荷物まとめや設営が圧倒的にラクになる!「ロックストラップ」は一度使うと手放せない!
&GP / 2022年3月19日 19時0分
![荷物まとめや設営が圧倒的にラクになる!「ロックストラップ」は一度使うと手放せない!](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_438747_0-small.jpg)
荷物まとめや設営が圧倒的にラクになる!「ロックストラップ」は一度使うと手放せない!
【アウトドア銘品図鑑】
バイクの荷台にモノを載せるのって結構面倒。
ツーリングバッグや振り分けバッグを装着するのがベストに思えますが、コットやポールのように微妙に入らないものだってあるわけです。
そんなときは、ストレッチコードで入りきらないモノを外側に取り付けるのが王道の対策。
メッシュタイプは全方向をカバーできるけれど均一にテンションをかけにくく、隙間からすり抜けることがあるので、両端にフックがあるシンプルなストレッチコードで確実にテンションをかけるのが定石です。
ただ、コードの長さと荷物のサイズがうまくあわないと、 “こちらをかけたら斜め後ろに引っ張って、その次は横に引っ張るには足りないし…”とあれこれ試すしかなく、一発で決まることってなかなかありません。
▲いろいろな種類があり、バイクの積載向きなのは長さ450〜1500mm。2本セットで3300円
しかも、途中のSAで荷物を取り出したり、買ったモノを入れたりするときはイチから出し直しです。これがツラい。
そんな悩みから開放してくれたのが「ロックストラップ(ROKstraps)」。
25年ほど前にオーストラリアで生まれた荷物固定用ストラップで、日本上陸は2011年のこと。バイク乗りにはなじみ深いアイテムと言えるでしょう。
■バックルで緩まるので安全
「ロックストラップ」はバックルで分割でき、長く伸びたゴムがフックを外すと同時に縮まることがないので、誰もが安心して使えます。
YKK強化樹脂製バックルの片側にはタフなストラップ、反対側にはゴムが伸びています。両端はフックではなく、大きめの輪っか。
構造はいたってシンプルですが、縫い目はダブルステッチで簡単にほつれることはありません。
▲カバーに覆われたゴム部分。それほど大きくは伸縮しません
ゴムは紫外線に弱く、長く使っていると裂けてしまう危険があるわけですが、高強度繊維を密に編んだカバーに覆われていて、紫外線の影響を受けにくくなっているんです。
ゴム部分はそれほど大きく伸縮するわけではありませんが、これがポイント。
テンションのかかったストレッチコードは、不意にフックがはずれたり、雑に取りはずしたりするとゴムが縮む勢いでフックが跳ね、肌や目を傷つける心配があります。けれども「ロックストラップ」はその心配がないんですね。
■フックやフレームに取り付けOK
キャリアのフックやパイプフレームなどに取り付けられます。フックに引っかけるだけでなく、フレームに巻き付けてもOK。
「ロックストラップ」のバックルを外し、それぞれをキャリアやフレームに取り付けておきます。
フックには「ロックストラップ」の輪っかを引っかけるだけでいいし、フレームや閉じたフックなら、ストラップのループを通して、ストラップ本体をループに通すようにすれば固定できます。
キャリアに荷物を載せたら「ロックストラップ」を回してバックルで留め、ストラップをギュッと引っ張るだけ。しっかりテンションをかけられるし、「ロックストラップ」の一部がゴムなので適度に振動を吸収して“いつの間にか緩んで荷物がずり落ちる”なんてことはまずありません。
たためるクーラーボックス「フリップボックス」を載せてみました。コードを掛ける向きを気にしながら何度もグルグル巻いて引いて、という手間がかからずしっかり固定できます。
「ロックストラップ」に限らず、箱物は固定用のストラップがズレそうで不安になるものですが、「フリップボックス」はヒンジ部分が飛び出ているのでズレの心配がかなり減りました。THORのコンテナボックスみたいにベルトのズレ防止溝がついているボックスを積載するのにも良さそう。
気をつけたいのはマフラーです。いくらタフな「ロックストラップ」とはいえ熱には弱い! 熱々のマフラーやエンジンに触れると破損の危険があるので、荷物を下ろすときはとくに注意しましょう。
また、余ったストラップがピラピラするのは好ましくありません。束ねてストラップに挟むのをお忘れなく。
■ツーリング以外でも役立ちます
バイクの荷物固定だけではありません。キャリーケースに荷物を固定するときや、タープ設営にも使えます。
オスプレーの背負えるホイールバッグやキャリーケースみたいにハンドルがついていれば、ハンドルに「ロックストラップ」を取り付けてマットなど幅広のモノを外付けできます。
また、大型トートバッグの底から回すように「ロックストラップ」を巻き付ければ、バッグが倒れたときに中身が飛び出るのを最小限に抑えられます。
▲ちょっとわかりづらいのですが、写真奥のタープを取り付けたロープはロックストラップ
簡単に長さを調節できるし、テンションをしっかりかけられる「ロックストラップ」。耐荷重は1本当たり45kgなので風が強い日は厳しいですが、この性質を利用し、テントやタープのサブポール用張り綱にもできます。
モーターサイクル向き「ロックストラップ」は幅2.5cm。ハンモックで木を傷めないといわれている幅2cm以上をクリアしているので、木にハンモック取り付けOKのキャンプ場であれば木の間にかけてタオルや寝袋を干すのにも使えそうです。
* * *
なんてことのない荷物固定用ストラップですが、簡単にいろいろなところに取り付けられるうえ安全。米軍採用実績のあるタフさも自慢です。
オートバイや台車、キャンプ用カートに使いやすいのは長さ450〜1500mm/幅25mm/耐荷重45kg(2本3300円)ですが、ほかにもバックパック向きの長さ310〜1060mm/幅16mm/耐荷重29kg(2本2750円)、自転車の荷台向きの長さ300〜720mm/幅12mm/耐荷重18kg(2本2420円)、クルマのルーフラックにちょうどいい長さ450〜3000mm/幅25mm/耐荷重45kg(1本2200円)と、両端がフックになった長さ500〜3000mm/幅25mm/耐荷重45kg(1本2530円)もラインナップ。ツーリング以外にも、クルマを使った遊びや徒歩キャンプなどいろいろなシーンで活躍しますね。
>> ロックストラップ
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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