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iPadで電卓を使いたくなった時の3つの対応策|iPad Hacks

&GP / 2022年1月23日 19時0分

iPadで電卓を使いたくなった時の3つの対応策|iPad Hacks

iPadで電卓を使いたくなった時の3つの対応策|iPad Hacks

【iPad Hacks_15

ノートPC風の運用を期待して購入したiPadシリーズ。しかし、探せども「計算機」アプリが出てこない。この記事を読んでいる皆さんは、そんな事態に遭遇したことがある(あるいは今まさに遭遇している)かもしれません。

実はiPhoneとは違い、iPadではApple純正の電卓アプリである「計算機」アプリが使えません。そのため、ちょっとした計算をしたい場合には、iPad独自の対応をする必要があるのです。本稿では、手軽に簡単な計算をするための3つの方法について紹介します。

 

1)Googleの電卓機能を使う

通信環境が確保できている場合、Googleの電卓機能が利用できます。SafariなどからGoogle検索で「電卓」と調べると、ブラウザ上に電卓機能が表示されるので、ボタンを指などでタッチして計算が可能。平方根や三角関数など、複雑な計算にも対応するので、機能面では充実した印象です。

▲SafariのGoogle検索で「電卓」を調べた結果のページ。ブラウザ上に電卓が表示された

なお、Google以外にもオンライン上で電卓機能を提供しているWebアプリは多くあります。使い勝手や好みに合わせて、特定のWebページをあらかじめブックマークしておくなどすれば、必要なタイミングで素早くアクセスできますね。

 

2)iPadの標準機能を活用する

一方、シンプルな計算ならば、毎回ブラウザを起動するのは億劫です。その場合には、Siriのボイスコマンドを使った計算を試してみましょう。「ヘイSiri」と話しかけて起動するか、トップボタンまたはホームボタンの長押しでSiriを起動し、その状態で「いちたす、にたす、さんたす、よんたす、ごは?」と聞くなどすると、iPadが計算結果を表示してくれます。ただし、この方法もインターネット接続が必要です。

▲Siriに計算を尋ねると、このように結果を教えてくれる

また、公共の場など周囲に人がいる環境で、ボイスコマンドが使いづらいという場合には、キーボード入力で簡単な計算結果を表示する方法もあります。物理キーボードを利用している場合には、+を同時に押すことで、利用していない場合には、ホーム画面を下向きにスワイプすることで、検索欄が表示されます。

ここに「1+2+3+4+5」のように計算したい内容を入力することで、計算結果が表示されます。なお、この手法の場合、最後に「=(イコール)」は付けません。こちらの方法はインターネット接続がなくても利用できます。

▲Command+スペースキーを同時押し、またはホーム画面を下スワイプで、検索欄が表示される

▲同画面で「=(イコール)」を入力せずに、四則演算を入力すると結果を表示してくれる

 

3)電卓アプリを使う

Apple純正の計算機アプリはiPad向けに提供されていないものの、App Store上にはiPad用の電卓アプリが山のように存在します。電卓の利用頻度が高い場合は、これらをインストールして利用することも検討すると良いでしょう。

例えば、Apple Design Award 2018を受賞した「Calzy」は、610円する有料アプリですが、Split ViewやSlide Overなど、iPadOSのマルチウィンドウ機能に対応。

【関連記事】iPadを効率的に使いこなせる「マルチタスク」の基本操作|iPad Hacks

複数アプリを同時に起動するような運用では、使い勝手が良くなります。また、計算結果をドラッグアンドドロップによって一時的に表示しておけるスペースがあるため、複雑な計算をする場合にも、別途メモ用紙が不要になるという点で優れています(ただし、せっかく搭載されている税計算の機能は日本だとうまく機能しません)。

▲「Calzy」(610円)は、スタイリッシュなデザインが特徴的な電卓アプリだ

▲計算結果をドラッグ&ドロップすることで一時的に保持できるエリアがある

▲Split ViewやSlide Over表示にも対応。他アプリと合わせて活用しやすい

もちろんストア上には、無料の電卓アプリも豊富に提供されています。「Calzy」はあくまでも一例なので、複数のアプリを試したうえで、気に入ったものを利用するのが良いでしょう。

*  *  *

ちなみに、iPad向けの計算機アプリが提供されていない理由を検索してみると、「初期のデザインに問題があって却下された」という小噺が多くヒットします。その真偽はわかりませんが、iPadOSが成熟し、Split ViewやSlide Overといった機能がすでに搭載された状態で、なぜ未だに搭載されていないのかはやや疑問。そろそろApple標準の使いやすい電卓機能を搭載してくれても良いのではないだろうか、と個人的には思います。

とにかく、現状は今回紹介したようなテクニックを活用して、iPadで電卓を使いたいシーンを乗り越えてみてください。もちろん、計算量が多い場面では、NumbersやExcelなどの定番表計算ソフトを使う方法もお忘れなく。

>> [連載] iPad Hacks

 

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter

 

 

 

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