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海外でも人気! 駅弁は日本を代表する食文化です

&GP / 2016年4月16日 11時30分

海外でも人気! 駅弁は日本を代表する食文化です

海外でも人気! 駅弁は日本を代表する食文化です

 

2015年のインバウンド観光客は2000万人に迫り、日本は外国人にとって非常に魅力のある訪問先になっているようです。

彼らの最大のお目当ては“日本の食”。寿司はもちろんですが、ここ最近ではラーメンの人気が半端じゃありません。たしかに日本のラーメンはおいしいですが、もう少しトラディショナルな日本の食事も楽しんでもらいたいですよね?

そこで登場するのが “日本の駅弁”です。

関連記事:外国人にも食べて欲しい!おいしい「おにぎり弁当」の作り方

■日本の駅弁は2000〜3000種類もあるんです!

 

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2016年1月に、公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構(略称:米穀機構)が海外メディア対象に記者会見を開催しました。米穀機構が厳選した日本各地の駅弁100種が展示紹介され、試食も行われました。

 

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日本初の駅弁は、1885年に東北本線宇都宮駅で発売されたおにぎり弁当ですが、 携帯食としてのおにぎりは1300年より前から存在し、弁当という存在は鎌倉時代末期から室町時代に中国から伝わったといわれています。

薄い木の皮で仕切りを作った器にご飯とおかずを詰め、酒を携えて花見や紅葉狩りを楽しんだそうですから、今も昔も、日本人は同じことをしていますね(笑)

駅弁の基本は、ごはんとおかずのワンセット。おかずには、魚や肉、野菜、海藻などの多彩な食材が使われ、油脂分は少なく、ヘルシーな内容になっています。衛生面から、あえて冷ましてから詰め、冷めてもおいしく食べられる味付けや調理方法で作られるのが特徴ですが、食べる直前に蒸気で温める駅弁も登場しています。

ekiben01 現在、日本の駅弁は2000~3000種類もあるとか!

 

記者会見に登壇した大手駅弁メーカー、NRE大増の商品開発部部長 白木克彦さんが、日本の駅弁の基本3分類を説明してくれました。

  1. 色々な食材が入った幕の内弁当
  2. 特産海産物を使った海鮮弁当
  3. 地域銘柄の鶏、豚、牛などの肉を中心とした弁当

3分類とはいえ、コンセプトも内容も多様で、健康志向の多品目弁当、キャラクターをアピールした弁当、季節限定弁当などなど、本当に色々あります。

 

ekiben02 多品目のおかずが詰められたバランスのよい駅弁は女性や年配の方に人気。 「酒肴弁当」1050円 大船駅(神奈川県)/「30品目バランス弁当」900円 東京駅、新宿駅、上野駅(東京)、大宮駅(埼玉県)

ekiben03 彩り鮮やか!東北6県をイメージする食材を盛り込んだ駅弁、温泉の女将監修の駅弁。 「東北まるごと弁当」1150円 /「女将のおもてなし弁当 鳴子編」1150円 ともに仙台駅(宮城県)

 

 

ekiben04 特産の海の幸を使った駅弁は不動の人気を誇ります。 「越前波の華かにちらし」1080円 福井駅(福井県)/「のどぐろわっぱ」1200円 東京駅/「ぶりかまステーキ弁当」1100円 東京駅

 

ekiben05 新幹線を模したパッケージの駅弁は子どもに大人気ですが、大人も好きだと思います(笑)。 「いわいとりめし」830円 盛岡駅、一ノ関駅(岩手県)/「東北新幹線E5系はやぶさ弁当」1200円 八戸駅(青森県)

 

駅弁は中が見えない器に詰められているのがほとんどですから、開ける時のワクワク感も醍醐味ですね。

 

ekiben06 峠の釜めしは定番中の定番。益子焼の器を大事に取っておく人も少なくないのでは?  「峠の釜めし」1000円 信越横川駅(群馬県)、軽井沢駅(長野県)、高崎駅(群馬県)、大宮駅(埼玉県)

 

こうした器やオリジナルパッケージ、また、弁当の掛け紙を集めるコレクターも多いと聞きました。その気持ち、よ~くわかります(笑)。

他の国を見ると、台湾では主要駅で駅弁が販売されているそうで、温かいごはんの上に温かい鶏肉などを載せたものが主流だそうです。NRE大増では、台湾(2015年)とシンガポール(2014年)で日本の駅弁販売を行なったことがあり、台湾では販売開始約30分で完売、シンガポールでは開催4日間で1000個を完売しました。すごい人気ですね。

また、2016年3月からパリのガール・ド・リヨン駅で日本の駅弁の販売が開始されたというニュースを耳にしましたが、こちらも好評のようです。

 

ekiben07 「元祖かに寿司」1080円 鳥取駅(鳥取県)/「但馬牛 牛めし」 1150円 姫路駅、新神戸駅(兵庫県)/「リラックマ ごゆるりランチ」1200円 大阪駅、新大阪駅、京都駅

 

ごはんとおかずが見た目も栄養バランスもほどよくひとつの容器にまとまり、携帯性にも優れた日本の駅弁は、実に日本らしい食ともいえるのではないでしょうか? これからは、世界の和食ブームの中に、駅弁が入ってくることは間違いなさそうです。

そういえば、3月26日に北海道新幹線が開通しましたが、これを機に、新たな駅弁ファンが日本でもどんどん出てくるかも? 1000円前後で楽しめるという手頃さも魅力ですよね。

駅弁を携えての旅。日本人に生まれて良かった~! と思えるひとときではないでしょうか?(笑)。

 

(取材・文/綿引まゆみ

watabiki mayumi わたびきまゆみ/ワインジャーナリスト

ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。

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