次に買うなら電動か?原付からフルサイズまでいま買える電動バイク6選
&GP / 2021年11月21日 7時0分
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次に買うなら電動か?原付からフルサイズまでいま買える電動バイク6選
クルマと比べると電動化が進んでいないバイクの世界ですが、輸入車を中心に購入できる電動バイクの選択肢は増えてきています。日常の足として便利に使えそうな原付クラスから、100km以上の航続距離を持つ軽二輪まで、いま国内で買える電動バイクの中から、バイク乗り視点で“欲しい”と思えるようなモデルを選んでみました。
■国産メーカーで普通に買えるのは1車種だけ!?
バイクの電動化に向けた動きはにわかに活発化していて、先日はカワサキが2025年までに10車種以上の電動化(ハイブリッドも含む)を実現すると発表。続いてホンダは電動バイクなどに用いる着脱式可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」の活用に力を入れていくと発表しています。
これは交換式のバッテリーをステーションで充電し、交換することで充電時間を待つことなく走り続けられるというシステム。台湾などで普及しているシステムですが、こうしたステーションが充実して来たら電動バイクも一気に普及しそうです。
合わせてホンダはこのバッテリーを動力源とする電動のビジネス3輪スクーター「GYRO CANOPY e:(ジャイロキャノピーイー)」を発売。交換式のバッテリーを2個搭載した、航続距離約77kmとされている原付一種クラスのスクーターです。ホンダとしては3車種目のビジネス向け電動バイクになりますが、残念ながら法人向け販売だけで一般ユーザーは購入できません。
同じく交換式のバッテリーを採用したスクーターに「PCX ELECTRIC」という車種もありますが、こちらはリース販売専用。一般ユーザーが購入するのはちょっとハードルが高くなっています。
では、一般ユーザーでも買える電動バイクの中からオススメ6モデルをご紹介しましょう。
1. ヤマハ「E-Vino」
国産メーカー製として唯一の、普通に買える電動バイクがヤマハの「E-Vino(イービーノ)」。定格出力は0.6kW以下の原付一種クラスのスクーターです。バッテリーは取り外しができ、スペアバッテリー(5万8740円)もシート下に搭載可能。登り坂などで一時的にパワーUPする「ブースト機能」も搭載しています。ちなみに国内4メーカーは合同で電動2輪車用交換式バッテリーコンソーシアムを設立し、技術仕様の共通化についても合意しています。将来的には、このバイクもステーションでバッテリーを交換しながら走れるようになるかもしれません。
<SPECIFICATIONS>
ボディサイズ:L1675×W660×H1005mm
車両重量:68kg
定格出力:0.58kW
最高出力:1.2kW(1.6PS)
最大トルク:7.8Nm
1充電走行距離:29km
充電時間:約3時間
価格:25万9600円
2. GOCCIA「GEV600」
フル充電で70kmという航続距離と、16万2800円という価格が魅力の原付一種クラスのスクーターがGOCCIA(ゴッチア)「GEV600」。バッテリー容量は20Ah(48V)と大きいことと、車体がシンプルな構成で軽量ということが長い航続距離を実現している要因です。輸入元はバイク関連のパーツメーカーでもあるプロト。近年はベネリ製のバイクやe-Bikeなども輸入しており、販売・整備のネットワークも充実しているので買いやすいこともポイントです。
<SPECIFICATIONS>
ボディサイズ:L1720×W690×H1030mm
車両重量:56kg
定格出力:0.6kW
最高出力:1.3kW
最大トルク:-
1充電走行距離:70km
充電時間:約6〜8時間
価格:16万2800円
3. niu「MQi+ Sport」
電動バイクらしい近未来的なデザインが目を引くniu(ニウ)の原付一種クラスのスクーター。 ブレーキング時のエネルギーで充電する回生ブレーキを搭載しており、走り方次第では航続距離の延長も可能です。ボタンひとつで速度を維持できるクルーズコントロール機能も搭載。バッテリーは31Ah(48V)と大容量ですが取り外し可能で、自宅に持ち込んで充電できます。輸入元はMSソリューションズの電動バイクブランドであるXEAM(ジーム)になります。
<SPECIFICATIONS>
ボディサイズ:L1728×W661×H1131mm
車両重量:72kg
定格出力:0.6kW
最高出力:1.2kW
最大トルク:-
1充電走行距離:60〜70km
充電時間:約8〜9時間
価格:19万4800円
4. TROMOX「MINO」
原付一種でありながら、スクーターではない車体がユニークなTROMOX(トロモックス)の「MINO( ミノ)」。こちらも輸入元はXEAM。ホイール径は10インチで、バッテリーとモーターは車体の中央に搭載していています。足回りも倒立フロントフォークにリアのモノサスと本格的。走りを楽しめるバイクに仕上がっています。バッテリーは31Ah(60V)と大容量で航続距離も88kmとなかなかのもの。倒してもガソリンやオイルが漏れる心配がないので、クルマに積んで走りに出かけるのも楽しそうです。
<SPECIFICATIONS>
ボディサイズ:L1500×W725×H925mm
車両重量:70kg
定格出力:0.6kW
最高出力:2.5kW
定格トルク:6.3Nm
1充電走行距離:88km
充電時間:約7.5時間
価格:28万4810円
5. SUPER SOCO「TSX」
定格出力1kWで原付二種に分類されるマシンがSUPER SOCO(スーパーソコ)の「TSX」。ミッション付きバイクのような車体構成ですが、電動なので変速ギアは付いていません。前後ホイールは17インチで、後輪にBOSCHと共同開発したインホイール式のモーターを搭載。30Ah(60V)のバッテリーを採用し、ふたつバッテリーを搭載したモデルでは120kmの航続距離を実現しています。搭載バッテリーがひとつ、もしくはふたつのモデルを選ぶことができるのもユニーク。輸入元はXEAMです。
<SPECIFICATIONS>
ボディサイズ:L1895×W703×H1066mm
車両重量:72kg(1バッテリー)、84.5kg(2バッテリー)
定格出力:1kW
最高出力:3kW
最大トルク:-
1充電走行距離:55〜60km(1バッテリー)、110〜120km(2バッテリー)
充電時間:約8時間(1バッテリー)
価格:29万9800円(1バッテリー)、39万9800円(2バッテリー)
6. ZERO MOTORCYCLES「SR/F」
最高出力は110馬力、最高速度は200km/hという夢のあるスペックを誇るのが、電動バイクの先駆的メーカーであるZERO MOTORCYCLES(ゼロ モーターサイクルズ)の「SR/F」。バッテリー容量は14.4kW/hと大容量で回生ブレーキも搭載していて航続距離も最大259kmとツーリングにも出掛けられそうなスペックです。その分、車重や220kg、価格も291万5000円と桁違いですが、バイク乗りなら一度走らせてみたくなるマシンでしょう。こちらも輸入元はXEAMになります。
<SPECIFICATIONS>
ボディサイズ:-
車両重量:約220kg
定格出力:40kW
最高出力:82kW(110PS)
最大トルク:190Nm
1充電走行距離:最大259km
充電時間:約8.5時間(110〜120V)
価格:291万5000円
<取材・文/増谷茂樹>
増谷茂樹|編集プロダクションやモノ系雑誌の編集部などを経て、フリーランスのライターに。クルマ、バイク、自転車など、タイヤの付いている乗り物が好物。専門的な情報をできるだけ分かりやすく書くことを信条に、さまざまな雑誌やWebメディアに寄稿している。
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