水を使わずに火を消す！近未来型消防車がモダン！

消防車両などのメーカーとしておなじみのモリタホールディングスが開発した、水を使わない消防車のミニチュアモデル「Habot-mini（ハボット ミニ） 」が、ドイツの有名なデザイン賞『iFデザイン賞』の『プロフェッショナルコンセプト部門』で『iFデザイン賞』を受賞した。

水を使わない消防車、じつに興味深い。
 

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■“燃えない空間”を作って火を消す!？

水や消火剤を使わず火を消すなんてどうやって？ と思う方も多いだろう。実はこの「Habot-mini（ハボット ミニ）」は、周囲の空気を吸い込み燃焼に必要な酸素を除去、空間内の窒素濃度を上げることで、“燃えない空間”を作り出すのだ。火が出ている空間に行けば、短時間で人体に害がなく、燃焼できなくなる12.5%まで酸素濃度を下げられる。文字通り“水を使わず消火”できるのだ。

車両サイズは全長850mm×全幅590mm×全高450mm、重量50kgでホースの長さは600mm。空間の空気が消火の原料になるため、水や消火剤を貯蔵しておく必要もない。実用化されれば、コンピュータールームや美術館・図書館など、水を使用することで二次被害が出る場所での火災も、被害を最小限に抑えることができる。まさに近未来型消防車だ。

 

（文／＆GP編集部）