1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

美しいのに荷室は広々!VW「アルテオンシューティングブレーク」は欲張り過ぎです

&GP / 2021年9月7日 7時0分

写真

美しいのに荷室は広々!VW「アルテオンシューティングブレーク」は欲張り過ぎです

VW(フォルクスワーゲン)のフラッグシップである5ドアクーペ「アルテオン」のラインナップに、新たにワゴンボディの「アルテオン シューティングブレーク」が加わった。

ワゴンといえば実用一点張りといった印象もあるが、このモデルはデザインの美しさが最大の美点。おまけに走りは快適で楽しく、ラゲッジスペースも広くて実用的だ。欲しい要素を集約した欲張りワゴン、その魅力を深掘りする。

■カッコいいルックスだけで欲しくなるワゴン

アルテオン シューティングブレークは息をのむほど美しく、カッコいいクルマだ。そして、このカッコ良さだけで欲しくなる。こんなクルマを所有したら毎日が楽しいだろう…本気でそう思えるクルマである。

カッコいいデザインの秘密はどこにあるのか? その最大の要因はプロポーションだろう。全長は4865mmと長いのに、全高はアンテナも含めて1445mmしかない。その分、シルエットは低く伸びやかで、エレガントな雰囲気さえも漂っている。

シューティングブレークは、いわばステーションワゴンの一種だが、一般的なワゴンと異なるのは、ラゲッジスペースの天井部分が低いこと、もしくは、巧みな演出で低く見せていることだろう。アルテオン シューティングブレークのラゲッジスペースは、天井部分はさほど低くないが、リアクォーターウインドウ(荷室側面の窓)の天地を薄くすることで平べったく見せている。背の高いSUVやミニバンが全盛の世の中に反抗しているかのような姿はとてもカッコいい。

フロントグリルから左右のヘッドライトへとバーが連なる個性的なフロントマスクを始め、細部のデザインもセンスに満ちたもので、まるでプレミアムブランドのモデルのような存在感を感じさせる。一方、リアフェンダーの張り出しもボリューム感があってお見事。1日中眺めていられるほどの美しさだ。

■先のマイナーチェンジでコックピット回りが進化

5ドアクーペのアルテオンは2017年秋に上陸したモデルだが、この夏のフェイスリフトで新鮮さを取り戻した。そして、従来の5ドアクーペに加えて新たに追加されたラインナップが、今回フォーカスするシューティングブレークだ。

アルテオンのことをおさらいしておくと、ひと言でいえば“デザインコンシャスな「パサート」の派生車”となる。“MQB”と呼ばれる横置きエンジン用のプラットフォームをベースに、定番モデルの「ゴルフ」よりふた回りほど大きなボディをセットする。

MQBはドライバーとエンジン搭載位置との距離が決まっているプラットフォームのため、アウディの上級モデルやマツダ車のようにフロントタイヤを前方へ出し、エンジンをフロントに搭載する後輪駆動車のようなプロポーションとすることはできないが、アルテオンのバランスのいいシルエットを見れば、そんな些細なことなど全く気にならない。セダンらしい端正なパサートとは対照的に、クーペらしい伸びやかなルックスが特徴だ。

また先のマイナーチェンジでは、コックピット回りに手が入った。その最大のポイントは通信を前提とした最新のインフォテイメントシステムの採用で、新型ゴルフなどと同じナビゲーションを搭載している。

加えて、空調コントロールもダイヤルタイプからタッチスイッチ式に変更され、スイッチを含むハンドルも新しくなった。さらに、エアコン吹き出し口の形状が変わり、アナログ時計がなくなったことでデジタル化が強調されている。

それら新しいインテリアを採用するシューティングブレークは、2リッターの4気筒ターボエンジンを搭載。最高出力272馬力、最大トルク35.7kgf-mを発生する。4WDということもあって車重は1720kgと重量級だが、かなりの俊足の持ち主だ。しかもエンジンのフィーリングも、スポーツカーのように回転が上がるほどパワーがわき出す味つけ。クルマ好きも納得の走り味だ。

走行モードを「スポーツモード」にすれば、エンジンの反応が良くなるだけでなく、電子制御で減衰力を調整するショックアブソーバーが締め上げられ、ハンドリングが明らかにシャープになる(ちなみに「カスタムモード」では、ショックアブソーバーの硬軟を43段階に調整可能!)。「スポーツモード」時の走りは、胸を張ってスポーツワゴンといえる出来栄えだ。

一方「コンフォートモード」にすれば、245/35R20という大径タイヤを履きながら、同乗者からもクレームが出ないだろう快適な乗り心地を実現する。そんな二面性のある走りもアルテオン シューティングブレークの魅力のひとつだ。

■見かけ倒しじゃない広々としたラゲッジスペース

そんなアルテオン シューティングブレークは、決して見た目だけのクルマではない。実用性もハイレベルなのだ。

例えばラゲッジスペースは、通常状態で565Lという容量を確保。ゴルフのハッチバックが380L、そのワゴン版である「ゴルフ ヴァリアント」が611Lと聞けば、荷室の広さをイメージできるだろう。

また、リアシート背もたれまでの奥行きは1160mmと、ラージサイズならではのスペースが確保され、フロアが低いこともあって必要にして十分以上の荷室容量を稼いでいる。

リアシートの背もたれを倒すと、荷室容量は1632Lへと広がる。その際、フロアに段差が生じてフラットにはならないが、これは荷室フロアの低さを重視した結果だろう。ちなみに荷室フロアの下には、最深部が20cmほどの床下収納も用意。これらの装備や数値を見ても、ステーションワゴンとしての実力が高いことがお分かりいただけるはずだ。

もちろん、長い全長を活かしてリアシートの足下スペースも広々。さらに、リアシートにもエアコンやシートヒーターといったおもてなし装備が用意されるため、ファミリーユースにもマッチしそうだ。

スタイルは美しく、走りは楽しく、そして快適で実用性にも優れる。そんなアルテオン シューティングブレークは、VW車としては異例のデザイン重視のモデルであると同時に、ツウ好みの1台だ。

<SPECIFICATIONS>
☆シューティングブレーク TSI 4モーション アドバンス
ボディサイズ:L4870×W1875×H1445mm
車重:1750kg
駆動方式:4WD
エンジン:1984cc 直列4気筒 DOHC ターボ
トランスミッション:7速AT(デュアルクラッチ式)
最高出力:272馬力/5500〜6500回転
最大トルク:35.7kgf-m/2000〜5400回転
価格:644万6000円

>>フォルクスワーゲン「アルテオン シューティングブレーク」

文/工藤貴宏

工藤貴宏|自動車専門誌の編集部員として活動後、フリーランスの自動車ライターとして独立。使い勝手やバイヤーズガイドを軸とする新車の紹介・解説を得意とし、『&GP』を始め、幅広いWebメディアや雑誌に寄稿している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

 

【関連記事】
進化しても真価は不変!VW「パサートヴァリアント」は荷室の広さが圧倒的

SUVはありふれてるって人に!VW「ゴルフヴァリアント」はアウトドアのアシにも使える

走りはかなり上出来!VW新型「ゴルフ」は新しさと伝統が融合した意欲作だ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング