街ナカの“通勤快速”原付二種スクーター代表モデル6選【再びバイクにハマる理由】
&GP / 2021年3月31日 20時0分
街ナカの“通勤快速”原付二種スクーター代表モデル6選【再びバイクにハマる理由】
【特集】再びバイクにハマる理由
通勤や近所への買い物など、日常のアシとし注目を集めるジャンル“原付二種”。その中で最もアツいのがスクーターだ。ホンダ、ヤマハ、スズキの代表モデルを2車種ずつピックアップし、各車の魅力を知り尽くした青木タカオさんにそれぞれのストロングポイントを解説してもらった。
* * *
■2010年に「PCX」のヒットをきっかけにブームが定着
都市部では“通勤快速”の異名を取るほどの機動力を持ち、幅広い層に重宝される原付二種のスクーターたち。ひと昔前は、“原二ブーム”とひとくくりにされ、高校生や主婦がメイン層だったが、近年は変わりつつある。
法定速度60km/hで二段階右折が不要、ふたり乗りもOKと原付一種のような厳格な縛りがなく、クルマや軽二輪以上のバイクと同じように走れることが人気の理由だ。
“原二ブーム”の火付け役となったのが、2010年に登場したホンダの「PCX」。アイドリングストップ機構やワンランク上の安定感をもたらす前後14インチホイールを装備し、当初はトゥーマッチと考えられていたが、発売と当時に大ヒット。ブームが定番となった現在も原二市場を牽引している。
とはいえ、ヤマハやスズキも黙っておらず、魅力的な原二を数多くリリースしており、何を重視するかでベストは変わってくる。ここで紹介しているバイクはどれを選んでも失敗はないが、より自分に合った一台を選ぶためにもぜひチェックして最高の一台を手に入れて欲しい。
1. 走りの進化に合わせ、上質さもアップ
HONDA
「Dio110」(24万2000円)
出足加速:4 コスパ:5 燃費:5 積載性:4
1月末にフルモデルチェンジ。ロングストローク化された新設計エンジンは、力強い走りと優れた燃費性能を両立。レーザー溶接など最新技術を用いたニューフレームは、縦方向からの外力に強く、路面から受ける衝撃吸収力をより高めている。スマートキーが採用され、マフラーカバーやフロアステップなどには幾何学模様を施し上質感も演出。
2. 価格重視なら一択!熟成された車体も満足度大
SUZUKI
「アドレス110」(22万5500円)
出足加速:4 コスパ:5 燃費:4 積載性:3
価格は大きな決め手となるので、最初にはっきり言っておこう。低価格を求めるなら「アドレス110」一択だ。世界中で選ばれるベストセラーだけに完成度も高く、小さくて軽いエンジンは内部抵抗を少なくすることで燃費性能を向上。大きく見やすいアナログメーターの下には燃料計もあり、必要な装備は十分そろっている。
3. 総合点が高いヤマハのスタンダード
YAMAHA
「アクシスZ」(24万7500円)
出足加速:4 コスパ:5 燃費:5 積載性:5
125ccならではの余裕ある走りが楽しめる一方で、低燃費も実現。秘密はエンジンにあり、アルミ鍛造ピストンやオールアルミ製ダイキャストシリンダー、ローラーロッカーアーム、オフセットシリンダーなど一昔前ならバリバリのスポーツバイクに使われていた技術が惜しみなく注ぎ込まれている。前後に長いロングシートも座り心地抜群!
4. 安定感あるコーナリングを楽しめる
YAMAHA
「トリシティ 125」(42万3500円〜)
出足加速:2 コスパ:3 燃費:3 積載性:3
転ぶのが怖いという人には、前輪スリップによる転倒リスクを低減する三輪という隠し玉がある。三輪とはいえ旋回力を重視するヤマハがつくっただけのことはあり、車体全体がリーン(傾斜)してコーナリングも楽しい。端的に言えば、転びにくく運転も楽しいという存在。転倒に対する精神的負担が減り、疲れにくいという利点も見逃せない。
5. モーターアシストでスマートにぶっちぎれ!
HONDA
「PCX e:HEV」(44万8800円)
出足加速:5 コスパ:3 燃費:4 積載性:2
市販車では唯一となるハイブリッドシステムを導入。リチウムイオンバッテリーをエネルギー源に、始動や発電を担うモーターが走行をアシスト。ただでさえ力強い4バルブエンジンなのに、モーターがプラスアルファの力でグイグイ後押し。アシスト力はシーンや好みによって、強弱2段階に切り替え可能。新しいモノ好きなら見逃せない。
6. 小回りが利いてコスパも最高
SUZUKI
「スウィッシュ」(32万4500円)
出足加速:5 コスパ:5 燃費:4 積載性:4
原付一種でスタンダードな小径10インチホイールを履き、小柄なボディで小回りが超得意。ボディを共用しているからこそのメリットで、取り回しやすく、軽量ボディで加速も十分。メーターもワンランク上の液晶ディスプレイで、縦型2灯ヘッドライトもLED。それでいて価格も抑えているのだから、コストパフォーマンスはべらぼうに良い。
※2021年3月5日発売「GoodsPress」4月号掲載記事をもとに構成しています
<文/青木タカオ>
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