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家のガスコンロでも「兵式飯ごう」で炊いたご飯は美味かった!

&GP / 2020年4月5日 21時0分

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家のガスコンロでも「兵式飯ごう」で炊いたご飯は美味かった!

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

ひさしぶりに体験したり使ったりして無性に欲しくなったモノってありませんか? 以前、キャンプに行った際、同行者が飯ごうでご飯を炊いてくれたんですが、これがまぁやたらおいしくて。

それ以来、白いご飯を食べるたびにそのご飯を思い出し、ちょっと時間が空けばPCで飯ごうを調べる日々。

「もう買っちゃえばいいじゃない」

ある日、どこからともなくそんな声が聞こえたんです。なので、思い切ってポチりました、ロゴスの「兵式ハンゴウ」(正式名称は「ハンドル付きハンゴウ」)。Amazonで2310円でした。

実物を手にすれば、そりゃあ使ってみたくなるわけです。ということで、キャンプで使う前にまずは自宅のガスコンロで飯ごうご飯を炊いてみました。

 

■火にかけたらいきなり強火でOK

ロゴスの「兵式ハンゴウ」はフタに持ち手が付いたタイプです。これならフタをフライパンとして使えます。

中子(なかご=中ブタ)は浅め。すり切りいっぱい米を入れて2合になります。

ちなみに飯ごうは、元を辿るとヨーロッパで生まれた調理器具とのこと。それが日本に伝わり、炊飯用としても使われるようになったそう。そして日本はお米の国。なので日本製のこの飯ごうは、中子で米の量を計れるようにしてあるのではないか、と勝手に推測してます。

また“兵式”というのは、旧日本軍が使っていたことからそう呼ばれるようになったようです。飯ごうには円形のモノもありますが、兵士が移動時に持ち歩く際、動かないように体に沿うカタチにしたんですね。

本体内側には2つ目印があります。下が2合炊き時の水の量、上が4合炊き時の水の量になります。子どもの頃、初めて飯ごうに触れた時は、指の第一関節までとか、手を米にあてて手首ぐらいまで、といったようなことを言われた気がしますが、これなら間違えないので助かります。

ということでまずは2合…、と思ったんですが、さすがにそんなに食べられん。自宅にあるカップできちんと量って1合炊いてみることに。

米を研ぎ約1時間浸水させたら、コンロに置いて火をつけます。

これまた昔の記憶ですが、飯ごうでご飯を炊く時は“はじめちょろちょろ中ぱっぱ”と教わりました。最初は弱火で、湯気が出てきたら強火にして沸騰させる、という意味だった気がします。でもどうやら、そのとおりにしなくてもいいらしい。いきなり強火で一気に水を沸騰させ、吹いてきたら弱火でOKとのこと。ということで、最初は火が飯ごうからはみ出るぐらいの強火でスタート!

1合なので沸騰まではあっという間の約4分。フタの隙間から湯気がピューピュー出てきたのでフタを開けて中を確認。グツグツ煮立っていたので、火を弱めます。

弱火にしたら、あとは音に耳を澄ませる。グツグツと煮立つような音が次第に乾いた音になっていきます。3分とかからないうちに、水気がなくなったような音になったので、ここで火を落とす(フタを開けて確認してもOK)。

ここからは蒸らしです。ひっくり返して底を叩くというセオリーも実はやってもやらなくてもいいという話なので、コンロにのっけたままほったらかしで15分。

フタを開けると…

おおーっ、ちゃんと炊けてる。いい感じ。

底からグワッとご飯をひっくり返してみると、コゲはなし。おそらくですが、弱火にして乾いた音になってから、もう少しだけ火にかけ続けるとコゲができたのではないかと。こうやってコントロールできるというのも飯ごうならではかも。

ちょっと固めでしたが、上手く炊けました。芯も残っておらず、おいしい!

水の量や浸水時間は、これはもういろいろやって覚えるしかないですね。そうやって自分の道具にしていくのもが魅力のひとつかもしれません。

 

■温めと炊飯の同時調理

お次はプチ飯ごう炊爨(はんごうすいさん)してみます。炊爨というのは食事を作るという意味だそうで、炊飯だけでなくおかずまで作っちゃうということになるでしょうか。そこでピンと来たのがカレー。といっても1人分なので、レトルトカレーを温めることにしてみます。

中子にレトルトカレーを投入。全部入るか心配でしたが、なんとピッタリ。

米を研いで浸水が終わった本体に、カレーを入れた中子をセットして火にかけます。あとはご飯を炊くときと同じ。出てくる湯気はカレーの香り!

炊き上がり蒸らしを終えてフタを開けると、カレーもホカホカ。ご飯もちゃんと炊けていました。

ご飯をかきまぜたら、カレーを投入。この飯ごうから直接食べるスタイルがいいんですよね。そもそも食器でもあるわけだし。

 

■見事に真っ黒コゲ!

次は炊き込みご飯に挑戦してみます。

用意したのは味付けイカの缶詰。今回は2合炊き。

研いで浸水させた米に缶詰を投入。さらに酒と醤油を少々入れました。あとは炊くだけです。

さすが2合。思いっきり吹きこぼれました。いやーこれこそ飯ごうだよね。でも自宅のキッチンだからあとで掃除しなきゃいけないですが…。

炊き上がりまでの時間は1合よりは長め。1合の時は火にかけている時間は約6分でしたが、2合になると10分以上かかりました。

それにしても、イカの香りがキッチンに漂います。いい出汁でてくれよ。

蒸らしが終わりフタを開けると、いい感じに炊けてるじゃないですか! でもちょっとコゲたニオイも…。

底までご飯をすくってみると、見事にコゲ付いていました…。醤油も入れたので、まぁ仕方ないか。

仕上がりは上々。でもわざわざ醤油入れてコゲつかせたわりには、味は薄め。ご飯にほんのりイカの味が付いているぐらいです。これなら1合でよかったかも。

そして飯ごうの底は、見事に真っ黒。あとで亀の子束子でゴシゴシ洗いましたが、さすがに元通りはならず。でも、それも味です。

何度か使っていると、塗装が剥げたり汚れがこびりついたりと、ちょっとだけ貫禄が付いてきました。こうやって自分の道具にしていく感覚は、まさにアウトドア用品ならではです。

最近はトランギアの「メスティン」でご飯を炊いてばかりいましたが、昔ながらの兵式飯ごうも悪くない。いやむしろいいかもしれない。

ソロキャンプ用としては4合飯ごうはちょっと大きいけれど、ラーメン作ったり、パスタを茹でたり、フタを使って食材を炒めたりと、これひとつで何役もこなせる万能調理器具です。アルコールストーブと五徳と燃料ぐらいなら余裕で入るし、ついでに米だって入れておける。そして、焚き火に直接突っ込める!

煤だらけになって、ゴシゴシ洗って塗装がハゲてしまった使い込まれた飯ごう目指して、次のキャンプに持っていこうと思います。家で炊いてもこれだけおいしいなら、キャンプで炊けばきっともっとおいしく感じるはず。

本当は、1合炊きにピッタリな陸自の制式装備「戦闘飯盒2型」のレプリカが欲しかったんですよね。サイズが小さく、ソロキャンプにはピッタリだなと。ところがどこにも売っておらず…。でもこのロゴスの「ハンドル付きハンゴウ」、使ってみると悪くない。いやむしろこれで十分だなって。まずはこいつを相棒にすべく、使い倒してやろうと思っています。

>> ロゴス

 

(取材・文/円道秀和<&GP>)

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