデジタルサラウンド音響技術を採用しているところも、ユニークなポイントでしょう。

 

 

5. トヨタ「e-broom」

最後に紹介したいのが、トヨタのブースに展示されていた“空飛ぶほうき”を思わせる「e-broom」という乗り物。とはいっても、実際に空を飛べるわけではなく、モーターで動くタイヤが1つ付いていて、ローラースケートを履いてまたがるとほうきで空を飛んでいる気分が味わえるというものです。

この「e-broom」もブース上で試乗できたので、実際に体験してきました。ヘルメットやプロテクターを身に着けて、本体をしっかり握り、ボタンを押すと駆動力がかかり前に進みます。これまで体験したことがない乗り方なので、慣れが必要ですが、自分なりにはそれなりにうまく進めたつもり。でも、写真で見るとかなりへっぴり腰で不安感丸出しですね…。

壇上ではスタッフの方が軽々と乗りこなしていましたが、これくらい操れるようになると確かに空を飛んでるような気分が味わえそうです。もう少し乗りこなせるようになるまで、ゆっくり体験してみたいと思いました。

*  *  *

今回、紹介した5モデル以外にも多くのユニークなモビリティが展示されていたモーターショー。OPEN ROADエリアでは「超小型モビリティ」に分類されるトヨタの「i-ROAD」や日産の「ニューモビリティコンセプト」の試乗体験も可能でした。こうしたモビリティが普及すると、乗り物の世界もさらにおもしろくなりそうです。

 

(取材・文/増谷茂樹)

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