自宅で“コソ練”できる本格ウインドシンセサイザー4選【趣味時間最強ベストギア】
&GP / 2021年9月15日 20時0分
![自宅で“コソ練”できる本格ウインドシンセサイザー4選【趣味時間最強ベストギア】](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_398795_0-small.jpg)
自宅で“コソ練”できる本格ウインドシンセサイザー4選【趣味時間最強ベストギア】
【趣味時間最強ベストギア】
自宅で過ごす時間が多くなって以降、楽器に対する関心が高まっている。中でも周囲に気兼ねなく演奏を楽しめるのが電子楽器だ。普段から演奏に慣れている人にも、これから楽器を始める人にもコッソリ練習するのにもピッタリ! 音楽の趣味を満喫しよう。
* * *
5万人以上が登録しているYouTubeチャンネル「荒川マナの気まマナさっくす」を運営し、サックスの演奏や吹き比べの動画などが人気の荒川マナさん。昨年のコロナ禍以降、自宅で過ごす時間を利用して、サックスに近い電子楽器・ウインドシンセサイザーを本格的に演奏し始めたという。
「大きな特徴は息を吹けば音がすぐに出ること。リアルの楽器のサックスに必要な“音を出す”ステップを飛び越えて、運指の練習から始められます」
ここ数年、ウインドシンセサイザーの進化が目覚ましく、最新モデルはPCと接続しなくても単体で音が鳴り、より気軽に演奏できるものも多いそうだ。
「代表的なモデルとしてはAKAI Professional『EWI Solo』とローランド『Aerophone』シリーズが挙げられます。いずれも豊富な内蔵音色を気軽に演奏して楽しめるのが特徴です」
このほかにも昨年末にはヤマハの「デジタルサックス YDS-150」というサックスの電子楽器版も登場している。
「吹き口、キーの位置、真ちゅう製のベル(音の出る先端のパーツ)などがリアルな楽器に近く、内蔵音源はサックスに特化したものばかり。サックスの代わりとして自宅演奏用にピッタリです。こうした特徴をふまえて選ぶようにしましょう」
サックス奏者
荒川マナさん
昭和音楽大学の管弦打楽器指導者コースを卒業。第31回アジア国際音楽コンサートでは審査員特別賞を受賞した。現在はオンラインレッスンを開講中。詳細はYouTubeチャンネル「荒川マナの気まマナさっくす」にて
1. 演奏感覚も収録音源も大満足!
ローランド
「Aerophone Pro AE-30」(実勢価格:16万5000円前後)
レスポンス(反応)が良くなったのでコントロールしやすく、生楽器により近い吹奏感が得られます。331種類という多彩な音色が収録されているの魅力です。音源の質も向上していて豊かなサウンドを楽しめます。(荒川さん)
Aerophoneシリーズの最新モデル。世界中の演奏家から集めた意見をもとに演奏表現力、音質、拡張性などを大幅に進化させた。マウスピース内部にあるバイト・センサーやブレス・センサーも改良されており、表現力やレスポンスも向上。メタリックなアルミパネルがアクセントのボディはステージに映える。
2. 200種類の多彩な音源を収録!
AKAI Professional
「EWI Solo」(実勢価格:6万円前後)
200種類の音色が特徴。シンセサイザーのような電子音や尺八などの生音などを収録していて、幅広い演奏を楽しめます。音域が広く、背面のローラーで調整できるのもポイント。(荒川さん)
タッチセンサー式のキーを採用。指先で軽く押さえる操作感はリアルのサックスにはないユニークなもの。なお、ビブラートは吹き口を噛むことで自分でかけられる仕組み。充電式で最長12時間使用可能。ケースは別売り。
▲自然なサウンドを再現するために調整された内蔵スピーカーを先端に採用。ロマンチックなシンセサイザーサウンドをはじめ、多彩な音色を本体のみでじっくりと満喫できる
▲プリセットやパラメーターがひと目で分かるOLEDディスプレイを採用。本体のダイヤルを回すだけでフルート、オーボエ、サキソフォンなどの運指モードを選択できる
3. いつでもどこでも思いのままにサクソフォン演奏
ヤマハ
「デジタルサックス YDS-150」(実勢価格:10万円前後)
キーの位置や押した感覚は本物のサックスそのもの。日頃からサックスを吹いている人だけでなく、これを練習してから本物のサックスに移行するのにも向いています。(荒川さん)
15段階のボリュームコントロールによって場所や時間を気にすることなく演奏可能。ヘッドホン使用時にはリバーブをかけて演奏に浸ることもできる。
▲サクソフォンのデジタル化を実現した、新開発のベル一体型音響システムを採用。マウスピースから吹き込まれた息をブレスセンサーが検出後、デジタル音源システムがスピーカーを駆動させ、音と振動がイエローブラス製ベルにまで伝わる仕組み。豊かな音質は本物のサックスさながら
▲本体の側面にはヘッドホン・イヤホンやオーディオ機器を接続するための端子を搭載。静かな場所や夜間でも演奏を楽しめる
4. “ウインドシンセ”の定番モデル
ローランド
「Aerophone AE-10」(実勢価格:8万5000円前後)
ウインドシンセサイザー特有のさまざまな音色を、サックスに近い演奏スタイルで満喫できます。平べったくてコンパクトな印象のボディは、思い立った時、気軽に演奏できて◎。(荒川さん)
デジタル管楽器「Aerophone」のロングセラー商品。“リコーダー感覚”で気軽に演奏を楽しめるのが特徴。ヘッドホンでの消音演奏を楽しめるほか、外部スピーカーに接続すれば、バンド演奏やステージでのパフォーマンスにも利用できる。
▲本体側面にはUSB端子を装備。外部機器とケーブルでつなぐことによって、例えば、外部シンセサイザーのサウンドで演奏したり、PCでの音楽制作に活用したりできる
▲アコースティックのサックスと同じ運指で演奏できるキー配列を採用。左手側にはオクターブ・キーも装備していて、幅広い音楽に対応。気軽に本格的な演奏を楽しめる
※2021年9月6日発売「GoodsPress」10月号36-37ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/ナゴヤリュータ>
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