リモコンはよく見失うからもう使わん![IoTで自堕落生活への道_01]
&GP / 2020年8月4日 21時0分
リモコンはよく見失うからもう使わん![IoTで自堕落生活への道_01]
突然ですが “スマートホーム” を始めることにしました。 “AI” やら “IoT” といった技術を使って、生活が便利になるというやつです。家中の電化製品をスマホ1台で、あるいは声だけで操作できるようになるのです。
いいなぁ〜、便利だなぁ〜だと思いつつ、我が家ではまだ導入していません。スマートスピーカーは持っているし、ロボット掃除機もあるし、最近は“スマートプラグ” なるものも買いましたが、どれもバラバラに使っていて、ちっともスマートではない状態…。原因は自分自身にあります。ズボラなんです。便利になるとはわかっていても、設定するのが面倒で、そのままで放置してしまって…。
でもスマート家電って本来は、人間がラクをするためのモノですよね? 私みたいな人間こそ、スマートホームを始めるべきではないか! そうひらめき、一念発起でこの連載をスタートさせたわけです。
いったい我が家はどうなっていくのか。夢の自堕落生活を実現するまでのアレコレを報告させてください。
■マルチリモコンを購入して、Wi-Fiに接続
スマートホームへの第1歩として購入したのが “マルチリモコン” 。赤外線リモコンで操作できる家電のリモコン機能をまとめて、スマホアプリだけで操作できるようになるという画期的なモノ。取材でも便利さを確認済みだった+Styleの「スマートマルチリモコン」を買いました。
▲スマートマルチリモコンは4980円。手のひらにのるほどコンパクト
▲背面のブルーの部分は滑り止めになっている
スマートマルチリモコンにはUSBケーブルは同梱されていましたが、ACアダプタはなく、自分で用意する必要がありました。マルチリモコンを電源に接続し、スマホに「+Style」アプリをインストール。アプリでの操作で、マルチリモコンをWi-Fiに接続するわけですが、超簡単でした。実はほぼ同じアプリを使ったことがあったからです。それは中国メーカー製のスマート体組成計を管理するためのアプリでしたが、スマート家電向けアプリはどれも似たり寄ったりなのかもしれませんね。
▲スマートマルチリモコンを電源につなげて、スマホで「+Style」をアプリで設定を行う
▲アプリを起動して、ユーザー登録を済ませた後、デバイス(家電)の登録に進む
▲Wi-Fiは2.4GHzにしか対応していない。レビューを書くために他社のスマート家電を使った場合も、アプリは似たような仕様だった
■マルチリモコンにエアコンを登録してみたが…
我が家でよく使うリモコンは3つ。エアコンとテレビとレコーダー。
▲この3つのリモコンをスマホにまとめるのが今回のミッション
まず、エアコンの登録をしようとして、いきなりつまずきました。我が家のリモコンが、アプリのプリセットリストに入っていなかったんです。型番からシリーズ名を調べて、近い仕様の機種なら反応してくれるのではないかと試しましてみましたが、うまくいかず。結局、「手動学習」という方法を使いました。
▲家電のタイプ、メーカーの順に、機種を検索していく
▲我が家のエアコンは富士通ゼネラル製だが、リストに機種名は見当たらなかった
「手動学習」というのは、リモコンからエアコンに送る“データ”を記憶させる仕組みで、例えば「冷房 24度 風速自動」「暖房 20度 風速3」などと設定して学習させるわけです。で、スマホで操作できるのは学習させたデータだけなので、本来のリモコンのように温度や風速を細かく変えたり、タイマーを起動したりといったことはできません。正直、ガッカリしました。これからマルチリモコンを買う人は、事前に登録したい家電の対応の有無を調べておくべきでしょうね。
▲リモコンの手動学習は、「学習失敗」と表示されて、やり直さなければならないこともあり、結構手間だった
■テレビとレコーダーのリモコン登録は大成功!
続いて、テレビとレコーダーを登録してみました。これらは、自分が使っている機種はプリセットされていたので、迷わず登録できました。エアコンが思うように登録できず、やや気分が下がっていたのですが、一気に上がりました。
▲テレビとレコーダーは、機種名で選んで、動作を確認して「YES」をタップするだけで設定できた
いままで、テレビを見ていて録画したい番組があったりすると、2つのリモコンを連係して操作していました。マルチリモコンのおかげで、テレビの近くに置いたリモコンを取りに行かなくても、テレビをつけたり、番組表を検索して録画予約をしたり、録画した番組を再生したりできるようになりました。“すごく” ではないですが、“ちょっと” 便利になったかなぁと。
▲レコーダーのリモコンは、本来のリモコンのボタン配列や名称と、アプリ画面に表示されるボタンや項目が異なり、使い慣れるまでに時間がかかった
我が家だけかもしれませんが、テレビのリモコンって、しょっちゅう行方不明になるんですよね。スマホでも操作できるようになったので、もう、そんなことであたふたすることはないでしょう。
▲マルチリモコンはテレビのすぐ近くに置き、テレビの左側にWi-Fiルーターがあるのだが、きちんと反応してくれている
さて、次の課題は、スマホが手元になくても、声だけでテレビをつけたり消したりできるようにすることです。私が買ったマルチリモコンは「Amazon Alexa」にも「Googleアシスタント」にも対応してます。なので、持っているスマートスピーカーを生かせそうです。では、またお会いしましょう!
[IoTで自堕落生活への道_01]
→エアコン、テレビ、レコーダーをスマホで操作できるもん
>> +Style
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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