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人気のMINIがライバル!?アウディ「A1スポーツバック」は広くなった室内も美点です

&GP / 2019年11月24日 19時0分

人気のMINIがライバル!?アウディ「A1スポーツバック」は広くなった室内も美点です

人気のMINIがライバル!?アウディ「A1スポーツバック」は広くなった室内も美点です

その名の通り、最も小さなアウディである「A1」と「A1スポーツバック」がフルモデルチェンジ。その上で新型は、5ドアのA1スポーツバックに一本化されました。

先代は、ツルンとした顔つきに、優しい曲面に覆われたソフトな外観が特徴。クールな都会派で鳴らすアウディ一族にあって、末っ子モデルらしく“愛嬌”担当の側面もありました。

ところが新しいA1スポーツバックは、エクステリアにシャープな直線を多用。随所に深いキャラクターラインを引き、ググッとスポーティさをアップ。ボンネット先端の3本スリットや太いリアピラーは、伝説のラリーマシンである「スポーツクワトロ」へのオマージュなのだとか。

■オトナが普通に座れるA1スポーツバックの後席空間

A1スポーツバックの“キャラ変”は見かけだけでなく、クルマの土台たるプラットフォームも最新の“MQB”に刷新されました。

ホイールベースはこれまでより95mmも長い2560mm。全長は旧型より55mm長い4040mmとなりました。全幅は1740mm、全高が1435mm。同じ企業グループ内の、フォルクスワーゲン「ポロ」とほぼ同寸ですね。販売の現場で、サイズ的にもガチなライバルとなるのは、MINIの5ドアモデルでしょうか。

上記のディメンションを見て、「アレ!? ホイールベースの割に全長が伸びていない」と気づいたアナタは鋭い! 新しいA1スポーツバックは、コンパクトモデルならではの取り回しの良さを維持しつつ、より室内が広くなりました。

特にリアシートは、足元、頭上、そして肩周りの余裕が拡大。シートクッションはやや小ぶりながら、スペース的にはオトナが普通に座れる実用的な後席となりました。

ラゲッジスペースも大きくなって、荷室容量は先代モデル比65Lアップの335L。リアシートの背もたれは分割可倒式になっているので、いざ大荷物を運ぶ際には、サイズに合わせてどちらか、あるいは両方とも倒して対応できます。

マックス1090Lの荷室容量が、いざという時には心強いですね。

■1リッターのベーシック仕様は2020年春に上陸予定

日本で販売されるアウディA1スポーツバックは、当面は1.5リッターの直4ターボ(150馬力/25.5kgf-m)と、7速“Sトロニック”ことデュアルクラッチ式トランスミッションとの組み合わせのみ。ベーシックな1リッター直3エンジン搭載車は、来年、2020年の春から導入が始まる予定です。

グレードは、「35 TFSI アドバンスド」(365万円)と、よりスポーティに装った「35 TFSI Sライン」(391万円)の2種類。いずれもステアリングホイールの位置は右で、駆動方式はFF(前輪駆動)です。

両グレードの違いは、バンパーやアルミホイールのデザイン(タイヤサイズは同じ)。内装では、Sラインに形状や素材が異なるスポーツシート(ランバーサポート付き)が与えられます。

エンジンやトランスミッションは同一ながら、Sラインには足回りにスポーツサスペンションが与えられ、「オート」、「ダイナミック」、「エフィエンシー」などから走行モードを選べる“アウディドライブセレクト”を搭載。エンジンやステアリングのアシスト量などを、シチュエーションや好みに合わせて変えられます。

一方、いずれのグレードもすべてのライトをLED化。デイタイムランニングライトやリアフォグランプを標準装備するほか、リアのターンシグナルランプは、“ダイナミックターンインディケーター”こと、流れるウインカーとなります。

最新モデルらしく、中央の液晶ディスプレイに各種情報を表示するデジタルインストゥルメントクラスターを始め、Bluetoothのハンズフリー機能やUSB充電ポートを標準で備えます。ただし、スマートフォンを接続して音楽、ナビ機能ほかを活用する“アウディスマートフォンインターフェース”や、置くだけでスマホを充電できる“ワイヤレスチャージング”はオプション扱い。

オーディオの音にこだわりたい人には、バング&オルフセンの3Dサラウンドシステム(11スピーカー)が、やはりオプションで用意されます。

■程良く締まった足回りが“走りの良さ”を予感させる

今回の試乗車は、A1スポーツバックのSライン。ドアを開けて運転席に座れば、車内の風景は典型的なアウディのそれで、外観を構成する鋭いラインがインテリアでも反復された、水平基調のインストルメントパネルがスポーティな印象です。

ステアリングホイールは3スポークのマルチファンクションタイプで、もちろん革巻き。スターターボタンを押して走り始めれば、程良く締まった足回りが“走りの良さ”を予感させます。1.5リッター直噴ターボは、150馬力の最高出力を5000~6000回転で、25.5kgf-mの最大トルクをわずか1500~3500回転で発生。A1スポーツバックをグイグイと引っ張っていきます。

TFSIと呼ばれるこのエンジン、豊かなアウトプットをフラットに提供するだけでなく、アイドリングストップに加え、気筒休止というハイテク機構を備えます。エンジンへの負荷が低い場合、2本のシリンダーへの混合気供給をストップし、燃料のムダな燃焼を防ぐのです。

山岳路などで通常よりアグレッシブに走りたい時は、ドライブセレクトをダイナミックにするだけ。エンジンレスポンスやシフトタイミング、ステアリングのパワーアシスト量などがよりスポーティに設定され、レスポンスよく大パワーを使えます。その変化は顕著で、A1スポーツバックは、分かりやすくファイティングポーズを構えてくれるのです。

身も心もスポーツをまとうA1スポーツバックは、また21世紀のプレミアムコンパクトらしく、各種の運転支援システムを用意します。標準装備の“アウディプレセンスフロント”は、レーダーセンサーで前方のクルマや歩行者を監視。必要に応じてアラート音を発し、ブレーキペダルに振動を与え、最終的には自動でブレーキをかけてくれます。さらに、パッケージオプションとして、アダプティブクルーズコントロールやアクティブレーンアシストなどを含む“アシスタントパッケージ”、リアビューカメラやパーキングシステムなどを装備する“コンビニエンスパッケージ”なども選択できます。

手っ取り早くA1スポーツバックの“全部載せ”仕様が欲しい人は、「ファーストエディション」(443万円)がオススメ。アドバンズドをベースに、上記ふたつのオプションパッケージにプラスして、メーターナセル内の液晶画面に各種情報を表示できる“バーチャルコクピット”や、タッチスクリーンを備えた“MMIナビゲーションシステム”などを標準装備。ピラー類やルーフを始め、各部をブラックペイントしたルックスに、専用意匠のアルミホイールがおごられます。こちらは250台の限定モデルなので、興味がある人は販売店へ急いだ方がいいかもしれません。

<SPECIFICATIONS>
☆35 TFSI Sライン
ボディサイズ:L4045×W1740×H1435mm
車重:1220kg
駆動方式:FF
エンジン:1497cc 直列4気筒 DOHC ターボ
トランスミッション:7速AT(デュアルクラッチ式)
最高出力:150馬力/5000〜6000回転
最大トルク:25.5kgf-m/1500〜3500回転
価格:391万円

(文&写真/ダン・アオキ)

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