知ってた？「はっ水」と「防水」って何が違うの?

梅雨時になると“はっ水(撥水)加工”や“防水加工”という言葉をよく見かけます。字面やこれまでの経験から、なんとなく「はっ水＝水を弾く」「防水＝水が入らないようにする」ということは分かりますが、じゃあ詳しく説明してと言われると、いま言ったとおりじゃないの？ となっていまいます。

例えば、傘やレインウエア、バッグや靴などが濡れないためにスプレーを買いに行った時。売り場には、はっ水スプレーと防水スプレーが並んでいて、どっちを買えばいいのか迷うこともあります。もちろん説明を読めばいいんですが、せっかくなので一度きちんとはっ水と防水の違いを知っておきましょう。

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はっ水と防水、最大の違いは透湿性

レインウエアの場合で見てみると、はっ水加工は生地の繊維自体に行います。これにより、繊維は水を弾きますが、隙間はあるので、とても細かい水滴＝湿気は通します（透湿）。一方、防水加工は、生地自体をコーティングしてしまいます。なので、水は染み込みませんが、湿気も通しません。だからこそ、ウエアや靴など身に付けるものは、はっ水加工の方が向いています。内側にこもった湿気を外に出すことができ、外側に当たる雨は弾いてくれます。一方、モノなどの透湿性を気にしなくていい場合は、防水加工が向いています。

稀に、透湿防水加工と謳っている場合がありますが、おそらく正確にははっ水加工だと思われます。たしかに防水の方が、水を通さない！というイメージが強いですからね。

ちなみにはっ水加工は、とても細かいとはいえ隙間が空いている分、強い雨が当たると水が中に浸透してくる可能性はありますのでご注意を。

（文／&GP編集部）