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結局、iPhoneは何が便利になるの? iOS10、5つの進化ポイント

&GP / 2016年6月21日 21時0分

結局、iPhoneは何が便利になるの? iOS10、5つの進化ポイント

結局、iPhoneは何が便利になるの? iOS10、5つの進化ポイント

アップルによって開催された開発者向けイベント「WWDC2016」が閉幕しました。基調講演で発表されたiOS10に関して、プレゼンテーションでは10の機能が追加されたということですが、一般ユーザにとってはどれくらい便利になるのでしょう? ポイントをまとめました。

1.いらないアプリを非表示にできる

株の取り引きをやらない人にとって、株価などのアプリは邪魔なだけですが、今までは消すことができませんでした。なので“いらないアプリ”といったフォルダを作ってまとめておき、別ページに置くなど工夫を凝らしていた人も多いのではないでしょうか。それがついに、画面から消せるようになりました。

AppDel こんなフォルダはもう必要なくなりそうです

ただし基調講演の後に行われたトークショーでは「アプリそのものをiPhoneから消すのではなく、アイコンとユーザーデータを削除すること」であり、アプリそのものは非表示になった状態で本体に残ると説明されました。iOSの基本システムの一部なので残す必要があるということですが、ユーザー視点で考えると不要なアプリが見えなくなるだけで嬉しいですね。


2.iMessageで手書きメッセージも送れるiMesseage03

iMessageは絵文字やスタンプが使えるようになり、サードパーティ製のスタンプを購入して使うなどもできるようになりました。その他に

・手書きメッセージや吹き出しにエフェクトを付け、細かなニュアンスを付加できる「Bubble effects」

Bubble effects

・相手のメッセージにハートマークやいいねを付けるなどの「Tapback」

Tapback

・送られてきたURLの概要を表示したり、Youtubeなどの動画をメッセージ内で再生

といった盛りだくさんの機能が加わり、あたかも他のメッセージアプリの機能を全部入りにしたような感じです。


3.手にするだけでロック画面が表示される

ユーザーがロック解除しなくても、画面上に表示された通知を“強く押す”ことで、メッセージの返事をしたり、音楽再生を行うなどの操作が行えるようになります。

Lock04 ロック画面に現れたメッセージを強くタッチすると…

Lock05 操作できるようになります

β版ではiPhone 6sおよびiPhone 6s Plusといった3D Touch搭載モデルだけで利用可能としていますが、将来的には3D Touch非搭載モデルでも利用可能になるということで、新しいiPhoneにしなくても便利な機能を使えるようになります。

Lock01

また、iOS10では、iPhoneを手に持つだけでロック画面が表示されます。今までは、ホームボタンを押すなどしないと現れなかったので、一つ手順が減るだけでかなり便利になるといえます。


4.人工知能が高度な入力補助から電話番号の調査までしてくれる

QuickTypeキーボードでは、予測変換の精度が向上。ディープラーニングによって状況や場面を考慮し、入力されている文章から次の単語を予想してくれます。

AI03

また写真アプリでは、画像認識機能が搭載され、写っている人物や背景などでアルバムを作ってくれるなど、便利になる機能が盛り込まれます。

AI02

電話の機能としては、留守番電話の内容をテキストに書き起こしてくれる機能(日本語版での実装は不明)や、電話帳に登録されてない番号から電話がかかってきた場合、発信者情報を検索してセールスなどのスパムかどうかを判断してくれるなど、iPhoneがより一層生活のサポートをしてくれることが期待できます。

AI05 留守電のテキスト化。日本語版にもぜひ導入してほしい!

AI04 知らない電話番号からかかってきたら、どこからの電話か調べてくれる


5.いよいよSiriが活躍するように

今までは、タイマーやアラームなど限定的にしか使っていなかった人も多いであろうSiriですが、他のメッセージアプリやナビゲーションアプリなどサードパーティ製アプリでも音声入力や検索などができるようになります。秋にリリース予定と発表されたPC向けの「macOS Sierra」でもSiriが使えるようになり、いよいよ音声による操作が当たり前の世の中になりそうです。

siri01


個人情報の流出については心配なし

今回の発表では、人工知能によるディープラーニングなど、利用者の日常の行動や使用する言葉など、利用履歴を学習する事でより便利な機能を提供しています。

その場合心配になるのはプライバシーなど自分の情報がどれだけ参照されるのかという点。今回実装されたディープラーニングにおいてAppleは、差分プライバシー(Differential Privacy)と呼ばれる手法を採用しています。これは「個人を特定する情報を除外して、ディープラーニングに必要な情報を集める」ということで、ユーザが安心して使える環境を用意すると宣言しています。

FBIが犯罪捜査のためにiOSのセキュリティ解除を要求した件は記憶に新しいですが、Appleは開示請求を拒否していますし、iMessageでは、通信のやり取りは暗号化され、中身を見る事ができるのは発信者と受信者だけとしています。このようなAppleのユーザプライバシーに対する姿勢は評価したいですね。

(文/戸津弘貴)

とつひろたか/テクニカルライター、防災ジャーナリスト

日本最古参のiPod、iPhone関連情報サイトの二つのうちの一つであるiPhoneなどのガジェット情報サイト「iPod Style」を運営。大手CATVインターネットプロバイダー、アップルコンピュータのテクニカルサポートを経てIT企業のマーケティング職を歴任。現在は会社役員とフリーランスのライター、ジャーナリストとして活動。iPod Styleを運営する傍ら、「日常の中で防災を考える」をコンセプトにした防災系情報サイト「防災スタイル」もてがける。

 

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