手軽に自宅シアターを作れるサウンドバー6選【趣味空間を作る傑作モノ】
&GP / 2021年2月10日 20時0分
手軽に自宅シアターを作れるサウンドバー6選【趣味空間を作る傑作モノ】
【特集】趣味空間を作る傑作モノ
高精細な映像コンテンツを4K有機ELなどの高性能テレビで視聴するなら、音にもこだわりたいもの。ラインナップが多彩になったサウンドバーの中から、自分の視聴環境に合った1台を選び、リビングシアターを格上げしよう。
* * *
最新のテレビは音質面を強化したモデルも多く、高さ方向の音を再現するスピーカーを備え、立体的な音響を実現しているものもある。しかし、一部の最上位クラスを除けば、やはりサウンドバーなどのサラウンドシステムを加えた方が確実に音のクオリティはアップする。特に4K有機ELテレビの美しい映像に見合う音を求めるなら、
「高性能モデルを選ぶべき」とオーディオ・ビジュアルライターの折原一也さんは話す。
「最近は1万円台で買えるモデルも増えていますが、これらは低価格なテレビのスピーカーを補完する位置付けと言えます。一方で高性能モデルは立体音響の再現性が高く、音楽再生も高音質。その違いは明白です」
ミドルクラス以上は、サラウンド機能はもちろん、音楽配信サービスや音声操作への対応など、プラスαの機能も充実。リビングのエンタメ環境がより便利になるメリットもある。もちろん低価格ながら性能のバランスが取れたモデルもある。小型テレビなどの音質を手軽に高めたいならこれらも有力な選択肢だ。見た目は似ていても、価格帯ごとに音質や搭載する機能が異なるサウンドバー。まずは自宅のテレビや視聴環境をチェックし、最適なモデルを見つけたい。
折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て、独立。オーディオ・ビジ ュアル専門誌やWeb媒体、商品情報誌などで、トレンド解説や製品レビューなど多彩な記事を執筆。2009年よりVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務める
■高画質に見合う音を楽しめるハイエンドモデル
1. 大画面に最適化したサウンドで映像の迫力がさらにアップ
ソニー
「HT-G700」(通販実勢価格:6万円前後)
Dolby AtmosとDTS:Xの立体音響規格に対応。映画の包み込まれる音場だけでなく声の聞き取りやすさも抜群です(折原さん)
バースピーカーとアクティブサブウーファーで構成する3.1chシステム。テレビの大画面化に合わせて、バーチャルサラウンド技術による音場がより広い範囲に拡大した。Dolby Atmos、DTS:Xに対応。 Bluetooth受信機能も備える。
▲高さ方向も含め、広大な音場と音に包みこまれるような没入感のある立体音響を再現。2ch音声のテレビ番組などでもサラウンドの迫力を味わえる
2. 11基のドライバーで出力する“シネマ級”の迫力サウンド
Sonos
「Sonos Arc」(通販実勢価格:11万9680円)
Wi-Fi接続でサブスク音楽を聴けるSonosファミリーの一台。映画用と音楽用の1台2役でエンタメの軸となります(折原さん)
11基のクラスDデジタルアンプを搭載し、テレビの映像だけでなく、音楽やラジオなども迫力ある音声で聞くことができる。2基のドライバーを上向きに配置することで音の立体感も演出。Dolby Atmosに対応する。カラーはブラックとホワイトの2色。
▲どのテレビにも合わせやすいすっきりしたデザイン。アプリやテレビのリモコン、Amazon Alexaによる音声操作にも対応
■音質と機能のバランスがいいミドルクラスモデル
3. 1本だけで奥行きのある立体音響を実現
ソニー
「HT-X8500」 (通販実勢価格:4万3000円前後)
設置しやすい一体型で、価格と音質のバランスが取れたモデル。手軽に迫力ある立体サウンドを楽しめます(折原さん)
Dolby AtmosとDTS:Xに対応し、幅89cmのフロントスピーカー1本だけで立体サラウンド再生が可能。独自のバーチャルサラウンド技術により、テレビ番組などの2ch音声も3次元サラウンド化できる。Bluetoothスピーカーとしても利用可能だ。
▲フルレンジスピーカー2基とサブウーファー2基を内蔵。それぞれの音の干渉を軽減させてクリアなサウンドを実現
4. ワイヤレスサブウーハーで手軽に低音の迫力をアップ
ヤマハ
「YAS-209」(通販実勢価格:4万2000円前後)
サブウーファーが別体になっていることで、迫力ある重低音を楽しめるのが魅力。音楽リスニングにも便利です(折原さん)
ワイヤレスのサブウーファーがセットになったモデル。DTS Virtual:Xに対応し、高さ方向を含めたサラウンドを仮想的に再現。Bluetooth受信に加えてネットワーク再生機能も搭載し、Spotifyなどの音楽配信サービスも利用できる。
▲Alexaの音声アシスタントに対応し、話しかけるだけで本体操作や音楽再生、スマートデバイスなども操作できる
■手軽に音質アップできるリーズナブルモデル
5. オーディオで培った技術をコンパクトなボディに凝縮
デノン
「DHT-S216」(通販実勢価格:2万2000円前後)
2万円台前半と手頃な価格帯ながら、音質の良さが評判の人気モデル。自然でクリアな音は音楽再生でも活躍します(折原さん)
同社のHiFiコンポなどと同じ方向性のピュアな音質が特徴で、Bluetoothスピーカーとしても利用できる。「MOVIE」「MUSIC」など3種のサウンドモードを搭載。DTS Virtual:Xによる仮想サラウンドにも対応する。
▲サブウーファーを内蔵しつつ幅89cm、高さ6.6cmの小型サイズを実現。1本だけで包み込むような仮想サラウンドを楽しめる
6. お手頃価格で臨場感あふれるサウンドを実現
ハイセンス
「HS214」(通販実勢価格:1万5000円前後)
1万円台というコスパの良さが光る1台。小型の液晶テレビなどの音質を手軽にアップさせたい人にお勧めです(折原さん)
78mm径の大型サブウーファーを内蔵し、手軽に迫力あるサウンドを楽しめる。3種類の独自バーチャルサラウンド技術により、映画、音楽、ニュースといった映像コンテンツそれぞれに最適なサラウンド補正を行う。Bluetoothにも対応。
▲最大出力はフロント27W×2+サブウーファー54W。簡単設置で迫力ある重低音を楽しめる。重低音は11段階で細かく調整可能
※2021年2月5日発売「GoodsPress」3月号掲載記事をもとに構成しています
<取材・文/高橋智>
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