Amazon純正スマートプラグで扇風機や照明をスマート家電に!でも落とし穴も…
&GP / 2020年7月17日 23時0分
Amazon純正スマートプラグで扇風機や照明をスマート家電に!でも落とし穴も…
AmazonがAlexaに対応する純正のスマートプラグを発売しました。Wi-Fi機能を搭載していないフツーの家電でも、スマホやAlexa対応のスマートスピーカーで操作できるようになるという便利なアイテムです。筆者は7月15日の発売日にこれを購入。さっそく使ってみたので、そのレポートをお届けします。
■初期設定は驚くほど簡単!
製品名はズバリ「Amazon純正 スマートプラグ」で、価格は1980円。実は、Alexaに対応するスマートプラグはすでに複数のメーカーが発売していて、Amazon純正よりも安いものもあります。しかし、純正品という安心感もあるので、決して高くはないでしょう。
▲パッケージにはスマートプラグ本体と薄い説明書が入っているのみ
パッケージには、コンセントに差し込むスマートプラグと、あっという間に読める薄い説明書しか入っていません。初期設定には、スマホに「Amazon Alexa」アプリをインストールし、すでに使っている人はアプリを最新版にアップデートする必要があります。
▲設定には「Amazon Alexa」アプリが必要
コンセントにプラグを差し込んで、側面のボタンを押して電源をオンに。あとは、「Amazon Alexa」アプリのメニューから「デバイスを追加」を選択し、画面の案内に従うだけで設定は完了します。この簡単さがAlexa対応デバイスの最大の利点と言っていいでしょう。
▲コンセントにスマートプラグを差し込んで、電源をオンに
▲プラグの左側にあるボタンでオン・オフができる
▲メニューを開いて「デバイスを追加」を選択
▲「ブラグ」を選択し、次の画面で「Amazon」を選択
▲同梱の「クイックスタートガイド」などに記載されたQRコードを読み取り、さらに画面の案内に従って進めると、セットアップは完了
初期設定では、デバイスの名前は「一番目プラグ」となっています。ですが、デバイスの名称を好きな名前に変更できます。筆者は扇風機を使いたかったので「扇風機」に変更しました。ちなみに、ひらがなで「せんぷうき」と入力すると認識してくれませんでした。なぜでしょうね? 原因はわからないのですが、Alexaが読みやすように平仮名で、などとは思わずに、フツーに漢字で入力して問題ないようです。
▲声での操作にも用いるデバイス名は「一番目プラグ」となっているが、「名前を編集」をタップして、好きな名称に変更できる
■「Alexa、○○をオンにして!」と話してみたが…
スマートプラグに扇風機を接続し、好みの風量に設定してから、声でオフにしてみました。
▲Amazon純正スマートプラグに扇風機をつなげてみた
▲筆者は「echo spot」というスマートスピーカーを使っている。これに話しかけて操作してみた
▼動作中の扇風機は、声で停止させることができた
ご覧のように、「Alexa、扇風機をオフにして」と話すと、扇風機が停止しました。次に、「Alexa、扇風機をオンにして」と話してみました。
▼音声操作での自動オンを試してみたが……
しかし、スマートプラグの電源はオンになるものの扇風機は動かず…。どうやら、通電がなくなった時に、本体の電源がオフになってしまう機器では、声でオンにすることはできないようです。室内乾燥機でも試してみましたが、やはりオフにはできるが、オンにはできないという結果でした。
せっかく買ったものを活用しないともったいない! と思い、ルームライトをつなげてみました。
▼スタンド照明は、音声だけでオン・オフ操作ができた
結果はご覧の通り。成功しました! つまり、本体の電源をオンにしたままで、コンセントを抜き差ししてオン・オフができる製品であれば、声でオン・オフ操作ができるわけです。
筆者はまだ試していませんが、Alexaには「定型アクション」という機能があります。「Alexa、おはよう」「Alexa、おやすみ」などの定型句を設定して、複数のデバイスをまとめてオン・オフできる機能です。
先ほど、機器によっては声だけではオンにできないと書きましたが、それでもスマートプラグ自体のオン・オフができます。例えば、小さい子どもに勝手に使わせたくない家電を使う時だけオンにしたり、待機中の消費電力が多い家電を就寝時にはオフにしたり、主電源を声で操作できることは安全や節約の面でもメリットがありそうです。なによりも、簡単なのが魅力。Amazon Echoなどのスマートスピーカーを使っている人は、試してみてくださいね!
>> Amazon.co.jp
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
【関連記事】
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