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ボールペン14本を書き比べて気づいた好みの書き味と握りやすさの傾向!

&GP / 2022年1月23日 21時0分

ボールペン14本を書き比べて気づいた好みの書き味と握りやすさの傾向!

ボールペン14本を書き比べて気づいた好みの書き味と握りやすさの傾向!

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

「アレがアレで、アレして…えっと、えっと、なんだっけアレ?」

「アレしか言ってないんで、ちょっと何を言ってるか分からないです!」

昨年末、編集部員に突っ込まれ…ふと思い返せば最近、ほんとに言葉が出てきません。

もちろん年のせいもあるんでしょうけど、コロナでコミュニケーション不足だったり、ずっとPCで作業しているため文字では分かるけど言葉にうまく脳内で変換できなかったりするんじゃないかと思ったわけです。

しかも書き物といえばほぼキーボード。手書きでアウトプットしていないから、記憶として定着しないのが原因なのかもしれないと思い、今年は“手書きでアウトプットする!”をテーマにしました。

ということで気合を入れるために(形から入るタイプなので)、ちょっとお高めのボールペンを購入したのですが、アレッ? 見た目も書き味もいいのですが、書くとカシャカシャとする小さな音が気になります。気にしなければいいのですが、一度気になるとそればっかりが…。

ということで、改めてボールペンを購入することにしたのですが、そもそも自分にぴったりな1本ってどれか考えたことはありません。そこで今回は、仕事で使える単色の黒ボールペン、それもノック式に絞って、推しペン探しを決行しました!

ピッタリな1本を探すため、先に買った1本に加え、近所の文房具店で購入した13本の計14本を試し書き!

どのボールペンも、1本だけ購入して使う分には差が分かりませんが、書き比べてみると、書き味や握りやすさ、重さ、軸の長さが微妙に違って、感覚的に好みが分かるのは発見でした。

■ボールペンの舞台となる2冊のノート

今回選ぶボールペンは、取材の時に手帳にメモを書く1本、考え事のアイデアを大きめのノートにアウトプットする際に使うためのもの。

手帳は間もなく16年目に突入する(たまに使う程度だけど)「トラベラーズノート」、大きめのノートは「クロッキー」のLサイズ。トラベラーズノートには細かな文字が書けるタイプ、クロッキーには大きく見やすく書けるペンの2本を考えました。

細かな文字と言っても、目がアレで見えにくくなったのと、そこまで緻密に書くことはないのでボールペンは0.5mm以上。しかもちょっとお高めな“大人のボールペン”で失敗したので、殴り書きができる実用本位のボールペンを対象としました!

■同じ0.5mmでも書き味に違いはある?

購入したボールペンは、調べて買ったわけではなく、すべて近所の文具店にあったもの。より自分にぴったりな1本がほかにあるかもしれないけれど、近所ならすぐに買いにいけるし、ネットで1本ずつ買うのも気がひけて…。

本当は店頭で全部試し書きして1本だけ買いたかったのですが、ペン先に乾燥防止(?)の丸いアレが付いているものもあったので、気になるものを購入し書き比べ。0.5mmで試したのは全部で6本です。

よく使うものも、初めて見るものも含め、試したのは以下の6本です。

ゼブラ「サラサ ドライ」(165円)
サラサラな書き味のジェルボールペン「サラサ」の速乾版。書いてすぐに触っても汚れないので、速記が必要な取材時に重宝。インクの発色がよく、筆記線がくっきり見えるのもポイントが高い。バインダークリップ付き。

トンボ鉛筆「MONO graph Lite」(198円)
ペン先は長いニードルチップで、0.5mmながら製図用かなと思うぐらい細い(線幅0.26mm)油性ボールペン。グリップ表面には独自のテクスチャーが施され、滑りにくく、快適な握り心地。シンプルなデザインも好印象。

パイロット「G-2」(220円)
なめらかな書き味、手にしっくりくるグリップ、バランスのいい軸のゲルインキボールペン。0.5mmながら筆記線は繊細なので、罫幅が狭いノートでも、きれいに書き込める。昔からよく使っている1本。

パイロット「ジュース アップ05」(220円)
顔料ゲルインキを採用したやわらかな書き心地のボールペン。先端はパイプチップとコーンチップの長所を併せ持つシナジーチップで、先端が見やすく、書いている文字を追いやすい。重心が低く握りやすいのもポイント。

三菱鉛筆「uni-ball one」(132円)
一般的なゲルインキに比べて、より黒く濃く発色する“ビーズパック顔料”を使用。速乾性も高く、速記時に嬉しい。オープンワイヤークリップは可動式で、機能性に加え、スタイリッシュなデザインも演出している。

三菱鉛筆「uni-ball シグノ」(165円)
にじまず、書きやすい定番のゲルインクボールペン。ラバーグリップは握りやすいが、軽さは好みが分かれるところ。個人的には、ペンを動かす時に鳴るカシャカシャという音が気になる。別タイプは昔からよく使っている。

■ペン先で書き味に違いはある?

今回購入したボールペンのペン先は3タイプ。1番多かったのが、手前のコーンチップで、真ん中が「ジュースアップ」オリジナルのシナジーチップ、左がニードルチップ。

ペン先が長い方が書いている文字が見やすいので、細かな文字や描画にぴったり。以前よく使っていた0.3mmのペンもニードルチップでしたが、丁寧に書くときにはいいのですが、速記には向いていませんでした。

速く書くなら、それ以外が良さそうです。

■ラバーグリップにも違いが

キャップタイプにはラバーがないタイプもありますが、個人的にラバーグリップは不可欠。形状や長さは様々で、握りやすさはそれぞれ異なります。真っ直ぐなタイプよりも、やはり窪んでいるタイプの方が握りやすいとは思います。

ただ書きやすさは、ラバーグリップだけでなく軸の太さや重さも左右されるため、グリップの形状だけでは決められません。

■ペン先の太さはどれがいい?

手帳は0.5mmでいいのですが、クロッキーは大きくて文字をザクッと書くので、太めのペンが好み。となると0.7mm以上なのですが、はてさて0.7mmと1.0mm、それ以上ではどれくらい違うのでしょうか?

ということで試し書きしましたが、ボールのサイズが同じだとしても、インクの違いなどによって同じボールサイズでも線幅は異なります。上記は0.5mmが「G-2」、0.7mmが「サラサクリップ0.7」、1.0mmが「エナージェル」、1.6mmがレックスグリップです。

太めのボールペンでは、0.7mmを4本、1.0mmを2本、1.6mmを1本の計7本を比べてみました。

【0.7mm】

ゼブラ「サラサクリップ0.7」(110円)
その名の通り、サラサラ書けるジェルインクの定番ボールペン。厚みのあるボードにも挟める可動式バインダークリップを採用してるコストパフォーマンスに優れる1本。デスクには、サラサクリップの0.5mmが置いてある。

パイロット「スーパーグリップ・G」(110円)
先端にいくにしたがって緩やかにすぼんでいるグリップに、グリッドが刻まれた“グリッドグリップ”は手にしっかりフィットで握りやすい。油性ボールペンで、0.7mmながら0.5mmのような細い文字が書ける。

三菱鉛筆「ジェットストリーム スタンダード」(165円)
使い慣れたボールペンのうちの1本で、油性ながら超・低摩擦インクを使用。書き味はなめらかで細かな文字も書きやすい。単体で書くと細く感じられるが、0.5mmと書き比べるとその違いが分かる。

ぺんてる「エナージェル ブラックカラーズコレクション」(330円)
サッと書いても、インクが濃くて鮮明なゲルインキボールペン。エナージェルの限定商品ということで値段は少しお高めだが、洗練されたオールブラックデザインは好感が持てる。6色のブラックインキが用意されているがこれは王道のブラック。

【1.0mm】

ゼブラ「スラリ1.0」(110円)
油性と水性を混合したといエマルジョンインクを搭載。油性に近いしっかりとした書き味で、1.0mmながらシャープな筆記線が書ける。インクがダマになるのが気になるが、このプライスは魅力的だ。

ぺんてる「エナージェルS 1.0」(110円)
スーッとした軽い書き味で、力を入れなくても筆が進む。インクの量が多く、色が濃い印象。乾きが速く、こすれが気にならないので、サッと書く時に重宝する。スリットが入ったグリップも握りやすい。

【1.6mm】
パイロット「レックスグリップ(超極太)」(110円)
滑らないグリップは握りやすく、なめらかな書き心地の油性ボールペン。インクのせいもあるのか、1.6mmと超極太だが、文字の太さはそれほど太く感じない。油性インクの書き味は好みが分かれるところ。

■辿りついた“My Pen”はコレ!

書いた結果、本当にどれも書きやすく、優劣はありません。どれも1本買って、それだけ使うなら満足できます。ただ書き比べてみると、それぞれ微妙に異なり、書き味の好みや重さ、握りやすさに好みがでることは間違いありません! しかもノートや用途で向いているペンが異なります。だから、ボールペンの種類ってあんなに多いんだって納得しました。

ということで「トラベラーズ」ノートで使うことにしたのは、パイロット「ジュース アップ05」です。書き心地の良さ、ペン先が見やすいこと、そして重心が低く、ペン運びがしやすかったことです。色の濃さと発色は三菱鉛筆「uni-ball one」が良かったんですけど、握った時の重心が、ジュース アップ05の方が好みでした。

ちなみにuni-ball oneは立命館大学と共同研究しているようで、黒は濃い方が記憶が定着するようです。

「クロッキー」に使うことにしたのは、0.7mmのぺんてる「エナージェル ブラックカラーズコレクション」です。書き味がサラサラと滑らかで、発色がよく、力を入れなくてもクリアな文字が書けます。より書き味が滑らかな、同じくエナージェルの1.0mmと悩みましたが、1.0mmだと気持ち太すぎな気もしたので今回はこちらを選びました。

※  ※  ※

今回初めて書き比べてみましたが、昔のボールペンからするとどれも書きやすく、普段から使っているペンも多いですし、言ってしまえばどれでも問題ありません。ただ、知らないボールペンもあり新鮮だったのと、好みの書き味や握りやすさの傾向が把握できたのは良かった!

そして、今回それぞれのノートで使う1本を選びはしましたが、これだけ買ったので数年はボールペンを買わなくても良さそうです!

>>三菱鉛筆
>>パイロット
>>ぺんてる
>>トンボ鉛筆
>>ゼブラ

<文/澤村尚徳(&GP)>

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