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まるでフィルムカメラ!モニタがないライカの最新デジタル

&GP / 2016年5月9日 20時0分

まるでフィルムカメラ!モニタがないライカの最新デジタル

まるでフィルムカメラ!モニタがないライカの最新デジタル

ライカカメラ社よりデジタルレンジファインダーカメラ「ライカMシステム」の最新モデル「ライカM-D(Typ 262)」が5月に発売予定だ。便利なはずの背面の液晶ディスプレイを排し、ルックスも使用感もほとんどフィルム用のM型ライカ。さすがライカ、潔よ過ぎる!

2014年にM型ライカ誕生60周年を記念して限定生産された「ライカ M Edition 60」も液晶ディスプレイ非搭載であったが、今回の「ライカM-D(Typ 262)」はレギュラーモデルとして初の液晶ディスプレイ非搭載。

関連記事:完全防水のキャンプ仕様「ライカX-U」

 

“撮ってすぐに確認しない”“JPEG撮影しない”デジタルカメラ

デジタルカメラといえば、撮ってその場で画像の確認ができることが利点のひとつだが、どうしてもその画像確認や、煩雑な各種設定項目にばかり気を取られてしまうということは確かにある。

Leica M-D_back

そんなことでいいのか? という疑問のもと、必要最小限の機能のみを搭載。撮影者が設定できるのは、ISO感度とシャッタースピード、絞り値のみという、多機能化へのアンチテーゼともいえるカメラができあがった。

真鍮製の軍艦部にブラックペイント、「Leica」の赤丸ロゴすら排し、デザインまでもがストイック。背面の液晶ディスプレイの代わりには、ISO感度の設定ダイヤルが設けられているが、そこもフィルムライカのISO感度ダイヤルのようなデザインで、ついにんまりしてしまう。

Leica M-D_top

撮影モードも絞り優先AEモードとマニュアル露出の2種類だけとシンプル。

画像の記録形式もRAWデータ(DNG)のみとするという徹底ぶり。通常の写真のファイル形式であるJPEGをカメラ内で生成してくれないので、フィルム時代に撮影後に暗室にこもったように、このライカで撮った後には、デジタル暗室にこもる ─専用ソフトで1枚1枚丁寧に時間をかけて画像処理をする……こととなるが、ライカを手にするような人であればむしろ「望むところ」だろうか。価格は87万4800円。

(文/&GP編集部)

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