シンプルな見た目のテンマクデザイン「マルチダッフル」は旧車でのキャンプツーリングにちょうどいい!
&GP / 2022年5月15日 21時0分
シンプルな見た目のテンマクデザイン「マルチダッフル」は旧車でのキャンプツーリングにちょうどいい!
<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
つい先月バイクを入手し、リターンライダーの仲間入りを果たしました。とはいっても125ccのスクーターだし、4年ぶりだから厳密なリターンライダーじゃないかもしれません。でも、テンションは上がります!
バイクの気持ち良さは、自転車ともクルマとも違うんですよね。で、楽しみにしていたのがキャンプツーリング。昔は気の赴くままに出かけて、その近くにあるキャンプ場に飛び込んで泊まるパターンなので、どちらかというとキャンプが目的というよりも、ツーリングが主で、キャンプは従。
なので持っていくキャンプ道具は最低限のものだけ(昔に比べてだいぶ荷物にも贅肉が付いちゃいましたが…)なんですが、肝心のシートバッグを持っていません。以前はコットンのズタ袋に入れて持っていった(防水対策はゴミ袋)のですが、さすがにと思い、バイク購入を機にシートバッグを探し始めたのです。
ところが意外とないんですよ。いや、あるんですよ、シートバッグ自体は。でもモールシステムのバッグはハードすぎるし、防水ダッフルはちょっと若々しいし…ちょうどいい感じに自分のバイクに合いそうなものが見つからないんです。
しばらく悩んでいたのですが、これならまだ合いそうだということで、テンマクデザインのマルチダッフル ILJIG(1万6280円)を購入。
見た目にシンプルで、60リットル入るというのが決め手でした。
■容量はもちろんバイクに合うかも大事
キャンプツーリングでキャンプ道具を持っていくパターンはだいたい5パターン。
防水のダッフルバッグタイプ、積んだまま中の道具を取り出せるシステムバッグ、大きめのバックパック、バイクの両サイドにつけるパニアケース、あとはコンテナ。ただ、好みや道具の量、バイクに合う合わない、雰囲気が良くても、やっぱり機能性に優れていた方が使いやすいし、なかなか難しいところです。
今回これに決めた理由は、見た目にシンプルで、60リットルの大容量。100%とまではいかないのですが、納得して選びました。
■キャンプ道具一式が楽に入る収納力
早速、荷物を入れてみました。さすがに60リットルは大きい(サイズはロールダウン時で、約 300×580×270mm)! 持っていくものが全て入って、余裕もあります。
収納したものは以下の通り。テント、タープ、グランドシート、シュラフ、シュラフカバー、マット、タープポール、テーブル、LEDランタン、ランタンハンガー、折り畳みチェア、焚き火台ほか焚き火道具一式、シングルバーナー・クッカーほか調理道具一式、コーヒー道具。ボンベとヘッドライトを入れ忘れましたが、問題なく追加で入ります。
大容量にも感動しましたが、入れていく中で感じたメリットは他にも多数。特に下の2つは特徴でもあり、利点でもあります。
1つめは、開口部が大きくて出し入れがしやすいこと。当たり前のようですが、これまでバックパックのように口が狭くて深いものばかり使ってきたので、目からウロコでした。
トップローディング式で約48cmと深さがあるため、出し入れしにくいかなと思っていましたが、なんの問題もなくすんなり入ります。しかも、幅が58cmあって手持ちのタープポールが入るのはかなりポイント高し!
2つめは、バッグ底部に板状のキャンプグッズ専用の収納スペースがある点。普通のダッフルと大きく違うところで、これがあるか、ないかで使い勝手は大きく異なります。
ソロにちょうどいいサイズの折り畳みテーブルを挟みこめば、バイクに積載する際のステイにもなります。
テーブルが荷物を支えてくれるので、バッグが型崩れせずしっかりと積載可能。
さすがキャンプツーリンググッズを扱うnomadicaの知見が生きてます。
ちなみに本体素材は表面がポリ80%PVC20%、裏地がポリ90%PVC10%。
出し入れ口を巻いて、さらに雨蓋をかぶせるので防水性は高いのですが、縫い目はシーム加工が施されていないので、長時間雨にさらされる場合は浸水するかもしれません。
私的には、バイクが古い(1968年式)こともあり、雨の日は乗らないことにしているので問題なしです。
内側にはファスナー付きのメッシュポケットのほか大小2つのメッシュポケットが付属します。ナイフやライターなど、こまごまとしたものを入れるのに最適です。
外側の表面には、止水ファスナー付きのポケットを装備。マチがないので、ゴミ袋や手ぬぐいなど、入れられるものは限られます。
外側背面にはバンジーコードを装備。ペグを拭いた布や、濡れタオルなど撤収後に汚れる布をかけておくのに良さそう。バックルが14ヶ所(7セット)と豊富にあるのも便利です。
ショルダーストラップが2本と、95cmのサブストラップが4本付属。バッグの外側にほかの荷物を固定する際に使えます。
クローズドセルタイプのマットレスやキャンプ道具以外のものを入れるザックなどを取り付けるのにいいかもしれません。
またショルダーストラップが2本あるので背負えますが、ショルダーパッドは1つしか付属していないので、背負うときには肩に食い込みます。フルで荷物を入れるとかなり重いので、背負うのは難しいかもしれません。
■これはどうして!?気になった2つのポイント
荷物を入れて、バイクに乗せてみてかなり満足度は高いんですが、気になった点が2つありました。
いい悪いではなく、何のためなのかちょっと分からない、出し入れ口にある1本しかないハンドル。荷物を入れたり、ロールアップ部分を巻くときに邪魔なので、なくてもいいかなと思いました。
こちらは一番気になった点ですが、ロールアップ部分を3回折り返すと面ファスナーと固定できるはずのですが、なかなか巻けないのです。
使い方が悪いのかもしれないのですが、巻き込む面ファスナーのループ側が、フック側にうまく届かないのです。荷物の多寡ではなく、そもそもの面ファスナーの位置なのか、うまいことぴったりいかないのです。きっちり巻かずとも、ラフに巻いて止められるといいなと思いました。
これ以外は問題なしで、何はともあれキャンプツーリングの準備は万端。ここのところ雨が続いているのでまだ行けていませんが、これからが楽しみです!
<文/澤村尚徳(&GP)>
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