小型フライヤーがあればキャンプで天丼だって作れます!
&GP / 2022年5月1日 19時0分
![小型フライヤーがあればキャンプで天丼だって作れます!](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_446595_0-small.jpg)
小型フライヤーがあればキャンプで天丼だって作れます!
4w1h(ヨンダブリューイチエイチ)といえば、パン1枚でホットサンドを作るという新発想で大ヒットした「ホットサンドソロ」が有名ですが、それだけじゃあありません。少量の湯でパスタをゆでられる「マルチパスタパン」、薄べったい「フラットケトル」など、これまでにはない形のキッチンツールがそろうブランドで、「ホットサンドソロ」みたいにキャンプでも使えそうなものも珍しくありません。
「コンパクトフライヤー」(6050円)もそのひとつ。
通常、揚げ物ではたっぷりの揚げ油を使うほど温度変化が少なく、均一にカラッと揚げられますが、キャンプでは油がもったいない! 蓄熱性の高いスキレットを使って揚げ焼きをするというテもありますが、食材が鍋底に触れるので焦げやすいし、慣れないうちは高確率で衣が剥がれて素揚げなのか炒め物なのかわからない食べ物になるんです。
串揚げもエビフライもとんかつも、揚げ物って結構細長いものが多いことに着目した4w1hは、細長くて深い鍋にすることで少量の揚げ油でもきれいに揚げられるデザインにした「コンパクトフライヤー」を開発したんです。
少ない揚げ油でカラッと揚がる、しかもそのあとはオイルポットとしても使えるなんてキャンプに最適!
▲240×130×H100(内寸80)mm、鍋のみの重さは615g、総重量1060g
鍋は「ラージ メスティン」(207×135×H70mm)をわずかに伸ばし、深くなっていてとんかつだって揚げられます。「コンパクトフライヤー」は「ラージ メスティン」よりも深さがあるので油はねで汚れにくいし、厚手の鉄なので温度変化が少なく、おいしく仕上がります。それに本体はフッ素樹脂加工を施した鉄製なので、衣が鍋にくっついて揚げ物が崩壊することはまずないんですね。
また、カラッと揚がった揚げ物は付属の網に載せて油切りしますが、これが気が利いています。エビフライや串揚げは平置きに、野菜の素揚げは網を裏返して立てかけておけるようになっている2ウェイタイプ!
ソロやデュオであれば揚げながら食べるわけですから全部平置きでいいんですが、それでもこのギミックがうれしい。
ふた付きなので、家庭ではオイルポットがわりに油を入れっぱなしにして保管できます。キャンプでも最終日までオイルを入れておいて、最後に凝固剤で固めて持ちかえれば手間がかかりません。
■キャンプで天丼を作ってみた
▲「コンパクトフライヤー」はIHとガス火対応。熱がCB缶に伝わりにくいSOTO「レギュレーターストーブ FUSION」で調理しました
「コンパクトフライヤー」とともにキャンプに行ってきました。作ってみたのは天丼です。エビフライや牡蠣フライもいいんですが、キャンプでバッター液とパン粉を用意するのは大変。天ぷらなら市販の天ぷら粉を溶くだけでよく、味つけはめんつゆや塩でOK。なんなら素材の味で勝負できますから。
主役となるエビのほか、大葉、サツマイモ、ズッキーニ、キノコといった名脇役もたっぷり取りそろえ、天ぷら祭りのスタートです。
きちんと計測していませんが揚げ油は深さ3.5〜4cmあればいいので、使用したのは500g程度でしょうか。直径24cmの鍋での揚げ油は800gほど使うのでかなり少ない印象です。
食材に衣を付けて揚げるわけですが、鍋自体がコンパクトなのでスピーディに適温まで温度が上がった印象。横長の鍋なので、端の方は炎からはずれるため温度ムラが心配でしたが、鉄製だからでしょうか、その心配はありません。
▲スタンダードの「メスティン」で炊いたごはんに、揚げたて天ぷらを載せた天丼!
天ぷらは大きさによりますが、4つの食材を入れてさっさと揚げていく感じ。あっという間にひとり分の天ぷらが揚がりました。熱々の天ぷらは衣がサクッと軽く、これをキャンプで食べられるなんて最高。
酒とともにひとしきり天ぷらをつまんだ後、メインディッシュ用のエビを揚げて〆の天丼を作ります。〆にしてはごはんが山盛りですが気にしてはダメ。
「コンパクトフライヤー」はふた付きで揚げ油をそのまま保存できます。「さすがに〆天丼は重い」と感じたなら、ご飯半分を翌朝にまわし、わさびとだし汁で天茶にしてサラッと飲み干すのもよさそう。もちろんサッと準備ができるので揚げたて天ぷらを載せられますね。
「コンパクトフライヤー」は1〜2名の揚げ物にちょうどいいフライヤーで、酒を飲みながら揚げたて天ぷらをつまみむなら3〜4名でも対応できます。
キャンプ場近くで手に入れた竹の子やワラビを素揚げにするのも楽しそう。「コンパクトフライヤー」で野外料理の可能性が広がりますね。
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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