キャンプで街でシームレスに着られる高機能でオシャレなアウトドアアウター5選
&GP / 2020年12月30日 12時0分
キャンプで街でシームレスに着られる高機能でオシャレなアウトドアアウター5選
【2020年注目ジャンル総まとめ】
2020年のアウターは、昨年と同様にトレンドだった90年代の「ビッグシルエット」や「ボリュームアウター」というキーワードに加えて、機能性とデザイン性が両立したアウトドアアウターが注目を集めた年でした。
その理由として、流行語にもなった「ソロキャンプ」や「焚き火」ブームも大きな要因。また、今年キャンプデビューした人も多く、ゴリゴリの硬派な登山ウエアというよりは、軽くて保温性が高いといった実用性を備えながらもオシャレなデザインの、アウトドアフィールドとアーバンスタイルをシームレスでつないでくれるアウターが特に人気でした
中でも街中でもよく見かけるザ・ノース・フェイスのボリュームダウンはアウトドアブームを牽引する象徴的なアイテムといえます。
■オシャレで使い勝手のいいハイスペックなダウンパーカ
ザ・ノース・フェイス
「ヒムダウンパーカ」(6万8200円)
2020年の大本命は90年代を彷彿とさせるシルエットのボリュームダウンジャケット。
そんなトレンドを牽引するのが、ザ・ノース・フェイス。その中でも登山や探検などを目的とするエクスペディションモデル「ヒムダウンパーカ」は最注目のアイテムです。
1994年に登場したオリジナルデザインをベースに、表地には防風性と快適性に優れた”GORE-TEX INFINIUM”を採用。中綿には高度な洗浄技術により汚れやホコリを除去したクリーンなリサイクルダウンを使用することで、軽くて高い保温性を実現。
また、このボリュームながら携帯に便利なスタッフバッグ付きと、ザ・ノース・フェイスらしいオシャレで使い勝手のいいハイスペックなダウンパーカに仕上がっています。
ネックウォーマー要らずで首回りまで暖かいボリューム感も、今年らしいデザインのひとつ。フードは取り外し可能で、コーディネートやシチュエーションに合わせた着こなしができるのも魅力。街使いから冬キャンまで幅広く使えます。
■スッキリとしたミリタリーライクな機能抜群のダウンコート
スノーピーク
「FR Down Coat」(5万2800円)
流行語のソロキャンプとともに人気だったのが焚き火。ただ、注意しなければいけないのが火の粉でお気に入りのアウターに穴を開けてしまうトラブル。そこで焚き火を心置きなく楽しめるアイテムとして注目を集めたのが「難燃ウェア」です。
中でもスノーピークのFR(fire resistance)シリーズは、表地に軽量ながらタフさと難燃性を併せ持つアラミド繊維を織り込んだリップストップ生地を採用。火の粉に強い上に耐久撥水性に加え防風機能も兼ね備えた人気シリーズです。
このコートは、800FP(フィルパワー)のホワイトグースダウンを使用しているため保温性も抜群。ミリタリーライクですっきりとしたデザインは冬キャンや焚き火だけでなく街着としても暖かく過ごせる1着です。
難燃性だけでなく大きなポケットを備える収納力の高さも魅力。外側に大きなポケットと暖をとるためのウォームポケット装備。また、内側にもタブレットも入るような大きなメッシュポケットが配置されているため、バッグいらずでお出かけすることも可能です。
>>スノーピーク
■インサレーションのみで作られたサステナブルなアウター
フーディニ
「Mr. Dunfri」(3万9600円)
スウェーデン語でダウンフリーを意味する「Dunfri」を冠したこのアウターは、中綿にダウンやフェザーなど動物性の素材を使わず、インサレーションのみで作られたサステナブルなアウターです。
ダウンの弱点である水に濡れても保温力を落とさない”PrimaLoft Gold Insulation Eco”を中綿に採用することで、軽くて水に強く、そして暖かい実用性抜群の高機能な1着。冬にはミッドレイヤーとして、春ごろにはアウターとしても羽織れるため1枚あると便利です。
近年のキーワードになっている「サステナブル」はこれからのファッションにも欠かせない要素で、エコなだけでなく機能性にも優れているインサレーションアウターは今後も注目のアイテムです。
すっきりとしたシルエットは街着としても着やすいデザインで、背中側が長めになっているためお尻が隠れてスタイルがよく見えるのも魅力。また内側のポケットに畳んでしまえるポケッタブル仕様で、日常的にカバンに入れて持ち歩ける便利なアイテムです。
>>フーディニ
■コンビ使いのレトロなデザインとタフで保温性に優れた1着
ホグロフス
「コンビネーション フリース ジャケット」(2万1890円)
昨年に続いてフリースも注目アイテムでした。ただ、2019年はオーバーサイズやレトロな雰囲気などファッション性にフォーカスされた年。それに比べて今年はより動きやすさや耐久性などファッション性と機能性を両立させたフリースに注目が集まりました。
フリースの先駆者であるポーラテック社の「Polartec 302シリーズ 」を使用したホグロフスのフリースジャケットはタフで保温性に優れた日本限定モデル。ハンドポケットに加えてナポレオンポケットも配置することで、デザインとのアクセントに。
また、より耐久性を強めたい肩回りや肘部分にはストレッチツイルで補強。コンビ使いのレトロなデザインとタフで保温性に優れた機能面を両立させた1着です。
毛足が短めのフリースはタフな上に暖かいのに記事が柔らかいため着心地は抜群。補強で使われているツイル素材も伸縮性があるため運動性も確保。キャンプなどのハードな環境だけでなく、日常でも着たくなる大人なデザインのフリースです。
>>ホグロフス
■1000FPのダウン封入で抜群の保温力を実現
カリマー
「コンコルディア ライトダウン ジャケット」(3万5200円)
定番アイテムとなった軽量ダウンジャケットは、携帯性に優れたパッカブルのものが多く、それでいて他のアウターよりも保温性が高いアイテムとして人気。
中でもカリマーの「コンコルディア ライトダウン ジャケット」は、表と裏に"7Dナイロン”を使用し1000FPのダウンを封入することで抜群の保温力を実現。すっきりとしたシルエットはミドルレイヤーとしても重宝します。
フロントジッパーを中心からずらしてアシンメトリーに配置することで、上に重ね着したシェルアウターとフロントジッパーの重なりを軽減。アウターがもたついたり着ぶくれすることを避けてくれます。大人の男性が街でも着やすいカリマーらしい洗練されたデザインも魅力です。
コンパクトで軽量なため荷物が多くなってしまいがちなキャンプシーンでも◎。チェストポケットにはスマホなど小物を収納可能。裾もアジャストコードで調整できるため冷たい風の侵入を防いでくれます。抜群の保温力ながらも約200gの超軽量なダウンジャケットです。
>>カリマー
取材・文/宇田川雄一 写真/田口陽介
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、2008年アシスタントを経てフリーになる。モノ誌やWEB媒体を中心に広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルが得意で、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングをしてきた経験を生かした執筆も行う。
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