Anker「Nebula 4K Streaming Dongle」ならテレビを簡単にAndroid TV化できるぞ
&GP / 2021年11月13日 21時0分
![Anker「Nebula 4K Streaming Dongle」ならテレビを簡単にAndroid TV化できるぞ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_412152_0-small.jpg)
Anker「Nebula 4K Streaming Dongle」ならテレビを簡単にAndroid TV化できるぞ
誰もが、スマホやタブレットでNetflixやプライムビデオなどサブスク動画、YouTubeなどを視聴する時代。テレビも続々スマート化が進んでいますが、手元のテレビは古くて…という人もいますよね。そんな人向けのアップグレードデバイスとして10月に登場した新アイテムがAnker(アンカー)の「Nebula 4K Streaming Dongle」(実勢価格:8980円)です。
実はこの手のアイテムってAmazonの「Fire TV Stick」(最新機種のレビュー記事はこちら)がド定番だったり、Google純正の「Chromecast with Google TV」が存在したりするんですが、この「Nebula 4K Streaming Dongle」は最近テレビでの採用例が多いAndroid TVを搭載していて、そしてWi-Fi搭載プロジェクターが人気のAnkerが作ったというのが珍しいところ。さっそく試していきましょう。
■やっぱり音声操作はラク!
Anker「Nebula 4K Streaming Dongle」は、薄型テレビのHDMI端子に接続する、いわゆるスティック型端末と同じようなデバイスです。Android TV 10を搭載し、映像フォーマットは4K/75fpsまで対応。スティック端末…と呼びたいところですが、端末を直刺しはできず、ケーブルを伸ばす形になります。テレビ裏にぶら下がった状態は、スティック端末からケーブルが伸びた状態とあまり変わりませんけどね。
さっそく4KテレビのHDMI端子と接続してリモコンを登録。…と、いきなりですが最初のリモコン登録の画面、ガイドが間違っていますね。押すべきボタンはサークル部の左下と右下ではなく、左下と真ん中のボタンです。
そしてWi-Fiの接続、Googleアカウントの登録、テレビのリモコン操作などの登録をしたらセットアップ完了。現れる画面は、想像以上にピュアなAndroid TVの画面。最新のAndroid TV環境を使えるのはレアですが、見た目としてはそれ以前のものとほぼ変わりません。
アプリはGooglePlayからダウンロード可能です。セットアップ時におすすめされるアプリなどを導入したところ、Netflix、Amazonプライム・ビデオ、DAZN、Disney+など主要アプリは何でもあります。
アカウントを設定してNetflixを表示すると、『イカゲーム』といったNetflixオリジナル作品では4K/HDRの映像フォーマットに対応していることが確認できました。細かなところですが、Dolby Atmosには対応しておらずDolby Digitalまで。ここは、Fire TVシリーズよりも若干弱いと言えそうです。
さらにAmazonプライムビデオ、そして意外なところではTVerも問題なく視聴OK。
ちなみにリモコンには、YouTube、Netflix、Amazonプライム・ビデオ、Disney+と利用頻度高めのサービスのボタンが。Disney+が入っている点は日本より海外志向が強めですね。
そしてテレビのスマート化という意味で重要になるのが音声検索。テレビでYouTubeを見られるといってもリモコンでの操作が面倒…。Anker「Nebula 4K Streaming Dongle」は、リモコンからGoogleアシスタントを使えます。
「○○の動画を見たい」とYouTubeで検索したり、「イカゲームを見たい」と表示したらNetflixアプリを起動してくれたりと、以前よりちょっと賢くなってます。
ちなみに「鬼滅の刃を見たい」と音声検索すると、作品から配信事業者の逆引き検索が可能です。これってGoogle TVの機能だと思ってたんですが、Android TV 10にも組み込まれていたんですね。
さらにYouTube、Netflix、Amazonプライムビデオはアプリ側の仕様でスマホ連携するので、手元のスマホで作品を探して大画面で見る操作もラクラクです。
写真や動画の連携はAndroidスマホならChromecastでスムーズに動作。Miracastも対応するのでAndoridスマホ連携は最強です。一方、iPhoneと連携するAirPlayには対応していませんが、GooglePlayからAirScreenというアプリを導入すれば使えて…ってこれ、予想以上にオールマイティかも。
とはいえ、使ってみて感じたのは、AndroidスマホユーザーやGoogleサービスのヘビーユーザー向けの端末だなということ。YouTubeの履歴とか、パスワード記憶とか、一発で自分のGoogleアカウントに紐づく世界をテレビに持ち込んでくれます。一方、Google純正じゃないことから、リモコンのボタンにはNetflixやAmazonプライムが付いているなど利用頻度重視なイメージ。
今回は薄型テレビに導入してみたのですが、これってWi-Fi積んでないプロジェクターに付けてAnkerのプロジェクター風に使えるようにするというのが本来のコンセプトなのかもしれません。だって製品ブランドもプロジェクターと同じNebulaですからね。
<取材・文/折原一也>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長
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