シャープが超軽量5Gスマホを発表! しかも、かなり高性能!
&GP / 2021年9月30日 7時0分
シャープが超軽量5Gスマホを発表! しかも、かなり高性能!
シャープが5Gスマートフォンの新モデルを発表しました。約6.4インチの大画面ディスプレイを搭載しながら約146gという軽さを実現した「AQUOS zero6」と、売れ筋のAQUOS senseシリーズの最新モデル「AQUOS sense6」で、どちらも今秋以降に発売されます。
▲9月28日に開催された新製品発表会はオンラインで配信された
オンラインでの発表の後、メディア向けに新製品体験会が開催されました。いち早く実機に触れてきたので、ファーストインプレッションを交えながら、それぞれの特徴を紹介します。
■5Gミリ波に対応しつつ、世界最軽量を実現した「AQUOS zero6」
AQUOS zero6は、これまでも軽さが注目されてきたAQUOS zeroシリーズの最新モデル。従来モデルで最も軽かったのは141gのAQUOS zero2ですが、zero6は大幅な機能強化を図りつつ、わずか5gしか増えていないとのこと。画面サイズが6インチ以上で、電池容量が4000mAhを超える防水対応の5Gスマホにおいて世界最軽量を実現しています。
▲従来モデルで最軽量のAQUOS zero2から大幅な機能強化を図りつつ、146gという軽さに抑えたことをアピール
実際に手にすると、これって実機なの? ちゃんと中身は入っているの? と訝るほどの軽さでした。お札1枚ほどの厚さしかないフレキシブルOLEDを搭載し、それを保護する強化ガラスにも、薄くて頑強な「GORILLA GLASS VICTUS」を採用。さらに、内部フレームにマグネシウム合金を使用し、背面パネルの素材も見直すなど、徹底した軽量化が図られたようです。
▲誰もが実感できるほど圧倒的に軽かった。約6.4インチのディスプレイは240Hz駆動に対応。画面内に指紋センサーを搭載している
▲素材を徹底的に見直して、世界最軽量を実現
機能面にも妥協はなく、プロセッサーはハイミドル向けのSnapdragon 750G 5Gで、RAMは8GB、ROMは128GB。バッテリーは4010mAhを確保しているので、電池持ちも期待できそうです。
アウトカメラは約4800万画素をメインとするトリプルカメラ。フラッグシップの「AQUOS R6」のカメラ画質技術を応用して開発された「ProPix3」という新しい画像エンジンを搭載しています。
▲背面にはトリプルカメラを搭載し、おサイフケータイにも対応
▲メインカメラは4800万画素で、F値1.8。4つの画素を統合して、明るく撮影できる機能を備えている
大きなアドバンテージとなりそうなのが5Gミリ波への対応。5Gには、6GHz未満の「Sub6」、28GHz以上の「ミリ波」、さらに4Gの周波数帯が転用されることもありますが、最も速いスピードを得られるのがミリ波です。AQUOSスマートフォンでは初で、まだ対応機種が少ないので、速度を最重視する人は注目すべきポイントでしょう。
▲上位モデルのAQUOS R6はSub6までの対応だが、AQUOS zero6は、今後対応エリアの拡張が期待されるミリ波にいち早く対応
カラバリは、ブラック、ホワイト、パープルの3色。KDDIとソフトバンクが取り扱い、パープルはソフトバンクだけが販売します。
▲カラバリは3色。背面パネルは光沢仕上げ
ボディが金属やガラスではなく、樹脂素材を塗装しているため、質感はややチープな印象。ですが、厚さが7.9mmで、重さはわずか146gなので、スマホケースに入れても、なお薄く軽いことはメリット。長時間ゲームを楽しんだり、片手で持って使うことが多い人には、魅力的な選択肢となりそうです。
■必要十分以上の性能を備えた「AQUOS sense6」
シャープは、4年連続でAndroidスマートフォンの国内シェア1位を維持していますが、その人気を牽引しているのが、ミドルレンジのAQUOS senseシリーズ。9月末までに累計出荷台数が1000万台を突破する見通しだそうです。
AQUOS sense6は、senseシリーズで初めてIGZO OLEDディスプレイを搭載し、前モデルのAQUOS sense5Gから約11%の薄型化を実現。厚さは約7.9mm、重さは約156gに抑えています。
▲約6.1インチの縦長ディスプレイを搭載し、横幅が70mmに抑えられているので、片手で操作しやすい印象
コンパクトながら4570mAhの大容量バッテリーを搭載していることも魅力です。プロセッサーはSnapdragon 690 5G。メモリはRAM 4GB/ROM 64GBとRAM 6GB/ROM 128GBの2モデルが用意されます。
▲前モデルより大画面になり、薄くなったにもかかわらず、電池持ちは向上
▲ディスプレイの表示画質も、より明るく鮮やかになった
アウトカメラには、AQUOS zero6と同じく、AQUOS R6のカメラ画質技術を応用した新画質エンジン「ProPix3」を搭載。ミドルレンジながら、明るく精細な画質で撮影でき、10億色表示に対応したディスプレイに美しく表示できます。
▲背面にトリプルカメラを搭載
▲アウトカメラのスペックはAQUOS zero6と共通しているが、レーザーAFは非搭載
実際に手にすると、軽くてコンパクトながら、画面は約6.1インチと広く、多くの人に好まれそうなサイズ感。アルミを用いたボディはサラサラとした手触りで、むしろAQUOS zero6よりもリッチな印象。従来は画面の下にあった指紋センサーが画面内に搭載され、より触れやすくなった印象です。
カラバリはライトカッパー、シルバー、ブラックの3色で、ドコモとKDDIが取り扱います。なお、ドコモオンラインショップ限定のブルーメタリックも発売されます。価格は発表されていませんが、従来モデル並みの価格(3〜4万円台)になると予測されます。ディスプレイやカメラの性能が大きく向上しているので、高コスパモデルとして人気を集めそうです。
▲ドコモとKDDIが共通で取り扱うカラバリは3色
AQUOSスマートフォンは、ライカが監修した1インチセンサーのカメラが注目を集めるフラッグシップのAQUOS R6に、zero6、sense6が加わり、3モデルの「6」が揃いました。カメラ重視ならR6、軽さと速度重視ならzero6、コスト重視ならsense6と、わかりやすいラインナップになったと言えるでしょう。ちなみに、ここに掲載した画像(発表会の画像を除く)は、すべてAQUOS R6で撮影しました。
>> シャープ「AQUOS」
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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