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名刺は“スマホでデータ化”が便利! 名刺管理アプリ3選

&GP / 2016年4月11日 7時0分

名刺は“スマホでデータ化”が便利! 名刺管理アプリ3選

名刺は“スマホでデータ化”が便利! 名刺管理アプリ3選

ビジネスパーソンにとって、名刺管理は永遠のテーマ。ファイルやホルダーに入れて管理するには、こまめな整理が欠かせません。とは言え、必要なときに必要な名刺を探すのは面倒です。そこで活用したいのがスマホの名刺管理アプリ。アプリを使ってデータ化すれば、簡単に名刺を管理できます。

関連記事:「この記事あとで読みたい!」そんな時に便利なアプリ3選

■間違いのない手入力か、スピードが売りのOCRか?

ビジネス版SNS「Eight」は人力でのデータ入力も無料

Eight」は、iOS、Android、PCで利用できる名刺管理サービスです。保存できる枚数は無制限で、名刺を撮影してアップロードするだけで、画像から文字を人力でデータ化してくれます。

 

人力なので、OCR(光学文字認識)機能にありがちな、データ化の際の読み取り間違いがほぼありません。

基本機能はすべて無料で使えますが、月額400円または年額4000円の有料プラン「Eightプレミアム」も用意されています。有料版の機能は下記の3点です。

  1. 名刺データをCSV形式でダウンロードできる
  2. 通常ユーザーよりも優先してデータ化してもらえる
  3. 全項目のデータ入力に対応

 


通常ユーザーの場合は、データのダウンロードができません。また、人力での入力なので、名刺の登録状況によってはデータ化に時間がかかることがあります。データ入力の対象となる項目も混雑状況により異なり、通常時に対象となるのは「氏名」「会社名」「メールアドレス」「電話番号」に限られています。

 

Eightでは、ユーザーが名刺情報をアップデートすると、名刺交換した相手にもその情報が反映されるのが特徴です。勤務先や連絡先が変わったときに新しい名刺を渡さなくても、自分のプロフィールとなる名刺を登録し直せば、名刺交換をした相手には最新の名刺が手元にあるのと同じことになります。

 

ほかにも、お互いがEightユーザー同士であれば、Eight上の自分の名刺情報をBluetoothやQRコード、メールで送信できます。名刺を切らしてしまったときに、相手がEightユーザーであればこの機能はかなり役立つでしょう。

 

また、ニュースフィード機能があるのもEightならでは。プロフィールの変更などのアップデート情報が配信されるだけでなく、Facebookのように近況を投稿したり、コメントや「いいね!」を付けたりできます。

名刺の画像をサーバーにアップロードする点に不安を感じるかもしれませんが、運営会社のSansanではPマークを取得し、第三者に認定されたセキュアな運用方式でサービスを提供しています。通信はすべて暗号化され、データセンターもセキュリティ審査機関から認定されているデータセンターを利用しているので、安心して使えるのも魅力といえるでしょう。

【「Eight」のここが○、ここが△】
○枚数に制限がない
○人力なのでデータ化が正確
○最新の名刺情報が常に反映される
○スマホでもPCでも使える
△全項目を入力するには有料プランへの加入が必要
△データにかかる時間が読めない

 

高性能なOCR機能が魅力の「CamCard Lite」

CamCard Lite」は、全世界に1億以上のユーザーがいる人気のサービスです。画像補正や高精度なOCR技術を備え、スマホで名刺を撮影するだけで名刺情報をデータ化し、アプリ内でデータを管理できます。16言語の読み取りに対応するので、海外の会社とのやり取りが多い人にオススメです。

 


読み取り精度を筆者の名刺で試してみると、郵便番号を携帯電話の番号だと認識してしまった以外はパーフェクト。

アプリ内のデータから直接電話をかけたり、メールを作成できるだけでなく、勤務先欄には住所に基づいた地図も表示されます。

OCR機能の読み取り精度に不満があれば、「高精度校正」を利用しましょう。こちらは人力によるサービスで、Lite版では5枚まで無料で利用できます。10枚720円/20枚1200円/50枚2800円での追加購入も可能です。

 


登録した名刺の情報は、アプリ内だけでなく、端末のアドレス帳にも登録できます。プライベートでも利用するスマホに取引先の連絡先を登録するのを避けたい場合は、端末に保存しない設定にもできます。

ユーザー登録をすれば、名刺データをクラウド上に保存できるのも便利。クラウド上にデータが保存されるので、スマホだけでなく、パソコンからも名刺情報を管理できます。自分の名刺情報を変更すると、名刺を交換しているCamCardユーザーにその通知が届くので、改めて名刺を渡す必要がありません。

以前はLite版での登録上限は200枚でしたが、2015年7月のアップデートで、アカウント登録すれば、上限なく使えるようになりました。デジタル名刺の交換機能も追加されているので、これまでCamCardを使ったことがある人も、再度試してみる価値がありそうです。

 

ただし、Lite版には広告が表示されます。操作がしにくいほどではないものの、仕事で使うアプリに広告が表示されるのが嫌な人は、正式版の「Camcard」(960円)を購入しましょう。

【「CamCard Lite」のここが○、ここが△】
○ODRの精度が高い
○端末のアドレス帳にも登録できる
○枚数に制限がない(アカウント登録が必要)
○スマホでもPCでも使える(アカウント登録が必要)
△広告が表示される
△人力での入力は有料

 

Evernoteに保存するなら「Scannable」

クラウドサービス「Evernote」で名刺を一元管理したいなら、Everenoteアプリで名刺を撮影するだけでデータ化する機能を使うのもひとつの手。しかし、無料会員の場合は5枚しか利用できず、それ以降は有料プランへのアップグレードが必要。無料で名刺をスキャンしたいなら、「Scannable」というアプリを使ってみよう。

「Scannable」は、Evernoteがリリースする書類や名刺をスキャンできるアプリ。

スキャンする書類の形を認識して撮影し、自動的にトリミングや画像補正を行います。名刺の場合は、複数枚の名刺を連続して撮影したあとに、自動的にデータを分割した上で名刺データとしてEvernote上に保存できるのが利点です。

ただし、読み取りの精度はやや低く、名刺ではなく写真データとして登録されてしまったり、読み取ったデータに多少の間違いが生じたりします。

登録後に内容を改めて確認する必要があるものの、Evernoteで名前を検索すれば検索結果に表示されるので、名刺管理アプリと同じ感覚で使えます。

スキャンの精細さを求めるなら「ScanSnap Evernote Edition」でスキャンしてデータを「Scannable」に転送する方法もあります。

【「Scannable」のここが○、ここが△】
○Evernote上で名刺を管理できる
○複数枚をまとめてスキャン可能
○スマホでもPCでも使える
△文字の読み取り精度にばらつきがある
△保存枚数はEvernoteの容量に左右される

名刺管理アプリを活用すれば、仕事の効率化にもつながります。スマホとパソコンで上手くデータを連携して、名刺の情報を活用しましょう。

 

(文/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

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