新型SIMフリースマホ「OPPO Reno7 A」はデザインと手に伝わる感触が◎!
&GP / 2022年6月24日 19時0分
新型SIMフリースマホ「OPPO Reno7 A」はデザインと手に伝わる感触が◎!
OPPOの最新スマートフォン「OPPO Reno7 A」が6月23日に発売されました。「Reno A」シリーズは、日本向けに開発されたモデルで、2019年10月に発売された「Reno A」以来、「Reno3 A」「Reno5 A」が発売され、これまでの累計出荷台数は130万台。しかも、新機種ほど売れるという右肩上がりの成長を続けているとのこと。
第4弾となるOPPO Reno7 Aも、おサイフケータイと防水・防塵に対応したミッドレンジモデルで、多くの店舗・事業者が取り扱っています。通信事業者ではau、UQ mobile、楽天モバイル、ワイモバイル。MVNO(格安SIM)ではIIJ mio、イオンモバイル、goo Simseller(OCN モバイル ONE)、BIGLOBEモバイル、mineoなど。さらに、家電量販店、amazon、楽天市場などでも購入可能。OPPOは6月16日に公式オンラインショップをオープンさせましたが、同ショップでの価格は4万4800円となっています。
▲人気のReno Aシリーズということもあり、多くの販売チャネルが取り扱う
今年も人気を集めそうなOPPO Reno7 Aのキャッチコピーは “ときめき、長持ち。”。6月16日に開催された発表会では、新モデルの特徴として、美しいデザインと劣化しにくい性能がアピールされました。
気になる使い勝手はどうなのか? カメラはキレイに撮れるのか? 新モデルをいち早く使わせていただく機会を得たので、リアルな使い心地を紹介したいと思います。
■薄くて軽くて、背面はサラサラ
OPPO Reno7 Aは約6.4インチの有機ELディスプレイを搭載。横幅は約73.4mmで、最近の5Gスマホの中では、スリムな方です。厚さは約7.6mmで、重さは約175g。正面・背面ともにフラットで、カメラ部もさほど出っ張っていないので、スペック以上に薄く軽く感じました。
▲約6.4インチの有機ELディスプレイの解像度は2400×1080ドット。リフレッシュレートは最大90Hz
▲約7.6mmという薄さで、画面サイズにわりには約175gと軽い
デザイン面での特徴となっているのが背面パネルの質感。独自の「OPPO Glow」という技術を採用し、キラキラとした光沢感を備えつつ、サラサラとしたマットな手触り。筆者は淡い水色の「ドリームブルー」を借りましたが、黒にも紺にも見える「スターリーブラック」にも同じ加工が施されています。
▲カラバリはドリームブルーとスターリーブラックの2色
▲マットな質感で指紋が付着しくいことも利点
▲光の当たり方によって表情が変わる
デザインチームには、日本のデザイン会社(社名は明かせないが、誰もが日常的に目にする製品をデザインしている会社とのこと)も参加し、日本のユーザーが愛着を持って使い続けたくなるデザインを追求したそう。たしかに、このデザインを嫌う人は多くはないでしょうし、かといって平凡で飽きが来るわけでもない、そんな上品なデザインに仕上がっています。
■3年間使い続けてもサクサク操作できる新機能を搭載
OPPOによると、今回のReno7 Aは、昨今のユーザーニーズをリサーチして、“長く使えること” を重視して開発したそうです。
近年、スマホの買い替えサイクルは長くなる傾向にあり、1台を3〜4年使い続ける人が多いようです。OPPO Reno7 Aは、メモリ圧縮方式の変更によって、効率よくシステム稼働領域を維持する仕組みを導入。具体的には、購入から36か月間でのシステム劣化具合を5%以下に抑えて、日常でよく使うブラウザやカメラなどのアプリは、買ったときと同じようなサクサクとした操作感を維持できるとのこと。実際に使い続けないことには、その効果は実感できませんが、長く使い続ける上での安心感は増したと言えるでしょう。
▲プロセッサーはミッドレンジ向けのSnapdragon 695 5Gを搭載。基本アプリはサクサクと操作でき、「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定してみると、ハイエンドモデルに近いスコアを記録した
RAM(メモリ)は6GB、ROM(ストレージ)は128GB。ミッドレンジのスマホとして標準的なスペックですが、複数のアプリを同時に起動したり、マルチタスク操作が多い人に向けて、RAMを拡張できる機能を備えています。ROMの空き容量が十分に確保されている場合に、ROMの一部をRAMとして使える仕組みです。長く使い続けるうちに、スマホの用途も変わるでしょうから、この仕組みの恩恵を受けられる人は少なくないでしょう。
▲最大で+5GBまで、RAMを拡張できる機能を搭載
バッテリー容量は4500mAh。5Gのミッドレンジスマホとしては妥当な容量です。急速充電は18WのUSB Power Delivery 2.0に対応していますが、充電器は同梱されていません。電池持ちを長くする「省エネモード」や、過充電を抑えて電池寿命を長くする機能も備えています。
▲そもそも電池持ちは良さそうだが、ふたつの省エネモードも用意されている
▲電池の劣化を抑える機能も搭載
■カメラは満足できるレベルだが、動画撮影のスペックは低め
いまやスマホには欠かせない機能となったカメラは、リアカメラが広角(約4800万画素/F1.7)+超広角(約800万画素/F2.2)+マクロ(約200万画素/F2.4)という構成。フロントカメラは約1600万画素/F2.4で、従来モデルと同様に細かく調整できるビューティー機能を備えています。
▲上(右)がメイン、下(左)が超広角、小さいレンズがマクロ
梅雨のため、あいにく雨天や曇天でしか試せなかったのですが、撮影画質は上々。ちょっと暗いかなぁという状況でも、AIをオンにしておけば、実際よりも明るく、鮮やかな色で写りました。
▲超広角で撮影
▲メイン(広角)で撮影
▲デジタル2倍ズームで撮影しても、画質はほとんど粗くならない
▲デジタルズームは最大6倍。これはワンタッチで切り替えられる5倍で撮った作例
▲室内で料理を撮った作例
▲マクロモードは4cmくらいの距離に近づいて撮れる
動画は最大1080p/30fpsで撮影可能。電子式の手ブレ補正機能を備えています。画質はまずまずでしたが、最近のハイエンドモデルは4Kビデオが撮れて当たり前で、マイク性能も向上する傾向にあります。動画を撮る機会は多い人には不向きかもしれません。
▲リアカメラとフロントカメラで同時に動画を撮影できる機能も搭載
■気持ちよく使えるが、スピーカー音質だけは物足りない
ほかに、実際に使って便利だと感じた機能や、逆に、残念と感じた機能についても挙げておきましょう。
生体認証はディスプレイ内での指紋認証と、フロントカメラでの顔認証に対応しています。どちらもスピーディーにロックを解除できるので、ストレスを感じることなく使えています。
▲ディスプレイ内指紋認証は、画面オフの状態でも、画面をタップすると指紋の認証位置を表示できる。強く押す必要はなく、軽く指を当てるだけでロックを解除できる
また、顔認証を設定すると「通知のぞき見防止」機能をオンにできます。これは、他の人が端末を見ていることを検知すると、バナー通知が非表示になる機能。通知を見られるのが嫌で、通知そのものを非表示にしていた人には、通知を自分だけが見られるようにできる非常に便利な機能と言えるでしょう。
▲近くにいる人に通知をのぞき見されるのを防止できる機能を搭載
SIMスロットには2枚のnanoSIMを挿せて、2枚目のSIMの代わりにmicroSDカード(最大1TB)を装着することも可能。eSIMに対応しているので、nanoSIM+eSIMで2回線を使って、microSDでメモリを拡張するといったこともできます。
▲eSIMに対応しているので、microSDを装着しつつ、デュアルSIMを使える
ちょっと残念に感じたのは内蔵スピーカーの音質。底部にモノラルスピーカーが搭載されているだけなので、横向きにしてもステレオにはなりません。音質も良からず悪からず、といったところ。音楽や映画を楽しむにはイヤホンを用意するべきでしょう。
▲スピーカーはモノラルだが、3.5mm穴のイヤホンジャックを備えているのは◎
筆者が1週間ほど使ってみて、最も気に入ったのはデザイン。薄くて軽いので持ちやすいことに加えて、背面パネルの感触が心地いいんですよ。クリアケースが付属していますが、裸で使いたくなりました。ぜひ、店頭で触れてみることをおすすめします。
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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