二極化が加速!高付加価値&高コスパなスマホ8選【GoodsPress Award 2021】
&GP / 2021年12月14日 20時0分
二極化が加速!高付加価値&高コスパなスマホ8選【GoodsPress Award 2021】
【GoodsPress Award 2021】
昨年来、カメラ性能の進化とともに5G対応が進むスマホの最新端末。2021年はその傾向が強まる一方、ハイエンドとエントリーモデルの二極化が顕著になってきた。そんなスマホの動向とともに、特筆すべきエポックメイキングな機種について、専門家・佐野正弘さんのコメントを交えて紹介する。
* * *
■”1インチセンサー”搭載機の拡充でスマホ写真のクオリティは新次元へ
2021年のスマホ業界は、旧菅政権による要請のもと、キャリア4社の〝料金引き下げ合戦〟から始まった。
「料金を引き下げざるを得なくなったほか、端末の値引きがほぼできなくなったことから、各社とも高額なハイエンド機種を売りにくくなってしまいました。2021年に2〜3万円台のスマホが急増したのはそのためです。一方、売りにくいものの10万円超で最新技術を詰め込んだハイエンドも充実。端末の二極化が大きく進んだ印象です」
そう話すのは、携帯電話ライターの佐野さん。ハイエンド路線とひと口に言ってもさまざまな方向性がある。特に話題を集めたのが、シャープ「AQUOS R6」やライカ「LEITZ PHONE 1」(ライツフォン ワン)といった機種が〝1インチセンサー”の搭載で実現した、カメラ画質のさらなる向上だ。その代表格こそ、ソニー「Xperia PRO—I」(エクスペリア プロ アイ)である。単体での性能はもちろん、周辺機器も充実させることで、本格的な撮影に臨めるようにした。
マニュアル撮影で細かい調整ができるなど、カメラらしい使い方を楽しみながら撮影に没頭できるのがポイント。Xperia PRO—Iで、新次元のスマホ写真体験を味わってもらいたい。
携帯電話ライター 佐野正弘さん
エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発に携わった後、携帯電話・モバイル専門のライターへ。現在、業界動向から端末レビューまでスマホやモバイル製品に関連した幅広い分野の執筆などを手掛ける
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
高付加価値スマホ部門
★最優秀賞★
■高精度なAFで被写体を逃がさない!デジカメ感覚で使える本格撮影用の1台
ソニーのプロ向けとなるXperia PROシリーズながら、カメラにあまり詳しくない人でも扱いやすくしてセミプロにまで対象を広げています(佐野さん)
ソニー
「Xperia PRO-I」(19万8000円 ※オンラインストア SIMフリーモデル価格)
プロフェッショナル仕様のパラメーターや設定で、シネマティックな動画撮影にも挑戦できる。OSにはAndroid 11がプリインストール済み。チップセットは、Qualcomm Snapdragon 888 5G。バッテリーは4500mAh。約 W72×H166×D8.9mm、約211g
▼1インチセンサーによるずば抜けた描画力
ソニーのプレミアムコンパクトデジカメ「RX100 VII」の1.0型イメージセンサーをXperia PRO-Iに最適化。感度の高さ、ノイズの低さ、ダイナミックレンジの広さは、スマホとは思えないほど圧倒的。
▼幅広い被写体に対応できる最新鋭のレンズ構成!
カメラは16mm超広角、24mm広角、50mm標準という3つのレンズで構成。幅広い被写体に対応できる。また、F値は2.0/4.0の2段階で切り替えが可能。シーンに応じてボケ具合や光量を調整するのも自在だ。
▼ボケ味の美しいポートレートから躍動感ある子供まで撮影できる!
1インチセンサーとトリプルレンズの相乗効果により、これらのような写真を撮影可能。手前をきれいにボカす、夕景のグラデーションを美しく記録するなど、ワンランク上の1枚を残せる。
▼デジカメのような高級感あるシャッターボタン!
デジカメのようなのシャッターボタンのデザインが特徴。シャッターを押した時の感触は、デジカメそのものだ。このほか、リブを施したメタルフレームによって、スマホをホールドできる。
▼多彩な対応アクセサリーで本格的な動画撮影にも対応!
3.5インチの外部ディスプレイ「Vlog Monitor」や、VLOG用カメラの周辺機器として知られるシューティンググリップ「GP-VPT2BT」(いずれも別売り)にも対応。本格的な撮影が思いのまま。
「Vlog Monitor」を組み合わせて使えば、自撮り撮影もラクラク。シューティンググリップ「GP-VPT2BT」に備えるシャッターボタンで録画開始や一時停止などの操作がしやすい。
■10万円台のモデルに加え、2〜3万円台のモデルも増加中
1インチセンサーを搭載したモデルとしてはシャープ「AQUOS R6」やライカ「LETIZ PHONE 1」も挙げられ、今後、後続メーカーも出てくるのではないかと、佐野さんは見ている。
「AIの処理精度を高めて写真や動画の高画質化を実現する『iPhone』シリーズや『Google Pixel 6』シリーズも2021年に登場。いずれもシャッターボタンを押しただけできれいな写真や動画を残せますので、両機種の方がより一般向けと言えます。また、Galaxy『Galaxy Z Flip 3』に代表される折りたたみスタイルも、高付加価値路線のひとつとして今後の動向に注目です」
10万円を超える高付加価値モデルの対極が、2〜3万円台のモデル。特に最近はXiaomiの存在感が増している。
「ソフトバンクで取り扱われたXiaomi『Redmi Note 9T』は特に大きなインパクトを与えました。5G/Felica対応でありながら約2万円ですからね」
今後、こうした格安モデルの競争も熾烈を極めそうだ。
【高画質を徹底追求した1インチセンサー搭載機】
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
高付加価値/コスパ機種部門
★高画質カメラ賞★
■ライカと共同開発した高画質カメラ機
液晶から有機ELへとディスプレイを変更したのを含めて旧モデルからデザインが大きく変わり、より所有欲を満たす端末になりました(佐野さん)
シャープ
「AQUOS R6」(実勢価格:13万9800円前後 ※SIMフリー端末)
センサーやレンズの設計、画質の調整まで含めたカメラシステムをライカと共同で開発。世界初の1〜240Hzで駆動するOLEDディスプレイ「Pro IGZO OLED」が消費電力を抑えつつ、滑らかでクリアな動画を映し出す。
▲ライカのレンズ「ズミクロン」の称号を得たF値1.9/焦点距離19mmの7枚構成レンズを採用。暗い場所でも高感度な写真が撮れる
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
高付加価値/コスパ機種部門
★高画質カメラ賞★
■カメラ好き垂涎のライカ仕様スマホ
写真の画質だけでなく、カメラブランドのライカらしさを細部にまで徹底。カメラ好きも納得できる1台になっていると思います(佐野さん)
ライカ
「LEITZ PHONE 1」(18万7920円 ※ソフトバンクの実質総額)
1インチセンサーとともに、F1.9の明るいレンズと最大6倍のデジタルズームを組み合わせたレンズ技術を採用。RAW/JPEGの両形式で画像を残せるほか、高品質かつ細部が忠実な写真を大判サイズでプリントできる。
【高画質処理に磨きを掛けたアップル&グーグル端末】
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
高付加価値スマホ部門
★コンピュテーショナルフォトグラフィ賞★
■AIを駆使した高度な撮影&翻訳機能
幅広い被写体に対応できるカメラや海外旅行などに便利な翻訳機能など、グーグルが得意とするAIをフルに生かした機能が満載です(佐野さん)
グーグル
「Google Pixel 6」(7万4800円〜 ※グーグルストア価格)
「Google Pixel 6 Pro」(11万6600円〜 ※グーグルストア価格)
デザインが大幅にリニューアルした背面には、1/1.3インチで50メガピクセルのイメージセンサーを搭載。メインのセンサーで取り込む光量が最大150%アップし、より繊細で色彩が豊かな写真や動画を撮影できる。
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
高付加価値/コスパ機種部門
★コンピュテーショナルフォトグラフィ賞★
■プロ級の動画撮影機能で気分は映画監督
iPhoneシリーズは大衆向けではあるものの、背景ボカシをはじめとする高度な動画撮影機能を搭載してきた〝プロユース”な1台(佐野さん)
アップル
「iPhone 13 Pro」(12万2800円〜 ※アップルストア価格)
「iPhone 13 Pro Max」(13万4800円〜 ※アップルストア価格)
最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応し、タッチ操作がスムーズかつスピーディに行えるProMotion技術を投入した「Super Retina XDRディスプレイ」を採用。ナイトモードが暗がりでの撮影をサポートする。
▲美しいピントの変化や背景のボケ効果を加えられるシネマティックモードを搭載。大切な思い出をより印象的な動画として残せる
【独自の構造や撮影機能で差別化!個性派ユーティリティスマホ】
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
高付加価値/コスパ機種部門
★個性派カメラ賞★
■最大約60倍の顕微鏡カメラで新撮影体験
最大60倍の顕微鏡カメラという個性を持つ一方、防水/防塵仕様なので日常使いも安心。バランスの取れた高付加価値モデルです(佐野さん)
OPPO
「Find X3 Pro」(実勢価格:11万8000円前後 ※SIMフリー端末)
世界初となる10億色でのカメラ撮影、保存、ディスプレイ表示に対応。色彩豊かな写真や映像を満喫できる。4500mAhのバッテリーは約10分で約40%の充電が可能だ。心が豊かになるよう設計された通知音と着信音も特徴。
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
高付加価値/コスパ機種部門
★折りたたみ端末賞★
■使い勝手の良さがワンランクアップ
今までも折りたたみスマホを展開してきたGalaxyシリーズ。今回は防水仕様とFelica機能が加わり、使い勝手が向上しています(佐野さん)
Galaxy
「Galaxy Z Flip 3 5G」(14万8896円 ※ドコモの実質総額)
内側には7インチの大画面ディスプレイを備え、折りたたむと横幅が約67mmとスリムな形状に。シチュエーションに合わせて2つのスタイルを使い分けられる。Sペンに対応し手書き入力ができるのもポイントだ。
▲約1.9インチのディスプレイには通知などが表示される仕組み。写真撮影や音楽再生などの各種操作もディスプレイを閉じたまま行える
【格安でありながら5G通信に対応!ハイコスパ追求系スマホ】
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
高付加価値/コスパ機種部門
★高コスパ賞★
■4眼レンズとともに便利な機能も充実
5万円以下とは思えないほど、カメラ機能などが充実。Xiaomiの高コスパモデルとともに低価格帯の中で存在感を見せていた1台です(佐野さん)
OPPO
「Reno5 A」(実勢価格:4万3800円前後 ※SIMフリー端末)
6400万画素のメインカメラを含む4眼カメラと、オンポートレートやAIハイライトビデオといった多様な撮影モードにより、動画や写真の撮影が思いのまま。撮影した画像内の文字を好きな言語に翻訳可能な新機能も備える。
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
高付加価値/コスパ機種部門
★高コスパ賞★
■5G対応&Felica搭載で約2万円!
おサイフケータイや5Gへの対応だけでなく、この価格で3眼のレンズと5000mAhの大容量バッテリーも搭載しているのが驚きです(佐野さん)
Xiaomi
「Redmi Note 9T」(2万1600円 ※ソフトバンクの実質総額)
メインカメラは、有効画素数約4800万画素のレンズ、約200万画素のマクロレンズ、深度センサー付き約200万画素のレンズで構成。撮影した動画にエフェクトなどを加えられる「Vlogモード」を搭載しているのも個性的だ。
▲高性能のチップセット「Mediatek Dimensity 800U」を採用しているので、大容量のアプリや高解像度なWeb動画も快適に楽しめる
※2021年12月6日発売「GoodsPress」1-2月合併号74-77ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/GoodsPress>
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