走りはスーパーカー級!アウディ「RS5スポーツバック」は完全無欠の贅沢クーペ
&GP / 2020年2月8日 19時0分
走りはスーパーカー級!アウディ「RS5スポーツバック」は完全無欠の贅沢クーペ
見たい、乗りたいと興味は湧くものの、いざ購入するとすると、なかなか“ハードルが高いクルマ”というのがあります。
今回紹介するアウディ「RS5スポーツバック」は、そうした高嶺の花の最たる1台ではないでしょうか。
■エンジンやトランスミッションはRS5専用の特別仕立て
RS5スポーツバックの車両本体価格は1302万円。いざ購入しようとすると、ココが最大の関門になると思うのですが、そのほかに、高嶺の花だと思う理由のひとつに、ずば抜けた性能があります。
RS5スポーツバックのエンジンは、450馬力の2.9リッターV6ターボで、静止状態から100km/hまで、わずか3.9秒で達します。ちょっとしたスーパースポーツ級ですね。それでいて外観は、むしろ地味めな5ドアスタイル。試乗車はグリーンメタリックという“渋ハデ”カラーだったので、ますます難易度が上がった印象です。うーむ…。
RS5スポーツバックのベースとなったのは、いうまでもなく「A5スポーツバック」。4ドアサルーンである「A4」の5ドアハッチ版ですね。ちなみに、2825mmというホイールベースを2765mmまで切り詰め、2ドアのクーペボディを載せたのが「A5」です。
アウディは、一般的に使われる“ハッチバック”という言葉が持つ実用車の響きを嫌ってか、リアゲートを備えた一部のモデルに“スポーツバック”の名を与えています。A5スポーツバックの流麗なスタイルを考えれば、それもむべなるかな。後方に向かってなだらかに落ちていくルーフラインが、デザイン上のハイライトです。
グッとスタイリッシュに仕立てたワゴンと、適度に実用性を上げたクーペの中間に位置するような、ちょっと不思議な立ち位置がA5スポーツバックの強みであり、それがまた、かなりの“通”でなければ手を出しにくい要因ともなっています。
A5スポーツバックの系列を“松・竹・梅”で表すなら、順に、RS5スポーツバック(2.9リッターV6ターボ/450馬力)、「S5スポーツバック」(3リッターV6ターボ/354馬力)、A5スポーツバック(2リッター直4ターボ/FF車=190馬力、4WD=252馬力)となります。RS5とS5の駆動方式は、強力なエンジンからのアウトプットを活かすべく、いずれも“クワトロ”こと4WDです。
マニアックな視点でチェックすると、S5は排気量が2994ccなのに対し、RS5のそれは2893cc。同じ84.5mmのボア(シリンダーの内径)を持つV型6気筒エンジンを積みながら、RS5用ユニットのストロークは、S5のそれより短いんですね。排気量を落としてでもターボのチューニングレベルを上げ、高い出力とスポーティなフィールを得ているRS5。いかにも技術オタクっぽい(!?)アウディのハイパフォーマンスモデルです。
5400回転で354馬力を得るS5スポーツバックと比較して、RS5スポーツバックは300回転高い5700回転で450馬力を発生します。最大トルクは、S5が1370回転で51.0kgf-m、RS5は1900回転で61.1kgf-mとなります。
組み合わされるトランスミッションは、いずれも8速ATのティプトロニックですが、ココにもアウディのこだわりが! RS5のトランスミッションは、ファイナルはもちろんのこと、各ギヤの歯数もきっちり変え、チューンされたエンジンに最適化されています。こりゃあ、お金かかるはずですわ。
■コンフォートモードでも十二分に満足な走行フィール
前後ともアグレッシブなバンパーを与えられたRS5スポーツバックの車両寸法は、A5スポーツバックよりわずかに延びて、全長4780mm。全幅は1860mmに広げられ、全高は1390mm。メルセデスAMGの「C43」「C63ステーションワゴン」辺りに近いサイズ感です。
サイドビューで目を引くのは、ホイールアーチいっぱいに“275/30ZR20”という薄く大きなタイヤを履く足回り。フェンダーがさりげなく広げられ、いいしれぬ迫力を醸します。
ドアを開け、贅沢なファインナッパレザーのスポーツシートに座ると、ブラック基調にシルバーのアクセント、そしてカーボンパネルをあしらった室内が、ドライバーをクールに落ち着かせます。
メーター類は、アウディ車ではすっかりお馴染みになった“バーチャルコクピット”。12.3インチ液晶ディスプレイに、速度、エンジン回転数、地図情報などを表示するほか、RS5スポーツバックでは、センターにタコメーターを配した専用メニューも用意されます。シフトタイミングや、“Gメーター”で走行中のGのかかり具合も示されるので、自らのドライビングをチェックできます。
RS5スポーツバックは、走行モードを「オート」「コンフォート」「ダイナミック」「インディビジュアル」から選択できる“アウディドライブセレクト”を搭載。エンジンやパワステの特性、シフトタイミング、さらにはエグゾーストサウンドも変更できます。その上、RS5のサスペンションには、減衰力を可変化したショックアブソーバーが装着されるので、ドライブフィール変更の幅も広いんです。
ひとたびダイナミックモードに設定すると、全身の筋肉を引き締めたかのようにクルマ全体が戦闘態勢に入り、スロットルペダルを踏み込むと怒涛の加速が始まります。山道をクワトロを駆使して駆け上がると、そのまま離陸しちゃいそうな迫力です! 全開加速を一度試したら、もう、お腹いっぱい。あとはオート、またはコンフォートモードで十分、いや十二分です!?
4枚のドアとリアゲートによる高い実用性、洒落者御用達のスタイリング、そして、ずば抜けたパフォーマンスを誇るアスリート。RS5スポーツバックは、ホント、ハードルの高いクルマです。
<SPECIFICATIONS>
☆RS5スポーツバック
ボディサイズ:L4780×W1860×H1390mm
車重:1810kg
駆動方式:4WD
エンジン:2893cc V型6気筒 DOHC ターボ
トランスミッション:8AT
最高出力:450馬力/5700~6700回転
最大トルク:61.1kgf-m/1900~5000回転
価格:1302万円
(文&写真/ダン・アオキ)
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