涼しい! 奥入瀬渓流で“苔ガール体験”してきました!
&GP / 2016年8月26日 11時0分

涼しい! 奥入瀬渓流で“苔ガール体験”してきました!
こんにちは、“乗り物系ライター“の三才です。実は最近、“リゾート旅レポライター”と名乗るべきか悩んでおります。そんな肩書き迷走状態の三才の背中をそっと押してくれる(そして落し入れる)つもりか、『&GP』編集長の桑原さんから再びリゾート取材のお仕事をいただきました(笑)。
今回の舞台は青森県十和田市。十和田湖を源流とする奥入瀬渓流にスポットを当てます。奥入瀬観光のベストシーズンは初夏。爽やかな渓流と新緑が清々しい、渓流散策には最高の季節です。そして現地の拠点となるのは、渓流沿いに佇む「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」。クラシックなホテルの風格に最新のリゾートトレンドが上手く融合した、北東北エリア注目のリゾートホテルです。渓流でマイナスイオンやら浴びまくって素敵リゾートでのんびり滞在とか、バチ当たり過ぎて後ろから刺されそうですね。頑張って取材するので許してください!
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お楽しみは「りんご」と「苔」!
今回の取材に際し、編集長からふたつのお題を与えられました。そのお題に従ってちゃんと取材してこい(サボるなよ)とのことですが……。ひとつめのお題は「りんご」。もうひとつは「苔(こけ)」。なんでも、滞在先の奥入瀬渓流ホテルにはこのふたつをフィーチャーした“モノ”や“コト”がたくさんあるんだとか。なにやらリゾートホテル取材っぽくないアプローチですが、後ほど詳しくレポートしますね。
森と渓流に寄り添うリゾートホテル
東京から八戸まで東北新幹線で約3時間、さらに八戸からバスで約1時間半。結構な時間をかけて、緑に囲まれた「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」に到着。天井の高いラウンジには岡本太郎作の巨大な暖炉が設えられ、薪のはぜる音と炭の匂いがほんのり漂います。大きく取られた窓からは新緑が濃く映り、眺めているだけでも旅の疲れが癒されます。
宿泊した部屋は、44㎡のゆったりとした「モダンツインルーム」。窓に向かってベッドとソファが配されていて、寛ぎながら外の景色を眺めることができます。この部屋以外にも、渓流に面した畳敷きの和室「渓流和室」など、部屋のタイプはさまざま。
滞在中の食事は、個性豊かなふたつのレストランやラウンジにて。3カ所の温泉では、展望や露天、変わり湯などがそれぞれ楽しめます。どの施設にも過剰な豪華さや押し付けがましさは一切感じられず、それでいて必要なもの+αは完璧に押さえてある。しかも、どれもが良質。
「りんご料理専門」レストラン?
さて、ホテルの概要をご紹介したところで、さっそく編集長からいただいたお題についてレポートしていきましょう。まずは「りんご」から。先ほど、“個性豊かなふたつのレストラン”と記しましたが、そのうちのひとつが、誰がどう考えてもお題に対する回答に他ならないのではと思われます(笑)。そのレストラン、店名は「青森りんごキッチン」。りんごにこだわった料理を供するレストランとのことですが、果たしてりんご料理にそれほどバリエーションがあるのでしょうか?
りんごを使った多彩なメニューに驚き
レストランのエントランスを進むと、約1800個のりんごが並ぶ「ウェルカムりんごセラー」がお出迎え。店内にはりんごモチーフのインテリアがそこかしこに。特に、ビュッフェ入口と中に並ぶ青森の伝統工芸品「津軽びいどろ」を使ったりんごのオブジェがカワイイ!
さっそくビュッフェに並ぶ料理をチェック。基本的には洋食で、前菜からサラダ、メインからデザートに至るまでりんごを使ったメニューが目立ちます。「鴨スモークとりんごのサラダ」や「りんごとチキンの煮込み」など、どれも見目麗しく美味しそう。さらにオープンキッチンのカウンターでは、シェフが熱々の天ぷらや牛肉の鉄板焼きなどを1人前ずつ作ってくれますし、白いご飯やパスタ、サラダバーなどもラインナップ。万が一りんごが苦手な人がいても充分楽しめそうです。
美味しかったりんご料理ベスト3発表!
取材ですから、張り切ってりんごを使った全メニュー制覇しました(ゲフー)。ここでは全メニュー紹介しきれないので、三才的に気に入ったベスト3を発表します。
3位「りんごのわらび餅」
きな粉と黒蜜でいただく一見普通のわらび餅ですが、口に入れた途端、ほのかに広がるりんごフレーバーに驚き。すりおろしたりんごが入っているような食感も◯。
2位「りんごとポークのソテー」
りんごの甘みとポークの旨味を、粒マスタードソースでうまくまとめた一品。キッチンカウンターでシェフがその都度作ってくれます。
1位:「あつあつアップルパイ」
りんごのコンポートにパイ生地を被せて焼き上げた熱々のアップルパイに、濃厚ソフトクリームを添えていただきます。自分でソフトクリームを作るのも楽しい。どのメニューも美味しかったんですけど、あえて選ぶとしたらこの3つ。番外として、りんごの微発泡酒「シードル」も挙げておきますね。甘過ぎず食中酒にぴったりで、いくらでも飲めそうでした。
りんごの生産量日本一を誇る青森県だからこその、個性派レストラン。りんごを味わいながら学べる施設、と言ってもいいかもしれませんね。「青森りんごキッチン」の2016年の営業は11月24日まで。宿泊者限定の予約制です。朝食ビュッフェも楽しめます。
「奥入瀬」は“苔ガール”のメッカ?
次なるお題は「苔」。実は最近、苔が若い女性にブームなんだそうです。彼女らのことを“苔ガール”と呼ぶらしいのですが、「フワフワでカワイイ♡」って感じなんでしょうか。ここ奥入瀬渓流は約300種もの苔が生息している国内有数の“苔のメッカ”。そこで奥入瀬渓流ホテルでは“苔ガールのメッカ”を目指し、さまざまな趣向をこらして苔推しを実施しているそうです。お題が微妙に地味なので若干不安ですが、私も苔ガールになるつもりで(!)苔推しに乗じてみました。
奥入瀬渓流でガイドと一緒に「苔さんぽ」
まずはアクティビティ「苔さんぽ」に参加。知識豊富なネイチャーガイドと一緒に奥入瀬渓流を散策しながら、苔を観察するという体験プログラムです。ホテルからマイクロバスで約10分、奥入瀬渓流の散策ポイントに到着。早朝の空気がひんやり心地良く、夜半に降った雨が緑の樹々を瑞々しく潤しています。当日の天気は薄曇りで、時折光が差す以外は渓流らしい深い緑に頭上を覆われて……と、ぶっちゃけ私はこのシチュエーションだけで満足なんですが(笑)、せっかくなので苔観察にチャレンジしてみましょう。
自称“苔メン”の丹羽さん
引率してくださるネイチャーガイドは、苔を愛する自称“苔メン”の丹羽さん。心から苔がお好きらしく、散策中に見つけた苔を愛おしむように紹介してくれます。
「この苔を触ってみてください、たくさん水分を含んでフカフカですよ!」
「ほら、ここ見てみて! 伸びた胞子体に雫が付いてキラキラ光ってる!」
そんな無邪気な苔メンと一緒に散策していると、だんだん苔が可愛らしく見えてくるから不思議です。貸し出されるルーペで、岩肌にガッツリ顔を寄せてミクロの苔の世界を眺めること暫し。高校の生物の授業を思い出します……。
所要時間は約2.5時間、歩いた距離は1km程度。まったく疲れませんでした(笑)。普段着でもOKですし、必要なら長靴や雨具の用意もあり。思いつきで参加できる気軽さも魅力ですね。
なお、苔さんぽに参加する際の予習として、ホテルのラウンジで毎晩開講する「森の学校」に参加するのもオススメ。奥入瀬の自然や歴史について事前に学ぶことができるので、苔さんぽがより楽しくなりそうです。「苔さんぽ」は参加費4320円、ルーペや長靴等の貸出あり。ラウンジでの「森の学校」は毎晩開催、参加費無料。
苔ガールに贈る「苔ルーム」と「苔玉アイス」
奥入瀬渓流ホテルの苔推し企画は、苔さんぽだけに留まりません。まず、苔ガールのための苔ステイにぴったりな客室「苔ルーム」をご紹介。苔のモフモフした質感にこだわったインテリアや苔色のアメニティなど、室内のすべてが苔を愛する女子のための空間となっています。室内のスリッパまで苔モチーフ(これは可愛い)!
かなり想像の斜め上ですが、苔推しに対するホテル側の本気度が手に取るようにわかります。「苔ガールステイ」は11月23日までの期間限定(月曜を除く)、1室限定。2名1室で、1泊ひとり3万9070円〜。
続いては「苔玉アイス」。ほうれん草パウダーをまぶした丸い抹茶アイスを、青りんごソースでいただく夏季限定スイーツです。苔玉を模した愛らしい一品、とても美味しくいただきました。「苔玉アイス」は1300円、ラウンジ「森の神話」でいただけます。残念ながら8月いっぱいまで(涙)!
緑濃い初夏〜盛夏にかけての奥入瀬のベストシーズンは、同時に苔もいきいきと美しい季節。ミクロの苔の世界に注目するのも、非日常的で楽しいかもしれませんね。私ももう少し若かったら、本気で苔ガール目指してみたかったです……。
ふたつのお題、「りんご」と「苔」。どちらも派手な存在ではないですが、さまざまな企画を生み出すだけのポテンシャルを秘めているんですね。さらに、リゾートホテルの落ち着いた空間やホスピタリティはそのままに、このテーマを大胆に取り入れた奥入瀬渓流ホテルはさすがだなぁとも感じました。星野リゾートの持つ“リゾート哲学”が違和感なく溶け込んだ結果なのでしょう。
……などと能書きを垂れましたが、特別名勝かつ天然記念物に指定される奥入瀬渓流、本当に素晴らしいです。東京からは少々遠いですが、緑やせせらぎを眺めたい人、森林を静かに散策したい人、必ずや満足することと思います。この夏はぜひ奥入瀬へ!
【星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル】
青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
http://www.oirase-keiryuu.jp/
(取材・文/三才はるな)
さんざいはるな/エディター、ライター
クルマ、自転車、オートバイ、旅行関連メディアで活動するエディター・ライター。書籍やムックの編集にも携わる。基本的に「タイヤのついた乗り物」ならなんでも興味アリ。一輪から四輪まで、さまざまな乗り物に触れて操る楽しさを、わかりやすく伝えるのがモットー。
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