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エッチングパーツはここぞという場所だけでもOK!【達人のプラモ術<米海軍空母エンタープライズ>】

&GP / 2021年9月4日 7時0分

写真

エッチングパーツはここぞという場所だけでもOK!【達人のプラモ術<米海軍空母エンタープライズ>】

【達人のプラモ術】
MENG MODEL(モンモデル)
「1/700 アメリカ海軍航空母艦エンタープライズCV-6」02/06

戦闘機やバイク、ロボット、スポーツカーなど、さまざまなプラモデルの作り方・楽しみ方を紹介する、プロモデラー長谷川迷人さんによる【達人のプラモ術】。海洋ジオラマ製作を目指して始まったモンモデルの1/700アメリカ海軍空母エンタープライズCV-6製作。今回は船体製作と、併せてディテールアップも行っていきます。ちょっとの手間で、グッと精密感が増していきますよ。

*  *  *

モンモデルのエンタープライズは、接着剤不要のスナップ、そして塗装しなくても実物に近い色で成形されている色プラのキットなので、ビギナーで本格的な艦船モデルを楽しめるものとなっています。今回は空母の特徴でもある飛行甲板とアイランド(艦橋)を製作。さらに別売のエッチングパーツを使用してワンステップ上の精密感を目指します。

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTubeでは「プラモ作りは見てナンボです!「@Modelart_MOVIE」も配信中

 

■甲板の接着

前回製作した船体に飛行甲板や対空機銃といった艤装パーツを取り付けていきます。飛行甲板も実艦に近い色で成型されていますが、船体と同じく、よりリアルに仕上げるため塗装(Mr.カラー14番ネイビーブル)をします。

▲甲板の塗装はMr.カラー14番ネイビーブルーを使用

船体の両舷にずらりと並んだ対空砲火は小さなパーツですが一体成型されているので取り付けも楽。

こうした小パーツはランナーから切り離してしまうと塗装が大変になるので、ランナーについた状態で塗装しておくと、組み立てが効率的に進められます。

塗装した飛行甲板は接着剤を使わず船体に取り付け可能ですが、僅かですが隙間が生じてしまうので、接着剤でしっかりと固定します。

▲甲板と船体に隙間ができないように接着後はマスキングテープで接着剤が乾燥するまでしっかりと固定しておく

飛行機を格納庫から甲板に移動させる大型甲板に3か所あるエレベーターは、稼働(下がった)状態も選べます。今回は艦尾寄りの一基のみを下げた状態にしました。

 

■艦橋の製作

▲組み上げた艦橋

艦橋は、少ないパーツながら良くディテールが再現されています。

▲塗装した状態の艦橋

船体同様にほぼ組み上げて、缶スプレーのヘイズグレーで塗装(煙突上部のみつや消し黒)。乾燥後にデッキ部分を筆塗りで甲板色と同じネイビーブルーを塗装しておきます。艦橋に2本あるマストはABS製なので折れにくくなっているのはありがたい配慮です。

 

■レーダーをディテールアップ

艦橋にはレーダーのパーツを取り付けますが、細部が省略された板状で実感に乏しいものとなっています。レーダーは目立つので、ここは別売されているエンタープライズ用エッチングパーツを使用してみました。

▲左がエッチングパーツで組んだレーダー(塗装済)、右がキットのレーダー。精密感の違いは一目瞭然。壊れやすいので船体が完成した後に取り付ける

▲エンタープライズCV-6用エッチングパーツは童遊社から発売されている。価格も1500円と安価なのがありがたい

 

■エッチングパーツを使う理由

キットは1/700スケールということもあり、プラスチックでは再現できない細かいディテールが多々あります。複雑なトラス構造のレーダー、船体各部のタラップや転落防止ネットなどがそうしたパーツとなります。こうしたパーツは、薄い金属を利用したエッチングパーツを使うことで緻密なディテールが再現でき、リアルな精密感を得られます。

▲エンタープライズ用のエッチングパーツは薄い真ちゅう製。写真右上がレーダー、3枚のパーツを組み合わせて再現する

最近はエッチングパーツもかなりポピュラーになってきましたが、小さいので扱いが難しい、折り曲げ加工にはエッチングべンダーといった専用工具が必要、接着は瞬間接着剤を使用するなど、製作のハードルが高くなります。しかし必ず使用しなくてはいけないものではありません。また別売のエッチングパーツは全部使わなくてはいけないものでもありません。

▲エッチング折り曲げに愛用しているハセガワトライツールのエッチングべンダー

▲先端が角断面になっているので、小さなパーツでも正確に曲げることができる

ここぞと言うピンポイントに使いたい、キットのストレート組みに物足りなくなった時のNEXTステップアップアイテムです。

 

■甲板のホワイトラインをリアルに仕上げる

船体に組み上げた艦橋を取り付ける前に、付属のシールを使い飛行甲板の白線を貼っていきます。キットには一般的なデカール(水転写シール)ではなく薄いシールが付属しています。デカールに比べ扱いは楽なのですが、どうしても余白のフィルムが目立ち、実感を損ねてしまいます。そこでシールを貼ったのちに、余白部分をデザインナイフで切り離します。手間はかかりますが各段にリアルな仕上がりとなります。

▲甲板のライン、艦載機の国籍マークがシールで再現されている。上部の四角い部分はエレベーターに貼るように指定されているが、塗装しているので使用しない

▲右の線がシールを貼っただけの状態。左が余白部分をカットした状態

▲シーツの余白をカットしたことで格段にリアルになる

 

■達人流製作のポイント

①小パーツはランナーから切り離さずに塗装する

②甲板は接着剤を使いしっかりと固定する

③シールは余白をカットする

④エッチングパーツでピンポイントディテールアップ

▲船体と飛行甲板、艦橋が完成!

飛行甲板と艦橋が完成したことで。一気に空母らしくなりました。次回は艦載機の製作、そしてアンテナ線を取り付けてよりリアルな仕上げを目指します!

 

>> 達人のプラモ術

<写真・文/長谷川迷人>

 

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