フェザースティックの練習に2640円の「モーラナイフ」が鉄板な理由が分かりました
&GP / 2020年8月23日 21時0分
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フェザースティックの練習に2640円の「モーラナイフ」が鉄板な理由が分かりました
<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
なかなか友人とワイワイ遊べない昨今、ひそかな楽しみは木工作業。まだ外出できなかったころは2×4材で本棚を作ったり、ハンドルを削って自作ナイフを作ったりしていました。
そして暑いながらも、そろそろ夏も終わり。もう少しで秋が来て、冬になります。となると楽しみは焚き火! 今年はひとりでしっぽりと眺めることになるだろうから、もう少し丁寧に焚き火をしようと思い立ったわけです。
ちょうど冬キャンプで残った薪が手元にあるので、まずはフェザースティック作りの練習をすることにしました。
とはいえ家にあるナイフはどれも折りたたみ式。シースナイフを所有してないので、以前から気になっていた、モーラナイフの「コンパニオン ヘビーデューティMG」(2640円)を購入しました。ブッシュクラフトをやっていたり、焚き火マスターからすると今さらかもしれませんが、初めの1本としては間違いのない選択だと思います。
使ってみると、この値段ながら、手にぴったり、しっくり、評判通りの使いやすさでした。
■握りやすく扱いやすい1本
モーラナイフは、スウェーデンのモーラ―地方の郊外で設立。創業は1891年ということなので、なんと来年創業130周年を迎える老舗。種類が豊富で、さまざまなタイプのナイフがラインナップされていますが、今回購入した「コンパニオン ヘビーデューティMG」は、コストパフォーマスの高い実用本位の1本です。
全長が約224mm、刃長が約104mm、ナイフ重量が約101g。本体とプラスチックのシース(さや)のセットです。
■手に吸い付くようなラバーグリップ
グリップはラバー製で、滑らないため力を入れやすくなっています。ただ、暑かったからか、若干ねっとり感があり、素手で握るとベタベタしました。
ハンドルは絶妙な太さと長さ、そしてなだらかな曲線構成で握りやすいのが特徴です。手が決して大きい方ではないのに吸い付くように握れます。親指をグリップに載せても、ぎゅっと掴んでも握りやすさに変わりはありません。
■入れやすく取り出しやすいプラスチック製のシース
一見なんの変哲もないプラスチック製のシースですが、ナイフを入れればカチッと収まり、親指を掛けられるポッチがあるため、ハンドルを握って親指でシースを押し下げれば簡単に取り出せます。当たり前のように使える作りに、実用品としての完成度が見られます。
今回選んだMG(ミリタリーグリーン)は、色もですが、ケースのなだらかな仕上げがなんとなくザクっぽくって好きです。
シースの背面にはフックがついており、ベルトに引っ掛けられます。
■刃厚約3.2mmで頑丈なブレード
刃厚は約3.2mmとリーズナブルなナイフの中では厚くて頑丈。ブレードはカーボンスチールで、切れ味は良好です。
コンパニオン ヘビーデューティは、フルタング(ハンドルの後ろまでブレードが貫通している構造)ではないですが、その名の通りヘビーデューティ。
刃が厚く耐久性があるため、針葉樹をバトニングで割るには問題ありません。
■いよいよフェザースティックの練習開始
今回これを購入した最大の理由がそう、フェザースティック作り。
子供の頃は鉛筆をよくナイフで削っていた(時代だな〜)ので、同じだろうと思っていましたが、意外と違いました。鉛筆を削る時は、左手でブレードを支えて押すように削っていきますが、フェザースティックはナイフを木に押し当てて、押し出すように削っていきます。
最初のころは力の入れ加減とナイフを押し当てる角度が固定できず、厚かったり薄かったりしました。何本か削るにつれ、ちょっとずつ削れるようになりましたが、難しいのが3点。
1つめは、長く削ること。
2つめは、広く削ること。
3つめは、厚みを持たせて削ること。
力を入れすぎると下までカットしてしまったり、長くしようとすると角度が悪いせいか内側に食い込んだりしてしまいます。
実践できていないので推測ですが、ナイフの角度をキープできていないので、長く削れない。角ばったところばかりを削るので、広く削れない。最初のナイフの入れ方が浅いので、厚みを持たせられない。という感じだと思います。
課題が見えたので練習あるのみ。練習といっても、削ってる時って無心になれるので気分転換にもちょうどいいんですよね。
* * *
今回、モーラナイフ「コンパニオン ヘビーデューティ」を選びましたが、価格もさることながら、重さといい、握りやすさといい、切れ味といい…コントロールしやすく、初めてでも扱いやすく、人気があるのに納得です。もっと早く買っておけば良かった!
焚き火シーズンまでには、薄〜く長〜く作れるように、もっといえばボールを作れるまでにはなりたいところ。しばらくは一人で楽しめそうです。
<写真・文/澤村尚徳(&GP)>
【関連記事】
◆焚き火の隠れた楽しみ!フェザースティックの作り方
◆アウトドアシーンで活躍するフィールド系ナイフ5選
◆ナイフ1本で野営して分かった効果的な使い方と工夫の仕方
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