知っておきたい!iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法
&GP / 2016年5月27日 17時1分
![知っておきたい!iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_38282_0-small.jpg)
知っておきたい!iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法
「しまった!バッテリーが残り10%しかない!これから待ち合わせがあるのに」なんて慌てたことはありませんか? iPhoneのバッテリーでお困りの皆さん、実は設定を工夫したり、アクセサリーを利用することでより長い時間、快適に運用できるんです。旅行や出張の際にも応用できる方法なので、ぜひ覚えておきましょう。
関連記事:iPhoneの“困った”を解決する「隠れ機能」6選
設定を変えるだけで丸一日バッテリーがもちますよ!
iPhoneのバッテリー節約術を理解する上で重要なのは、「使った分だけ電池が減る」ということです。充電時に蓄えた電気が光や電波などの形で外に出ていくと、その分バッテリーが減ります。今回、特に注目したいのは下記の2つの項目について。これらに注意しておけば、バッテリー節約の基本はバッチリです。
(1)光 = ディスプレイ
(2)電波 = 通信
画面の明るさを下げるという「奥の手」
まず、ディスプレイの明るさによって、iPhoneの消費電力に大きな差が出ます。画面の明るさは「設定」アプリの「画面表示と明るさ」から変更することが可能。明るさの自動調節をオフにしておき、なるべく画面を暗く保つことで、バッテリー持ちを長くできます。
「設定」アプリを起動し、「画面表示と明るさ」をタップ。「明るさの自動調節」をオフにし、スライダで調整
ただし、この方法にはデメリットもあります。画面の明るさを下げたままだと、明るい屋外に出た際に、画面が暗くて見えなくなるのです。画面の下端から上方向にスワイプして表示される「コントロールセンター」を活用すれば、素早い調整を行えますが、屋外に出るたびに毎回調整するのは面倒ですよね。
画面の明るさはコントロールセンターからも変更可能
つまり、画面の明るさを下げてバッテリー持ちを延ばす方法は、日常的な利用にはあまり適していません。「どうにかしてバッテリーを少しでも長く持たせたい!」というときに使う「奥の手」だと思ってください。
「Appバックグラウンド更新」はカスタマイズ必須
一方、通信を抑えてバッテリー持ちを延ばすテクニックは日常的に利用しやすいです。ポイントは、「使っていると意識できない通信」を抑えること。例えば、メールの受信確認や、現在地の位置情報を追いかけているなど、予期せぬ通信でバッテリーが消費されていると、もったいないですよね。これらの「隠れ通信」をなるべく減らせば、効率的に節電を行えるというわけです。
「設定」アプリで「一般」、「Appのバックグラウンド更新」を選択。アプリごとのスイッチをオフに
対象となる項目はいろいろあるのですが、絶対にカスタマイズしておきたいのは「Appのバックグラウンド更新」。使用していないアプリがコンテンツ内容を更新できるかどうか許可する項目です。あまり利用しないアプリについては、バックグラウンド更新をオフにしておきましょう。
「低電力モード」を使いやすくするのがツウなやり方
さて、よりiPhoneのバッテリー持ちを効率的に向上させるには、下記の項目もカスタマイズするとよいです。
- 「メールの自動取得」をオフにする
- 「HeySiri」機能をオフにする
- 「Appのバックグラウンド更新」をオフにする
- 「自動ダウンロード」をオフにする
- 「ビジュアルエフェクト」をオフにする
「うわっ、めんどくさそう」と思った皆さん、安心してください。iPhoneには、これを一括で切り替えられる機能「低電力モード」が搭載されています。
「設定」アプリで「バッテリー」を選択し、「低電力モード」のスイッチでON/OFF切り替え可能
低電力モードをONにすると、完全に充電が完了するまで、上記の項目を削減するかOFFにして電池消費を抑えられます。項目ごとの細かい設定は不要。バッテリー100%のときにONにすれば、通常時よりもバッテリー消費が緩やかになりますよ。
ただし、低電力モードの欠点は、ON/OFFの切り替えが手間なこと。切り替えるたびに「ホーム画面に戻り、設定アプリを探して開き、バッテリーをタップして……」とやっているのは正直めんどくさい!
そこでオススメなのは、「Launcher」アプリを使ってショートカットを作成してしまう方法です。これでどんなアプリを起動しているときでも、素早く低電力モードをオンにできるようになります。
(左)「Launcher」アプリをインストールし、「バッテリー」をショートカットとして登録する (中)iiPhone画面上部を下にスワイプし、「通知センター」を表示して「編集」をタップ。「Launcher」を登録し、ほかの不要なアプリはなるべく登録を外しておく (右)通知センターの「今日」のタブに「バッテリー」へのショートカットが作成された
ちなみに最後の仕上げは、「Wi-Fi」と「Bluetooth」をOFFにすること。低電力モードと合わせて活用すれば、バッテリー節約効果があがります。
「コントロールセンター」からWi-FiとBluetoothのON/OFFが切り替えられる
省エネ対策すれば丸1日使える
さて、低電力モードでどのくらい利用可能時間が伸びるのか、筆者がiPhone 6sで実際に試してみました。結果は下記の通り。LINEやFacebookなどのSNS、マップ検索やネットサーフィンなどを普段通り利用しました。もちろん使い方によって変動するので、あくまでも目安です。
バッテリー残量が30%になった時間を比較。青が通常時、オレンジが低電力モード利用時
「低電力モード(ON)+Wi-Fi(OFF)+Bluetooth(OFF)」
朝100% → 夕方30%
「低電力モード(OFF)+Wi-Fi(ON)+Bluetooth(ON)」
朝100% → 深夜30%
となり、低電力モードを活用すれば、明らかに利用可能時間が伸びていることが分かります。
「もっと長く使いたい!」という人はアクセサリーを
設定をカスタマイズしたり、低電力モードを利用することで、丸1日バッテリーを持たせることができるとわかりました。しかし、中には出張や旅行で「丸2日くらいは使いたい!」ということもありますよね。そんなときには充電用のアクセサリーがあると便利です。
筆者がおすすめするアクセサリーはふたつ。
(1)何回も充電できる「大容量モバイルバッテリー」
モバイルバッテリーを持っておけば、外出先でもiPhoneを充電できます。オススメはcheeroの大容量モバイルバッテリー。10000mAh以上あれば、フル充電2~3回くらいへっちゃらなので、ヘビーユーザーにもオススメです。
筆者が愛用している13400mAhの「cheero Power Plus 3」。本機時執筆時の価格は、Amazon.co.jpで2680円
大容量モバイルバッテリーの利点は、数回の充電が行えること。しかし、ケーブルを挿す必要があるので、充電しながらのiPhone利用には不向きです。
モバイルバッテリー選びで気を付けたいポイントは下記の通り。
- 電池容量:何回分充電できるか?
- 対応出力:2.1Aなどの急速充電に対応しているか?
- サイズ:ポケットに入れられるか?カバンに入れるしかないか?
(2)iPhoneに装着できる「バッテリーケース」
モバイルバッテリー機能がついたiPhoneケースもあります。なお、筆者はANKERの「ウルトラスリムバッテリーケース」を利用しています(執筆時、Amazon.co.jpで3999円)。電池容量は2850mAhなので、iPhone 6sのフル充電が1回可能です。
移動時に使いやすい
バッテリーケースの利点は、充電しながら利用しやすいところ。ただし、充電回数は限られます。また、iPhoneが重くなる点にも注意が必要です。
ケースから直接充電する仕組み
薄型のケースならポケットにも入れやすい
バッテリーケース選びで気を付けたいポイントは下記の通り。
- 電池容量:何回充電できるか?
- 充電口:Lightningケーブルか、それともmicroUSBか?
- Appleの認証:PCとの接続が保証されているか?
- スイッチ:充電の切り替えが手動でできるか?
- スピーカー穴:ケースを付けたまま音が綺麗に聞こえるか?
- イヤホン穴:イヤホンを挿すときにアダプターが必要か?
iPhone節電テクのまとめ
iPhoneを長時間利用したいなら「低電力モード」をオンにし、Wi-Fi、Bluetoothをオフにしておくのが簡単でオススメ。アプリごとに通信設定を細かくカスタマイズできる人は、それも併用しましょう。緊急時には画面の明るさ自動調整をオフにし、輝度を暗くすることも効果があります。また、2日間以上使いたい場合には、アクセサリーの活用がオススメ。充電しながら使いたいなら「バッテリーケース」、何回も充電したいなら「モバイルバッテリー」が最適です。
(文/井上 晃)
いのうえあきら/ライター
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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